Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編) - FUJITSU - |
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第2章 アプリケーションの設計 | > 2.1 コネクション | > 2.1.2 複数コネクション |
複数コネクションの切断は、CONNECT文で接続した、それぞれのコネクションに対してDISCONNECT文で行います。コネクションを切断する場合は、トランザクションは終了した状態でなければなりません。コネクションを切断せずに処理を終了すると、利用されていないコネクションが残ったままとなります。
複数コネクションを切断するプログラミングの概要を以下に示します。
[アプリケーション]
EXEC SQL CONNECT TO 'DB01' AS 'C1' ; … (1) : EXEC SQL SELECT 在庫数量,倉庫番号 INTO :H1, :H2 FROM 在庫表 … (2) WHERE 在庫数量=300; : EXEC SQL COMMIT WORK ; … (3) : EXEC SQL CONNECT TO 'DB02' AS 'C2' ; … (4) : EXEC SQL INSERT INTO 伝票(在庫カラム, 倉庫カラム) VALUES(:H1,:H2); … (5) : EXEC SQL COMMIT WORK ; … (6) : EXEC SQL DISCONNECT 'C1' ; … (7) : EXEC SQL DISCONNECT 'C2' ; … (8) : : EXEC SQL CONNECT TO 'SV3' AS 'C3' USER 'U3/PASS3' ; … (9) : EXEC SQL SELECT 在庫数量,倉庫番号 INTO :H1, :H2 FROM 在庫表1 … (10) WHERE 在庫数量=300 ; : EXEC SQL COMMIT WORK ; … (11) : EXEC SQL CONNECT TO 'SV4' AS 'C4' USER 'U4/PASS4' ; … (12) : EXEC SQL INSERT INTO 伝票1(在庫カラム,倉庫カラム) VALUES(:H1,:H2) ; … (13) : EXEC SQL COMMIT WORK ; … (14) : EXEC SQL DISCONNECT 'C3' ; … (15) : EXEC SQL DISCONNECT 'C4' ; … (16) |
(1)〜(8)は、ローカルアクセスの場合です。(9)〜(16)は、リモートアクセスの場合です。
(1) 1回目のCONNECT文により“DB01”に対して“C1”のコネクションを接続します。
(2) “DB01”の在庫表から単一行SELECT文で在庫数量と倉庫番号を取り出します。
(3) (2)の操作に対して、トランザクションを終了します。
(4) 2回目のCONNECT文により、“DB02”に対して“C2”のコネクションを接続します。
(5) “DB02”の伝票の在庫カラムと倉庫カラムに、“DB01”から取り出した在庫数量と倉庫番号を追加します。
(6) (5)の操作に対して、トランザクションを終了します。
(7) “DB01”に対して“C1”のコネクションを切断します。
(8) “DB02”に対して“C2”のコネクションを切断します。
(9) 3回目のCONNECT文により、サーバ“SV3”に対して“C3”のコネクションを接続します。
(10) サーバ“SV3”の在庫表1から、単一行SELECT文で在庫数量と倉庫番号を取り出します。
(11) (10)の操作に対して、トランザクションを終了します。
(12) 4回目のCONNECT文により、サーバ“SV4”に対して“C4”のコネクションを接続します。
(13) サーバ“SV4”の伝票1の在庫カラムと倉庫カラムに、サーバ“SV3”から取り出した在庫数量と倉庫番号を追加します。
(14) (13)の操作に対して、トランザクションを終了します。
(15) サーバ“SV3”に対して“C3”のコネクションを切断します。
(16) サーバ“SV4”に対して“C4”のコネクションを切断します。
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