WWWサーバの設定方法について、使用するWWWサーバ別に説明します。
IIS4.0/5.0/6.0または7.0がすでにインストールされているシステムに、Systemwalker Operation Managerサーバをインストールした場合、Systemwalker Operation Manager用のIISに対するディレクトリ環境の設定は自動的に行われます。
下記に該当する場合は、自動的に設定されません。ディレクトリ環境を手動で設定してください。
Systemwalker Operation Managerサーバをインストールするときに、IISがインストールされていない場合
WWWのサービスが起動されていないシステムにサーバ機能をインストールした場合
IISの“既定のWebサイト”に設定されているサイトが存在しない場合
なお、手動でSystemwalker Operation Manager用のIISのディレクトリ環境の設定をするためには、IISをインストールした後、以下のコマンドを実行してください。
Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ¥mpwalker¥bin¥alias.exe |
参考
“alias.exe”コマンドは以下のディレクトリ環境の設定をします。アカウントの設定が必要な場合は、インストール後にMicrosoftインターネットサービスマネージャで行ってください。
Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ¥MpWalker¥inet¥wwwroot
/SystemwalkerおよびMpWalker
あり
なし
なし
Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ¥MpWalker¥inet¥scripts
/MpScript
なし
あり
なし
IISのバージョンが6.0の場合
IISがバージョン6.0の場合は、通常の設定に加えて以下の設定を行ってください。
コマンドプロンプトから以下のWEB連携設定コマンドを実行してください。
Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ¥mpwalker¥bin¥mpiis6Oset.bat |
WEB連携設定コマンドについては、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
IISのバージョンが7.0の場合
IISがバージョン7.0の場合は、通常の設定に加えて以下の設定を行ってください。
コマンドプロンプトから以下のWEB連携設定コマンドを実行してください。
Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ¥mpwalker¥bin¥mpiis7Oset.exe |
WEB連携設定コマンドについては、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
IIS7.0は、機能モジュール単位でインストールが可能なため、WebGUIに必要な機能を選択してインストールする必要があります。Systemwalker Operation ManagerのWebGUI機能をIIS7.0環境で動作させるためには、IIS7.0の以下のモジュールが必要となります。
HTTP基本機能
静的なコンテンツ
アプリケーション開発
CGI
管理ツール
IIS管理コンソール
IIS6 管理互換
IIS6 メタベース互換
IIS6 WMI互換
IIS6 スクリプトツール
Windows SharePoint Services環境での設定
WWWサーバプログラムに対するWindows SharePoint Services、およびIISの設定について説明します。
「ディレクトリ(エイリアス)の設定」の設定でWeb連携のページが表示された場合は、本設定は必要ありません。
Systemwalker Operation ManagerサーバにWindows SharePoint Servicesがインストールされている場合、以下の設定を行う必要があります。
Windows SharePoint Servicesにおける設定
以下の手順に従って、Web連携で使用している仮想ディレクトリをWindows SharePoint Servicesの管理対象から除外します。
Systemwalker Operation Managerサーバで以下の作業を実施してください。
[スタート]-[管理ツール]-[SharePointのサーバ管理]を選択し、管理画面を表示します。
[仮想サーバーの構成]ページで[仮想サーバ設定の構成]をクリックします。
[仮想サーバーのリスト]ページで[既定のWebサイト]をクリックします。
[仮想サーバーの設定]ページの[仮想サーバーの管理]の[管理パスの定義]をクリックします。
[管理パスの定義]ページで[新しいパスの追加]の[パス]入力欄に除外するパスを入力します。(注)
[種類]の[エクスクルード パス]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
除外するすべてのパスに対して、5.と6.の作業を実施します。
除外するパスは、以下の3つです。
/Systemwalker
/MpWalker
/MpScript
Internet Information Server/Internet Information Servicesにおける設定
以下の手順に従って、Web連携で使用している仮想ディレクトリに対して、匿名アクセスを有効にします。
Systemwalker Operation Managerサーバで以下の作業を実施してください。
[スタート]-[管理ツール]-[インターネットインフォメーションサービスIIS]マネージャ]を選択し、管理画面を表示します。
