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ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 13.4 運用手引書

12.6.8 シャドウコピー管理コマンド(swsrpshadowadm)

シャドウコピーを管理します。

本コマンドはバックアップサーバ上で使用します。Exchangeサーバが停止している等の理由でバックアップサーバ上からシャドウコピーの内容確認やシャドウコピーの削除を行いたい場合に限って使用してください。通常のバックアップ運用では、本コマンドを使用する必要はありません。

シャドウコピーの状態表示

バックアップサーバのVSSからシャドウコピー状態を取得して表示します。

シャドウコピーの削除

バックアップサーバのVSSからシャドウコピーを削除します。

OPC物理コピーが実行されている場合は、ETERNUSプロバイダによってOPC物理コピーを停止します。なお、シャドウコピーを削除しても同期処理やQuickOPCの停止は行いません。

なお、Windows Server 2008とExchange Server 2007の組み合わせでは、シャドウコピーを削除してもQuickOPCのトラッキング処理は停止されません。再び同じボリュームへコピーを行う場合は、「QuickOPCトラッキング停止機能」を使用してトラッキング処理を停止してから実施してください。

また、シャドウコピー削除時にOPC物理コピーが実行されている場合もコピー処理は停止されません。同じボリュームへコピーを行う場合でもOPC物理コピーを停止する必要はありません。

  1. 指定方法

    [シャドウコピーの状態表示を行う場合]
    プログラムディレクトリ¥bin¥swsrpshadowadm status
    
    [シャドウコピーを削除する場合]
    プログラムディレクトリ¥bin¥swsrpshadowadm delete (-id Snapshot-ID | -all)
  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -id

    指定したスナップショットIDをもつシャドウコピーを削除します。

    -all

    ETERNUSプロバイダによって作成されたシャドウコピーを全て削除します。

  3. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  4. 実行例

    ストレージグループFirstStorageGroupのシャドウコピーの状態表示を行います。

    C:¥>C:¥Win32App¥AdvancedCopyManager¥bin¥swsrpshadowadm status
    Original-Volume   Original-Machine Replica-Volume    Latest-Creation-Time Snapshot-ID SnapshotSet-ID
    ¥¥?¥Volume{XXXX}¥ EXSVR-SV         ¥¥?¥Volume{XXXX}¥ 2005/06/23 03:23     {XXXX}      {XXXX}
    ¥¥?¥Volume{XXXX}¥ EXSVR-SV         ¥¥?¥Volume{XXXX}¥ 2005/06/23 03:23     {XXXX}      {XXXX}
    C:¥>

    WSFC運用のExchangeサーバ:VSVR上のストレージグループ:FirstStorageGroupのシャドウコピーの状態表示を行います。

    C:¥>C:¥Win32App¥AdvancedCopyManager¥bin¥swsrpshadowadm status
    Original-Volume   Original-Machine Replica-Volume    Latest-Creation-Time Snapshot-ID SnapshotSet-ID
    ¥¥?¥Volume{XXXX}¥ EXSVR-SV         ¥¥?¥Volume{XXXX}¥ 2005/06/23 03:23     {XXXX}      {XXXX}
    ¥¥?¥Volume{XXXX}¥ EXSVR-SV         ¥¥?¥Volume{XXXX}¥ 2005/06/23 03:23     {XXXX}      {XXXX}
    C:¥>

    表示する内容は、次に示すとおりです。

    タイトル

    説明

    Original-Volume

    複製元ボリューム名を表示します。括弧内にはWindowsのボリューム名(“¥¥?¥Volume{GUID}¥”という書式で表される一意のボリューム名)を表示します。

    Original-Machine

    複製元ボリュームが存在するマシン名(コンピュータ名)を表示します。

    Replica-Volume

    複製先ボリューム名を表示します。括弧内にはWindowsのボリューム名(“¥¥?¥Volume{GUID}¥”という書式で表される一意のボリューム名)を表示します。

    Latest-Creation-Time

    最新のシャドウコピーの作成時刻を表示します。

    Snapshot-ID

    最新のシャドウコピーのシャドウコピーID(GUID)を表示します。

    SnapshotSet-ID

    最新のシャドウコピーのシャドウコピーセットID(GUID)を表示します。

    スナップショットID:{5928749d-60ea-11d7-ab2d-806d6172696f}をもつシャドウコピーを削除します。

    C:¥>C:¥Win32App¥AdvancedCopyManager¥bin¥swsrpshadowadm delete -id {5928749d-60ea-11d7-ab2d-806d6172696f}
    swsrpshadowadm successfully completed
    C:¥>

注意

次のような場合は、本コマンドは異常終了します。

  • シャドウコピーの状態取得に失敗したとき(状態表示機能)。

  • シャドウコピーの削除に失敗したとき(削除機能)。

  • 処理対象のシャドウコピーが存在しないとき(削除機能)。