Interstage Job Workload Server 解説書
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目次

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2.4 機能構成
Interstage Job Workload Serverの機能構成イメージを以下に示します。

各環境の機能について説明します。
開発環境は、Windows(R)上にあります。開発環境は、“バッチジョブ定義エディタ”および“アプリケーションを開発する環境”で構成しています。
- バッチジョブ定義エディタ
バッチジョブ定義の作成に使用します。“Interstage Studio”のプラグインとして動作します。
- アプリケーションを開発する環境
アプリケーションは、NetCOBOLなどを使用して作成します。アプリケーションは、バッチジョブ定義から呼び出します。バッチジョブ定義から呼び出すアプリケーションをInterstage Job Workload Serverでは、“バッチアプリケーション”と呼びます。
バッチジョブ定義およびバッチアプリケーションについて以下に説明します。
- バッチジョブ定義
ジョブとして実行するアプリケーション、使用するファイル資源、実行条件などを定義します。バッチジョブ定義エディタでバッチジョブ定義を作成すると、“バッチジョブ定義ファイル”が生成されます。
- バッチアプリケーション
Interstage Job Workload Serverでは、以下のアプリケーションをサポートしています。
- COBOLアプリケーション(共用オブジェクト)
- C言語アプリケーション(共用オブジェクト)
- コマンド
- スクリプト(SolarisおよびLinuxの場合はシェルスクリプト、Windows(R)の場合はバッチファイル)
Interstage Job Workload Serverの実行制御プログラムです。バッチ実行環境は、“バッチ受付サービス”、“バッチ実行サービス”および“バッチワークユニット”で構成しています。
- バッチ受付サービス
ジョブスケジューラ製品などからのジョブを受け付け、バッチ実行サービスへの処理依頼を行い、ジョブの終了までを管理します。
なお、Interstage Job Workload Serverにはジョブをスケジュールする機能がないため、ジョブスケジューラ製品を組み合わせて使用します。この場合、ジョブスケジューラ製品のジョブ実行制御機能は、バッチ受付サービスが存在するサーバに配置する必要があります。
- バッチ実行サービス
ジョブで使用するファイルの制御などを行い、受け付けたジョブをバッチワークユニットで実行します。ジョブが終了すると、ジョブの実行結果をバッチ受付サービスに通知します。
- バッチワークユニット
バッチアプリケーションを実行する“ワークユニット”です。
Interstage Job Workload Serverで使用するワークユニットを、“バッチワークユニット”と呼びます。

ワークユニットとは、アプリケーションの実行環境です。本製品に内蔵しています。
Interstage Job Workload Serverでは、以下の2種類のログを提供します。
- 実行履歴ログ
システムの稼働状況や操作状況、ジョブの処理状況などをテキスト形式で参照できるログです。
- ジョブログ
バッチアプリケーションの実行開始時間/終了時間、アプリケーションが出力した実行結果、終了コードなどが参照できるログです。ジョブログを参照することで、ジョブが異常終了した場合などの対処が簡単になります。
■バッチジョブ定義データベース
バッチジョブ定義データベースは、Interstage Job Workload Serverが提供するバッチジョブ定義の管理機構です。バッチジョブ定義格納ディレクトリで構成しています。


従来と互換のある構成として、バッチジョブ定義データベースにSymfoware/RDBを利用することができます。この場合、本バージョンにおける新機能が使用できません。

バッチジョブ定義データベースにSymfoware/RDBを利用する場合の影響については、“バッチジョブ定義の管理方法の変更”を参照してください。
Interstage Job Workload Serverの運用環境の作成、業務運用などを行うために、以下を提供します。
- 環境作成コマンド
Interstage Job Workload Serverの運用環境を作成するためのコマンドです。
- 運用操作コマンド(ジョブの操作など)
Interstage Job Workload Serverの操作、およびジョブの投入/停止などを行うためのコマンドです。
- 保守コマンド
Interstage Job Workload Serverの環境を退避/復元するコマンドです。
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