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ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 13.4 導入手引書

2.1.5 インストール

AdvancedCopy Managerのマネージャーのインストールについて説明します。インストールには、以下の2種類の方法があります。

カスタムインストールとデフォルトインストールについて以下に説明します。

カスタムインストール

各インストール情報(インストール先/スタートアップアカウント名/各サービスに使用するポート番号など)を、画面に入力して行うインストール方法です。

デフォルトインストール

デフォルトインストール情報を使用してインストールする方法です。画面による入力作業が省略できます。

デフォルトインストール情報

【インストール先】

【スタートアップアカウント名】

アカウント名:    acmuser
パスワード:      acmuser (Windows Server 2008の場合、acm!123)

注意

OSのセキュリティポリシーによって、上記のアカウントまたはパスワードが使用できない場合は、カスタムインストールを用いて、インストールしてください。

【各サービスに用いるポート番号】

表2.6 ポート番号一覧

サービス名

ポート番号

通信サービス

1226

リモートアクセスサービス

9851

排他制御サービス

9852

認証機構サービス

4660

リポジトリサービス

2004

エラーチェック

デフォルトインストール情報は、自動的に以下のエラーチェックが行われます。

エラーチェックで、エラーが検出された場合、警告ダイアログが表示され、[ようこそ]画面(インストールオプションの選択画面)に戻ります。

注意

Storage管理サーバをクラスタ運用する場合

『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド』の「AdvancedCopy Managerマネージャー機能のインストール方法」を参照してください。


2.1.5.1 インストールの流れ

インストールの流れを以下に示します。


2.1.5.2 インストール手順

注意

以下のサービスを利用してインストールした場合、不具合が発生するため、利用しないでください(ただし、Windows Server 2008で、Symfoware Server V9.1.1以降を使用している場合を除く)。

  • ターミナルサービス(リモートデスクトップ接続による利用)

  • Telnetサーバーサービス

なお、Storage管理サーバがWindows Server 2003の場合、ターミナルサービスへのコンソールセッション接続により利用可能です。コンソールセッション接続の方法については、以下を参照してください。

http://support.microsoft.com/kb/278845/ja

以下の手順でAdvancedCopy Managerのインストールを行います。

  1. ログオンします。

    AdvancedCopy Managerをインストールするシステムにログオンします。導入する端末のAdministrator権限を持つユーザーでログオンしてください。

  2. AdvancedCopy ManagerのCD-ROM(マネージャープログラム)をCD-ROMドライブに挿入します。以下の初期画面が表示されます。[ストレージ管理サーバ用機能をインストールする]をクリックします。

  3. 次の画面が表示されますので、表示されている内容を確認の上、[次へ]ボタンをクリックしてください。

  4. [使用許諾契約]画面で、使用許諾の契約を行います。

    表示されている内容を確認の上、[はい]ボタンをクリックしてください。

  5. [ようこそ]画面で、インストールオプション(デフォルトまたはカスタム)を選択します。

    • [デフォルト]を選択した場合

      以下の画面のインストール情報の設定が省略できます。(手順6~手順8の設定不要)

      • [インストール先の指定]画面

      • [スタートアップアカウントの登録]画面

      • [ポート番号の登録]画面

      省略された画面のデフォルトインストール情報については、自動的にエラーチェックが行われます。

      • エラーが検出された場合

        警告ダイアログが表示され、本画面に戻ります。

      • エラーが検出されなかった場合

        [ファイル コピーの開始]画面が表示されます。

      デフォルトインストール情報およびエラーチェックの内容については、2.1.5 インストールを参照してください。

    • [カスタム]を選択した場合

      各インストール画面において、インストール情報の設定が必要です。

      手順6以降の表示画面に従って、必要な情報を入力してください。

  6. インストール先の指定を行います。

    デフォルトで表示されているディレクトリ以外のディレクトリにインストールする場合は[参照]ボタンをクリックし、インストール先ディレクトリを変更してください。すべてのディレクトリの指定が完了した後、[次へ]ボタンをクリックしてください。

    注意

    インストール先のディレトクリに、空白を含むディレクトリ名(たとえばProgram Filesなど)を指定しないでください。

    [参照]ボタンをクリックした場合は以下の画面が表示されます。

  7. [スタートアップ/認証機構管理者]画面で、サービスのスタートアップアカウントを入力します。

    Administratorsグループに所属するアカウントとパスワードを入力し、[次へ]ボタンをクリックしてください。アカウント名とパスワードには、以下の条件があります。

    • オペレーティングシステムで指定できるアカウント名、パスワード

    注意

    Windows Server 2008の場合

    JIS X 0213:2004(以降、JIS2004と記述)で追加された環境依存文字(Unicode)はアカウント名に使用できません。

    スタートアップアカウントについては、「2.1.3 スタートアップアカウントの決定」を参照してください。

    なお、システムに登録されていないアカウント名を入力した場合は、新規アカウントとしてシステムに登録します。このとき、登録するアカウントに対して、自動的に無期限パスワードを設定し、ローカルコンピュータのAdministratorsグループに所属させます。また、以下のユーザー権限を自動的に設定します。

    • サービスとしてログオン

    • オペレーティングシステムの一部として機能

    • クォータの追加

    • プロセスレベルトークンの置き換え

  8. [ポート番号の登録]画面で、サービスに割り当てるポート番号を入力します。

    最初に表示されている数値は非クラスタ環境での推奨値であり、必ずしも一意ではありません。運用に合わせて適切なポート番号を入力してください。

    推奨値から変更する場合は、以下の範囲で入力してください。

    • 5001以上、65535以下

    クラスタ運用する場合は、すべてのポート番号を上記の範囲に変更してください。

    すべてのポート番号の入力が完了した後、[次へ]ボタンをクリックしてください。なお、指定したポート番号がほかで割り当てられている場合は、再度、本画面が表示されます。

    なお、AdvancedCopy Managerのサービス名を別名(エイリアス)定義している場合は、以下の画面が表示され、上記画面で指定したポート番号は無視されます。インストール処理は継続されます。

    手動でポート番号を設定する場合は、以下のファイルを編集してください。

    C:¥WINDOWS¥system32¥drivers¥etc¥Services
  9. [ファイル コピーの開始]画面で、設定内容を確認します。

    設定内容に誤りがなければ、[次へ]ボタンをクリックしてください。設定内容を変更する場合は、[戻る]ボタンをクリックしてください。

  10. コピー処理が開始されます。

    コピー中は、[セットアップステータス]画面により、進行状態が把握できます。

  11. 環境設定の確認を行います。

    [環境設定]画面で、環境設定を今すぐに行うかを問い合わせます。今すぐに環境設定を行う場合は[はい]ボタンをクリックしてください。

    システムの再起動後に行う場合は[いいえ]ボタンをクリックしてください。
    [いいえ]を選択した場合、インストールの終了画面が表示されますので[完了]ボタンをクリックしてください。その後、システム再起動後に、自動的に環境設定画面が表示されます。

    Storage管理サーバをクラスタ運用する場合は、「いいえ」をクリックしてください。

  12. インストーラを終了します。

    インストール処理を完了させるため、[完了]ボタンをクリックします。