バックアップ管理の保守系コマンドについて説明します。
システムダウンなどでバックアップ管理簿内の情報の整合性が不完全となってしまった場合、整合性がとれるように復旧します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション | 説明 |
---|---|
-h | Storageサーバ名を指定します。 |
-x | リポジトリとの整合をとります。 |
-altdir | 退避されたバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルを使用することを指定します。 |
実行例
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsrsemtch swstsrsemtch completed #
注意
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
注意
次のような場合、資源整合処理をすることはできません。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
GDSのソフトコピーを使用した10.2.2.3 リストア実行コマンド(swstrestore)が、強制終了などにより中断され、ソフトコピー自体が終了していないとき。
注意
-altdirオプションを指定した場合、以下の条件でもエラーとなります。
-altdirオプションに指定したディレクトリが存在しないとき。
-altdirオプションに各国語文字を含むディレクトリを指定したとき。
-altdirオプションに指定したディレクトリにバックアップ管理簿またはリカバリ制御ファイルが存在しないとき。
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを指定されたディレクトリにバックアップします。
バックアップ管理簿
Storageサーバ構成情報などの管理簿。
リカバリ制御ファイル
Symfowareのデータベーススペースをバックアップしたときに作成されるファイル。
指定方法
/opt/FJSVswsts/bin/swstresback Backup-Directory [-lg Log-Group-Name[/RDB-Name] [-altdir Alternative-Dir-Name]] |
オペランドの説明
オペランド | 説明 |
---|---|
Backup-Directory | バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを退避するディレクトリ名を指定します。 |
-lg | 指定されたロググループに関する、バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのみを指定されたディレクトリにバックアップします。
本オプションはSymfoware Server V9.2以降を使用したロードシェア運用時のバックアップ/リカバリ運用で使用します。 |
-altdir | 退避されたバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルをさらに退避する場合に指定します。 |
実行例
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを/home/backupにバックアップします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstresback /home/backup swstresback completed #
注意
-lgオプションを指定してバックアップしたバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルを資源リストアコマンドにリストアする場合は資源リストアコマンドにも- lgオプションを指定してください。
注意
-lgオプションや-altdirオプションを指定した場合、以下の条件でもエラーとなります。
-lgオプションに指定したロググループが登録されていないとき。
-altdirオプションに指定したディレクトリが存在しないとき。
-altdirオプションに各国語文字を含むディレクトリを指定したとき。
-altdirオプションに指定したディレクトリにバックアップ管理簿またはリカバリ制御ファイルが存在しないとき。
注意
次のような場合は、バックアップされません。
指定したディレクトリが存在しないとき。
指定したディレクトリが空き容量不足等でコピーができなかったとき。
注意
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを、指定されたディレクトリからリストアします。
バックアップ管理簿
Storageサーバ構成情報などの管理簿。
リカバリ制御ファイル
Symfowareのデータベーススペースをバックアップしたときに作成されるファイル。
指定方法
/opt/FJSVswsts/bin/swstresrst Backup-Directory [-lg Log-Group-Name[/RDB-Name] [-clean]] |
オペランドの説明
オペランド | 説明 |
---|---|
Backup-Directory | Backup-Directory 10.2.3.2 資源バックアップコマンド(swstresback)で指示した、退避先ディレクトリ名を指定します。 |
-lg | 指定されたロググループに関する、バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのみをリストアします。本オプションは-lgオプションを指定してバックアップしたバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルをリストアする場合に使用します。
本オプションはSymfoware Server V9.2以降を使用したロードシェア運用時のバックアップ/リカバリ運用で使用します。 |
-clean | 既存のバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルを全て削除した後、指定されたロググループのバックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルをリストアします。 本オプションはSymfoware Server V9.2以降を使用したロードシェア運用時のバックアップ/リカバリ運用で使用します。 |
実行例
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを/home/backupからリストアします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstresrst /home/backup swstresrst completed #
注意
-lgオプションを指定してバックアップしたバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルを資源リストアコマンドにリストアする場合は資源リストアコマンドにも- lgオプションを指定してください。
注意
-lgオプションを指定した場合、以下の条件でもエラーとなります。
-lgオプションに指定したロググループが登録されていないとき。
注意
本コマンドにより、バックアップ管理簿およびリカバリ制御ファイルのリストアを実行する際には、事前に10.2.1.1 Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)を実行する必要があります。
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名は、資源バックアップを行った時点で設定されていたディレクトリを指定してください。
注意
次のような場合は、リストアされません。
指定したディレクトリが存在しないとき。
指定したディレクトリにバックアップ管理簿が存在しないとき。
指定したディレクトリからリストアしたときに、空き容量不足等でコピーができなかったとき。
注意
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。