運用には次の2種類の方法があります。(コピー単位はそれぞれ異なります)
論理ボリューム単位のバックアップ運用(GDS Snapshotを使用する方式)
スライス単位のバックアップ運用(GDS Snapshotを使用しない方式)
運用の選択は、「4.8.1.1 SDXオブジェクトの運用単位の設定」を確認してください。
注意
一つのStorageサーバ内で、両方の運用を混在して運用することはできません。
標準のSDXオブジェクトの運用単位は、以下のように設定されます。
論理ボリューム単位
PRIMECLUSTER GDS 4.1A30以降で、PRIMECLUSTER GDS Snapshot が導入されている場合
スライス単位
上記以外
PRIMECLUSTER GDS 4.1A30以降がインストールされた環境で、スライス単位の運用を行う場合は、4.4.5 Storageサーバ配下のデバイス情報の取り込みの前に10.3.16 SDXオブジェクト運用単位設定コマンド(stgxfwcmsetsdx)を使用して、運用単位をスライス単位に設定します。
注意
PRIMECLUSTER GDSを4.1A20以前のバージョンから4.1A30以降のバージョンにアップグレードした場合、論理ボリューム単位の運用に変更するためには、以下の手順で設定を行う必要があります。
「4.6.4 Storageサーバの削除」を参照し、Storageサーバを削除する。
10.3.16 SDXオブジェクト運用単位設定コマンド(stgxfwcmsetsdx)を使用して、運用単位を論理ボリューム単位に設定する。
4.4.4 Storageサーバの登録以降の作業を実施する。
そのままスライス単位で運用する場合には、何も行う必要がありません。
注意
PRIMECLUSTER GDS 4.1A30以降が導入されている環境で、AdvancedCopy Managerを10.4以前のバージョンからアップグレードした場合、SDXオブジェクトの運用単位が変更されるため、4.4.5 Storageサーバ配下のデバイス情報の取り込みを行うと、管理しているデバイスに変更があったことが検出されます。
スライス単位での運用を継続する場合には、上記の変更を反映しないで作業を中断し、10.3.16 SDXオブジェクト運用単位設定コマンド(stgxfwcmsetsdx)を使用して、運用単位をスライス単位に設定してから、再度設定作業を行う必要があります。