[既定のWebサイト]を選択します。
パスを選択し、[プロパティ]画面を表示します。(注)
[ディレクトリセキュリティ]タブの[認証とアクセス制御]の[編集]ボタンをクリックします。
[認証方法]画面の[匿名アクセスを有効にする]を有効にして[OK]ボタンをクリックします。
[プロパティ]画面で[OK]ボタンをクリックします。
匿名アクセスを有効にするすべてのパスに対して、3.から6.の作業を実施します。
選択するパスは、以下の3つです。
"Systemwalker"
"MpWalker"
"MpScript"
ここでは、InterstageのInfoProvider Proを使用する場合について説明します。Interstage HTTP Serverを使用する場合は、“2.13.1.5 Interstage HTTP Serverの環境設定【Windows版】”を参照してください。
InfoProvider Proを使用する場合の環境設定の手順は以下のとおりです。
以下の設定ファイルについてエディタを使って修正します。
Interstageインストールディレクトリ¥F3FMwww¥Conf¥F3FMwww.dat |
修正方法は後述の“設定ファイルの記述例”を参照してください。
設定ファイルを修正後、[スタート]-[コントロールパネル]の[管理ツール]-[サービス]を使って、以下のサービスを再起動します。
F3FMwww |
注意
F3FMwwwサービスを再起動することにより、Interstage Operation Toolサービスが停止されます。本サービスは自動起動されないため、手動にてInterstage Operation Toolサービスを起動してください。
設定ファイルの記述例
Systemwalker Operation ManagerサーバおよびInterstageのインストールディレクトリとして以下を想定した場合の設定ファイルの記述例を示します。
Systemwalker Operation Managerサーバ: C:¥Win32app
Interstage: C:¥Interstage
上記を半角8文字以内の基本名と半角3文字以内の拡張子という形式で表した場合は、以下の名前を想定しています。
C:¥Inters~1
上記の環境下では、設定ファイルを以下のように記述します。※印のある行を設定ファイルに追加してください。なお、設定項目の詳細については、“富士通 Interstage WWWサーバ運用ガイド(InfoProvider Pro編)”を参照してください。
output-code: |
参考
空白文字を含むフォルダ名やファイル名を設定ファイルに指定する場合は、“半角8文字以内の基本名と半角3文字以内の拡張子(8.3形式)”に変換した名前で指定します。
8.3形式のファイル名は、[スタート]-[コマンドプロンプト]で、DIRコマンドを“/X”オプションを付加して実行することで確認できます。
ここでは、InterstageのInfoProvider Proを使用する場合について説明します。Interstage HTTP Serverを使用する場合は、“2.13.1.6 Interstage HTTP ServerまたはApacheの環境設定【UNIX版】”を参照してください。
以下の設定ファイルについてエディタを使って修正します。
修正方法は、後述の“設定ファイルの記述例”を参照してください。
/etc/opt/FSUNprovd/HTTPD.conf |
設定ファイルを修正後、以下のコマンドを実行しWWWサーバを再起動します。
# /opt/FSUNprovd/bin/ipprestart |
設定ファイルの記述例
HTTPD.confに以下を追加します。
cgi-path-idnt: /opt/systemwalker/inet/scripts MpScript |
Systemwalker CentricMGR V10.0L10以前と共存している場合は、さらに以下の1行を追加してください。
link: SystemWalker /opt/systemwalker/inet/wwwroot |
なお、設定項目の詳細については、“富士通 Interstage WWWサーバ運用ガイド(InfoProvider Pro編)”を参照してください。
Sun WebServerを使用する場合の環境設定の手順は以下のとおりです。
エディタ等を使用して、以下の設定ファイルを修正します。
修正方法は、後述の“設定ファイルの記述例”を参照してください。
/var/http/sws_server/websites/default_site/conf/map.conf |
設定ファイルを修正後、以下のコマンドを実行し、WWWサーバを再起動します。
# /usr/bin/htserver -restart sws_server |
設定ファイルの記述例
map.confファイルに以下の記述を追加します。
map /Systemwalker //opt/systemwalker/inet/wwwroot/ NULL |
Systemwalker CentricMGR V10.0L10以前と共存している場合は、さらに以下の1行を追加してください。
map /SystemWalker //opt/systemwalker/inet/wwwroot/ NULL |
Interstage HTTP Serverを使用する場合の環境設定の手順は以下のとおりです。
エディタ等を使用して、Interstage HTTP Serverの設定ファイル(httpd.conf)を修正します。
設定ファイルの格納先については、Interstageのマニュアルを確認してください。設定ファイルの修正方法は、後述の“設定ファイルの記述例”を参照してください。
設定ファイルを修正後、[スタート]-[コントロールパネル]の[管理ツール]-[サービス]を使って、以下のサービスを再起動します。
FJapache |
設定ファイルの記述例
