Ajaxフレームワーク ユーザーズガイド
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目次
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1.1 Ajaxフレームワークとは
Ajaxフレームワークは、Ajaxを利用したWebアプリケーションを開発するためのフレームワークです。
ここでは、AjaxとAjaxフレームワークの概要を説明します。
■Ajax
Ajaxとは、Asynchronous JavaScript+XMLの略で、JavaScriptとXMLを使ってデータを非同期に通信する技術のことです。また、以下のような特長をもった、Webアプリケーションの開発手法でもあります。
- 運用容易性・レスポンス向上・操作性向上をバランス良く実現
- Webと同等の管理容易性
- 非同期通信による画面の部分更新によるレスポンス向上
- JavaScriptを利用し、画面の操作性を向上
- オープン性
- Webブラウザだけの機能で実現
- 大手ベンダー/ISVに無依存
- Webシステムの自然な延長
- 標準的なWebブラウザがあれば動作
- 現状のWebシステムを拡張可能
- インターネットで急速に普及
■Ajaxフレームワーク
Ajaxを採用したAjaxフレームワークは、基幹Webシステムのクライアント業務の操作性、生産性の改善を実現します。
Ajaxフレームワークを利用することによって、以下のような効果があります。
- Webアプリケーションのユーザビリティ改善
従来のWebシステムのような画面全体の書換えによってエンドユーザの作業が中断されることなく、レスポンスの良い操作/入力を実現することができます。
また、業務に最適化された直感的で高品質なユーザインタフェースを実現できます。
- クライアント運用コストの削減
クライアントサーバやアプレット/Flashを利用したシステムから、ブラウザだけで動作するシステムへ移行することにより、クライアントへのアプリケーションやプラグインの初期導入・バージョンアップが不要になります。
- リッチWebアプリケーション開発生産性向上
JavaScriptのフレームワークを利用することによって、開発作業の分業が容易になり、互いに仕様変更の影響を受けなくなるため、JavaScriptを利用した開発における保守性・再利用性が向上します。また、高機能・高品質な部品の利用により開発量が削減されます。
以下の図に、Ajaxフレームワークを利用したWebシステムの例を示します。
[図: Ajaxフレームワークを利用したWebシステム]
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