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ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 13.4 導入手引書

2.2.2 ソフトウェア条件

2.2.2.1 基本ソフトウェア

インストール先のシステム環境が以下のいずれかであることを確認します。以下のシステム以外ではAdvancedCopy Managerのマネージャーのインストールができませんので、注意してください。

Solaris版

Linux版

2.2.2.2 排他ソフトウェア

以下のソフトウェアと共存できません。

Solaris版

2.2.4.1 インストール前の確認事項」を参照し、SystemWalker/StorageMGRがインストールされていないことを確認してください。インストールされている場合は、アンインストールを行ってください。

なお、インストール先のシステム環境により、ソフトウェアのバージョンレベルは異なります。詳細については、関連するソフトウェアのマニュアルなどを参照してください。

Linux版

2.2.2.3 必須ソフトウェア

AdvancedCopy Managerのマネージャーを動作させる上で、必須となるソフトウェアが導入されていることを確認します。


Webサーバの導入状態の確認

Webクライアントを使用する場合は、以下のWebサーバが導入されていることを確認します。導入されていない場合は、導入してください。
なお、GUIクライアントまたはコマンドのみで運用する場合は、導入しなくても構いません。

2.2.2.4 Symfowareの確認

AdvancedCopy Managerのマネージャーは内部的にSymfowareのコンポーネントを同梱しています。

インストール先システムにSymfowareを導入していない場合は、問題はありません。

Symfowareを導入している場合は、導入済のSymfowareの状態を確認する必要があります。導入済のSymfoware Serverが以下のレベルであることを確認してください。

Solaris版

上記より前のレベルのSymfoware Serverを導入している場合は、Symfoware Serverをアンインストールし、上記条件を満たすSymfoware Serverをインストールしてください。

なお、インストール先のシステム環境により、ソフトウェアのバージョンレベルは異なります。詳細については、関連するソフトウェアのマニュアルなどを参照してください。

注意

標準セキュリティ運用を選択して導入されている環境では、運用できません。

Linux版

上記より前のレベルのSymfoware Serverを導入している場合は、Symfoware Serverをアンインストールし、上記条件を満たすSymfoware Serverをインストールしてください。


2.2.2.5 データベース領域の見積もり

AdvancedCopy Managerのマネージャーを運用するためには、以下のデータベース領域が必要となります。

注意

Solaris版

Storage管理サーバ上にテープサーバを構築する場合は、テープサーバが使用する動的資源の見積もりも必要です。詳細については、「7.3.2 動的ディスク資源」を参照してください。


リポジトリ

リポジトリは、以下のディレクトリ内にデータベース領域が必要となります。

表2.8 必要となるデータベース領域の容量

種類

ファイルシステム上に必要な空き容量

DBファイル用ディレクトリ

200MB

RDBディクショナリ用ディレクトリ

50MB

RDBログファイル用ディレクトリ

50MB

リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ

以下の見積り式を参照(最低65MB)

注意

  • 新規に作成するデバイスに上記ディレクトリを格納する場合は、以下のことに注意してください。

    ファイルシステムを作成すると、ファイルシステムとしての動作に必要な管理ブロックが確保されます。そのため、ファイルシステムの空き容量は定義したデバイスのサイズより小さくなります。
    なお、管理ブロックの容量は、ファイルシステム種別や作成時に指定するオプションによって変化します。

  • ファイルシステム作成後は、dfコマンドなどでファイルシステムの容量を確認し、表2.8 必要となるデータベース領域の容量に記載されている空き容量を確保できていることを確認してください。

リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ見積もり式

容量(MB)={[(サーバ数×6+デバイス総数×11)/40]×17+512 }/1024
表2.9 StorageサーバのOS種別とデバイスの意味

StorageサーバのOS種別

“デバイス”の意味

Windows

パーティション

Solaris

スライス

HP-UX

LUN

Linux

パーティション

AIX

LUN

なお、管理対象となるStorageサーバがSafeDISKまたはPRIMECLUSTER Global Disk Servicesによるミラーリングを行っている場合には、デバイス数はミラースライスの総数となります。
ミラースライスの総数は、デバイス数にミラーグループを構成するディスクの数をかけたものになります。

注意

  • 4つのディレクトリは同じパーティション上に作成することが可能ですが、信頼性、更新時性能等を考慮して、別のパーティション上に用意することをお勧めします。

  • 見積りの因子は、Storageサーバが複数ある場合にはすべてのStorageサーバでの数の総和とし、クラスタ運用を行う場合は、論理的なサーバだけでなく、物理的なサーバの数も考慮してください。

  • [ ]内、計算結果の小数点以下は切り上げてください。

  • 算出した容量が65MBに満たない場合は、65MBを容量として採用してください。

  • 算出した容量と準備したパーティションの空き容量が同じ場合、データベース作成後、dfコマンドなどで、ディレクトリの使用率(capacity)が100%になる場合がありますが、問題はありません。

ポイント

将来的に、サーバ数やパーティション数が増える可能性がある場合には、算出した容量よりも大きな容量をあらかじめ指定してください。

管理対象のSafeDISKまたはPRIMECLUSTER Global Disk Servicesを利用している場合で、将来的にミラー数や、デバイス数が増える可能性がある場合も、算出した値よりも大きい値をあらかじめ指定してください。