Systemwalker Operation Managerサーバ、Systemwalker Centric ManagerサーバおよびInterstageのインストールディレクトリとして以下を想定した場合の設定ファイルの記述例を示します。
Systemwalker Operation Managerサーバ: C:¥Win32app
Systemwalker Centric Managerサーバ: C:¥Win32app
Interstage: C:¥Interstage
なお、設定項目の詳細については、“富士通 Interstage WWWサーバ運用ガイド(Interstage HTTP Server編)”を参照してください。
httpd.confファイルに以下を追加します。
<IfModule mod_alias.c> Alias /Systemwalker/ "C:/WIN32APP/MPWALKER/inet/wwwroot/" <Directory "C:/WIN32APP/MPWALKER/inet/wwwroot/"> AllowOverride None Order allow,deny Allow from all </Directory> ScriptAlias /MpScript/ "C:/WIN32APP/MPWALKER/inet/scripts/" <Directory "C:/WIN32APP/MPWALKER/inet/scripts/"> AllowOverride None Order allow,deny Allow from all </Directory> </IfModule>
Systemwalker CentricMGR V10.0L10以前と共存している場合は、以下を追加してください。
<IfModule mod_alias.c> Alias /Systemwalker/ "C:/WIN32APP/MPWALKER/inet/wwwroot/" Alias /SystemWalker/ "C:/WIN32APP/MPWALKER/inet/wwwroot/" <Directory "C:/WIN32APP/MPWALKER/inet/wwwroot/"> AllowOverride None Order allow,deny Allow from all </Directory> ScriptAlias /MpScript/ "C:/WIN32APP/MPWALKER/inet/scripts/" <Directory "C:/WIN32APP/MPWALKER/inet/scripts/"> AllowOverride None Order allow,deny Allow from all </Directory> </IfModule>
Interstage HTTP ServerまたはApacheを使用する場合の環境設定の手順は以下のとおりです。
エディタ等を使用して、Interstage HTTP ServerまたはApacheの設定ファイル(httpd.conf)を修正します。
なお、以下に示したApacheの設定ファイルの格納場所は、インストール時のデフォルトの設定を想定しています。Interstage HTTP Serverの設定ファイルの格納先については、Interstageのマニュアルを確認してください。設定ファイルの修正方法は、後述の“設定ファイルの記述例”を参照してください。
Apacheの場合:
/usr/local/apache/conf/httpd.conf |
設定ファイルを修正後、以下のコマンドを実行し、WWWサーバを再起動します。
Interstage HTTP Serverの場合:
# /opt/FJSVihs/bin/apachectl restart |
Apacheの場合:
# /usr/local/apache/bin/apachectl restart |
設定ファイルの記述例
httpd.confファイルに以下を追加します。
<IfModule mod_alias.c> Alias /Systemwalker/ "/opt/systemwalker/inet/wwwroot/" <Directory "/opt/systemwalker/inet/wwwroot/"> AllowOverride None Order allow,deny Allow from all </Directory> ScriptAlias /MpScript/ "/opt/systemwalker/inet/scripts/" <Directory "/opt/systemwalker/inet/scripts/"> AllowOverride None Order allow,deny Allow from all </Directory> </IfModule>
Systemwalker CentricMGR 10.0以前と共存している場合は、以下を追加してください。
<IfModule mod_alias.c> Alias /Systemwalker/ "/opt/systemwalker/inet/wwwroot/" Alias /SystemWalker/ "/opt/systemwalker/inet/wwwroot/" <Directory "/opt/systemwalker/inet/wwwroot/"> AllowOverride None Order allow,deny Allow from all </Directory> ScriptAlias /MpScript/ "/opt/systemwalker/inet/scripts/" <Directory "/opt/systemwalker/inet/scripts/"> AllowOverride None Order allow,deny Allow from all </Directory> </IfModule>