Interstage Application Server/Interstage Web Server 移行ガイド
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第8章 その他の機能の移行

8.4 ポータル機能の移行

 ポータル機能は、以下の製品で利用可能です。

 旧バージョン・レベルのポータル機能(Windows(R) Server、Solaris、Linux)からデータを移行してインストールする手順について説明します。本作業はAdministratorもしくはroot権限者が行ってください。
 以下の手順で移行します。

  1. 既存資源の退避
     本バージョン・レベルへ移行する前に、旧バージョン・レベルの既存資源を別のディスク領域に退避します。詳細は、“既存資源の退避”を参照してください。
     
  2. 旧バージョン・レベルのInterstageのアンインストールと、本バージョン・レベルのInterstageのインストール
     旧バージョン・レベルのInterstage Application Serverをアンインストールします。
     次に、本バージョン・レベルのInterstage Application Serverをインストールします。
     
  3. ポータル機能のセットアップ
     インストールガイドのセットアップ手順に従って、ポータル機能をセットアップします。
     正常にセットアップが終了したら、ワークユニット(PortalServer)を起動します。正常に起動することが確認できたらワークユニット(PortalServer)を停止します。
     
  4. 退避資源の復元
     退避した資源を復元します。詳細は、“退避資源の復元”を参照してください。
     
  5. 退避資源の復元後の作業
     退避資源を復元した後に必要な作業があります。詳細は、“退避資源の復元後の作業”を参照してください。
     
  6. ポータル機能の起動
     ワークユニット(PortalServer)を起動して、正常に移行が終了したかを確認します。
     

■利用者情報のデータ入力制限の変更

 Interstage V9.0では、利用者情報のデータ入力制限の使用可能文字が以下のように変更となりました。Interstage V9.0以降に移行する際には、以下の変更点に注意してください。

画面

入力フィールド名

Interstage V5.x/V6.0

Interstage V7.0/8.0

Interstage V9.0以降

利用者情報作成/変更

ログオンID

使用できる文字は、半角空白、半角カンマ(,)、半角ダブルクォーテーション(")を除く半角のASCII文字です。

使用できる文字は、以下の文字を除く半角英数字(ASCII文字)です。
<>"&*/:|?\,

使用できる文字は、以下の文字と半角空白を除く、半角英数字(ASCII文字)です。
<>"&*/:|?\,

パスワード

使用できる文字は、半角空白、半角カンマ(,)、半角ダブルクォーテーション(")を除く半角のASCII文字です。

使用できる文字は、以下の文字を除く半角英数字(ASCII文字)です。
<>"&*/:|?\,

使用できる文字は、以下の文字と半角空白を除く、半角英数字(ASCII文字)です。
",

メールアドレス

使用できる文字は、半角文字列です。< > " ' % ; ( ) & + は変更時に削除されます。

使用できる文字は、以下の文字を除く半角英数字(ASCII文字)です。
<>"&

使用できる文字は、以下の文字を除く半角英数字(ASCII文字)です。
<>"&

名前


郵便番号
住所
電話番号
FAX
携帯電話
肩書
カスタムフィールド

使用できる文字は、全角、半角文字列です。< > " ' % ; ( ) & + は変更時に削除されます。

使用できる文字は、以下の文字を除くすべての文字列です。
<>"&

使用できる文字は、以下の文字を除くすべての文字列です。
<>"&

■標準リポジトリが使用するポート番号の範囲の変更

 Interstage V9.0では、標準リポジトリが使用するポート番号の範囲が変更となりました。Interstage V9.0以降に移行する際には、以下の変更点に注意してください。また、ポート番号の変更方法については、“Interstage Portalworks 管理者ガイド”の“運用開始までの作業の流れ”を参照してください。

ポート番号

Interstage 8.0以前

Interstage V9.0以降

使用する範囲

2000〜9999

6000〜65535

初期値

2000〜9999の空いているポート

6000〜65535の空いているポート

既存資源の退避

 以下の資源を別のディスク領域に退避してください。

リポジトリの資源の退避

 旧バージョン・レベルのリポジトリの資源を退避します。

  1. 以下のようなバッチファイルもしくはシェルスクリプトを旧バージョン・レベルのポータル機能インストールディレクトリ配下のbinに作成します。ファイル名は任意です。

    Interstage V7.0以降からの移行時

    call <ポータル機能インストールディレクトリ>\bin\pwcommon.bat
    echo %CLASSPATH%
    %JAVA% -DPW_HOME_DIR=%PW_HOME_DIR% com.fujitsu.portalworks.brickfront.tool.repository.PWRepositoryBackup %1

    Interstage V6.0(Plusを除く)からの移行時

    call <ポータル機能インストールディレクトリ>\bin\pwcommon.bat
    echo %CLASSPATH%
    java -DPW_HOME_DIR=%PW_HOME_DIR% com.fujitsu.portalworks.brickfront.tool.repository.PWRepositoryBackup %1

    Interstage V5.x、V6.0 Plusからの移行時

    call <ポータル機能インストールディレクトリ>\bin\pwcommon.bat
    echo %CLASSPATH%
    java -DPW_HOME_DIR=%PW_HOME_DIR% PWRepositoryBackup %1


    Interstage V6.0以降(V6.0 Plusを除く)からの移行時

    #!/bin/sh
    PW_HOME_DIR=<ポータル機能インストールディレクトリ>
    . /opt/FJSVispw/bin/pwcommon.sh
    echo $CLASSPATH
    $JAVA -DPW_HOME_DIR=$PW_HOME_DIR com.fujitsu.portalworks.brickfront.tool.repository.PWRepositoryBackup $1

