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ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 13.4 運用手引書

12.6.3 Exchange VSS同期処理コマンド(swsrpvsssync_exchange)

ストレージグループの同期処理の操作を行います。

注意

Exchange Server 2007の場合、本コマンドは実行できません。

同期処理の開始・再開

ストレージグループの同期処理を開始または再開します。同期型バックアップ運用の開始時または複製確立状態(サスペンド状態)からの更新(差分)データの反映を行う場合に使用します。

同期処理の停止

ストレージグループの同期処理を停止します。同期処理に何らかの異常を検出した場合や、同期型バックアップ運用を停止する場合に使用します。

  1. 指定方法

    [同期処理の開始・再開を行う場合]
    プログラムディレクトリ¥bin¥swsrpvsssync_exchange start
                                                     [-evs Virtual-Server-Name]
                                                     -sgname Storage-Group-Name
    [-copygrp Copyset-Group-Name] [同期処理の停止を行う場合] プログラムディレクトリ¥bin¥ swsrpvsssync_exchange cancel [-evs Virtual-Server-Name] -sgname Storage-Group-Name
    [-copygrp Copyset-Group-Name]
  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -sgname

    ストレージグループ名を指定します。

    -evs

    クラスタ運用を行っている場合、Exchange仮想サーバ(EVS)の名前を指定します。
    クラスタ運用を行っていない場合は、指定の必要はありません。

    -copygrp

    コピーセットグループ名を指定します。

    本オプションを省略した場合は、デフォルトのコピーセットグループ:“BkupGroup”が指定されたこととします。

  3. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  4. 実行例

    MSCSを使用したクラスタ運用のExchangeサーバ:VSVR上のストレージグループ:FirstStorageGroupの同期処理を開始します。

    C:¥>set SWSTGNODE=nodeAGT
    C:¥>C:¥Win32app¥AdvancedCopyManager¥bin¥swsrpshadowadm_exchange status -copy -evs VSVR -sgname FirstStorageGroup -copygrp BK1
    Type Group  Original-Disk  Replica-Disk   Status Execute Trk  Update
    EC   BK1    g1d1@EXCHG-SVR g1d11@BKUP-SVR ----   ----    ---- ----
    EC   BK1    g1d2@EXCHG-SVR g1d12@BKUP-SVR ----   ----    ---- ----
    C:¥>C:¥Win32app¥AdvancedCopyManager¥bin¥swsrpvsssync_exchange start -evs VSVR -sgname FirstStorageGroup -copygrp BK1
    swsrpvsssync_exchange successfully completed
    C:¥>C:¥Win32App¥AdvancedCopyManager¥bin¥swsrpshadowadm_exchange status -copy -evs VSVR -sgname FirstStorageGroup -copygrp BK1
    Type Group  Original-Disk  Replica-Disk   Status Execute Trk  Update
    EC   BK1    g1d1@EXCHG-SVR g1d11@BKUP-SVR sync   3%      ---- ----
    EC   BK1    g1d2@EXCHG-SVR g1d12@BKUP-SVR sync   1%      ---- ----
    C:¥>

    MSCSを使用したクラスタ運用のExchangeサーバ:VSVR上のストレージグループ:FirstStorageGroupの同期処理を停止します。

    C:¥>set SWSTGNODE=nodeAGT
    C:¥>C:¥Win32App¥AdvancedCopyManager¥bin¥swsrpshadowadm_exchange status -copy -evs VSVR -sgname FirstStorageGroup -copygrp BK1
    Type Group  Original-Disk  Replica-Disk   Status  Execute Trk  Update
    EC   BK1    g1d1@EXCHG-SVR g1d11@BKUP-SVR suspend ----    ---- ----
    EC   BK1    g1d2@EXCHG-SVR g1d12@BKUP-SVR suspend ----    ---- ----
    C:¥>C:¥Win32App¥AdvancedCopyManager¥bin¥swsrpvsssync_exchange cancel -evs VSVR -sgname FirstStorageGroup -copygrp BK1
    swsrpvsssync_exchange successfully completed
    C:¥>C:¥Win32App¥AdvancedCopyManager¥bin¥swsrpshadowadm_exchange status -copy -evs VSVR -sgname FirstStorageGroup -copygrp BK1
    Type Group  Original-Disk  Replica-Disk   Status Execute Trk  Update
    EC   BK1    g1d1@EXCHG-SVR g1d11@BKUP-SVR ----   ----    ---- ----
    EC   BK1    g1d2@EXCHG-SVR g1d12@BKUP-SVR ----   ----    ---- ----
    C:¥>

注意

次のような場合は、同期処理を実行できません。

  • 指定したストレージグループのデータベース情報が12.6.1 Exchangeデータベース情報登録コマンド(swsrpdbinfo_ex2k3/swsrpdbinfo_exchange)で登録されていなかったとき。

  • 指定したストレージグループのデータベース構成が変更されているとき。

  • コピーセット情報の取得に失敗したとき。

  • 指定したストレージグループを構成するコピーセットの中に、コピー種別がEC以外のコピーセットが存在するとき。

  • バックアップサーバとの通信に失敗したとき(開始・再開機能)

  • ハードウェアプロバイダの処理で何らかのエラーが発生したとき。

  • バックアップLUNのボリューム(パーティション)削除ができなかったとき(開始・再開機能)。

  • バックアップLUNにシャドウコピーが存在する場合、シャドウコピーの削除ができなかったとき(開始・再開機能)。

  • ストレージグループの全てコピーセットに対して、同期処理が実行されていないとき(停止機能)。

  • ストアがディスマウントされているとき(Exchange Server 2007環境における開始・再開機能)。

注意

ストレージグループのすべてのコピーセットに対して同期処理が実行されている場合に本コマンドを実行した場合は、通報メッセージ「swsrp4203 同期処理は既に実行されています。ストレージグループ名=[STORAGE-GROUP-NAME]」を出力して終了します(終了ステータスは正常終了)。

注意

複数コピーセット構成のストレージグループに対する同期処理の操作中にエラーが発生した場合、本コマンドはその時点で処理を中断します。同期処理の操作を再実行するためには、エラーへの対処を行った後、本コマンドを再実行してください。