    Interstage V5.x、V6.0 Plusからの移行時

    #!/bin/sh
    PW_HOME_DIR=<ポータル機能インストールディレクトリ>
    . /opt/FJSVispw/bin/pwcommon.sh
    . /opt/FJSVispw/bin/pwena.sh
    echo $CLASSPATH
    $JAVA -DPW_HOME_DIR=$PW_HOME_DIR PWRepositoryBackup $1

  2. ワークユニット(PortalServer)を停止します(Interstage V5.xからの移行時は、Interstageを停止します)。
     
  3. 1.で作成したバッチファイルもしくはシェルスクリプトを実行します。
    第一引数には退避先のディレクトリを指定します。
     

ポータル機能の資源の退避

 以下に記述する資源を別のディスク領域の<退避ディレクトリ>配下に退避します。

退避リスト

退避元

退避先 (注1)

<ポータル機能インストールディレクトリ>/mediator配下すべて

mediator配下

Interstage V7.0以降からの移行時

<J2EE共通ディレクトリ>\ijserver\PortalServer\apps\portalworks.war\scenario配下すべて

<ポータル機能インストールディレクトリ>/PortalServer/apps/portalworks.war/scenario配下すべて

scenario配下

Interstage V6.0からの移行時

<J2EE共通ディレクトリ>\ijserver\PortalServer\webapps\portalworks\scenario配下すべて

<ポータル機能インストールディレクトリ>/PortalServer/webapps/portalworks/scenario配下すべて

Interstage V5.xからの移行時
<ポータル機能インストールディレクトリ>/scenario配下すべて

Interstage V7.0以降からの移行時

<J2EE共通ディレクトリ>\ijserver\PortalServer\apps\portalworks.war\image\presentation配下すべて

<ポータル機能インストールディレクトリ>/PortalServer/apps/portalworks.war/image/presentation配下すべて

image/presentation配下

Interstage V6.0からの移行時

<J2EE共通ディレクトリ>\ijserver\PortalServer\webapps\portalworks\image\presentation配下すべて

<ポータル機能インストールディレクトリ>/PortalServer/webapps/portalworks/image/presentation配下すべて

Interstage V5.xからの移行時
<ポータル機能インストールディレクトリ>/image/presentation配下すべて

<ポータル機能インストールディレクトリ>/conf配下の以下のファイル

  • customize.xml (注2)
  • customize2.xml (注2)
  • default-sheet.xml
  • guest-style.xml
  • logon-sheet.xml
  • logon-style.xml

conf配下

<ポータル機能インストールディレクトリ>/usp/web/webusp.xml

usp/web/webusp.xml

<ポータル機能インストールディレクトリ>/usp/s2k/s2kusp.xml

usp/s2k/s2kusp.xml

 注1) <退避ディレクトリ>配下のディレクトリ、またはファイル
 注2) Interstage V5.xからの移行時は、<ポータル機能インストールディレクトリ>/jsp/presentation配下

 Interstage V6.0以前からの移行の場合、サンプルを使用しているときは、以下のファイルも退避します。

退避元

退避先 (注1)

<ポータル機能インストールディレクトリ>/PWDocs配下の以下のファイル

  • pesample1.html
  • peapcsample.html (V6からの移行時のみ)
  • pe1.gif

PWDocs配下

 注1) <退避ディレクトリ>配下のディレクトリ


 USPの情報は移行できません。登録したUSPに関しては本バージョン・レベルで再登録してください。

イメージファイルやHTMLドキュメントの退避

 ポータル機能のコンテキストパス配下にオリジナルのイメージファイルやHTMLドキュメントを置いている場合はそれらを退避します。

退避資源の復元

 退避した以下の資源を復元します。

リポジトリの資源の復元

 退避したリポジトリの資源を退避領域より復元します。

  1. 以下のようなバッチファイルもしくはシェルスクリプトをポータル機能インストールディレクトリ配下のbinに作成します。ファイル名は任意です。

    call <ポータル機能インストールディレクトリ>\bin\pwcommon.bat
    echo %CLASSPATH%
    %JAVA% -DPW_HOME_DIR=%PW_HOME_DIR% com.fujitsu.portalworks.brickfront.tool.repository.PWRepositoryRestore %1


    #!/bin/sh
    PW_HOME_DIR=<ポータル機能インストールディレクトリ>
    . /opt/FJSVispw/bin/pwcommon.sh
    echo $CLASSPATH
    $JAVA -DPW_HOME_DIR=$PW_HOME_DIR com.fujitsu.portalworks.brickfront.tool.repository.PWRepositoryRestore $1

  2. 1.で作成したバッチファイルもしくはシェルスクリプトを実行します。
    第一引数には退避先のディレクトリを指定します。
     

ポータル機能の資源の復元

 退避先の<退避ディレクトリ>配下に退避した以下の資源を復元先に復元します。

退避リスト

退避先 (注1)

復元先

mediator配下

<ポータル機能インストールディレクトリ>/mediator配下

scenario配下


<J2EE共通ディレクトリ>\ijserver\PortalServer\apps\portalworks.war\scenario配下

<ポータル機能インストールディレクトリ>/PortalServer/apps/portalworks.war/scenario配下

image/presentation配下


<J2EE共通ディレクトリ>\ijserver\PortalServer\apps\portalworks.war\image\presentation配下

<ポータル機能インストールディレクトリ>/PortalServer/apps/portalworks.war/image/presentation配下

conf配下

<ポータル機能インストールディレクトリ>/conf配下

usp/web/webusp.xml

<ポータル機能インストールディレクトリ>/usp/web配下

usp/s2k/s2kusp.xml

<ポータル機能インストールディレクトリ>/usp/s2k配下

 注1) <退避ディレクトリ>配下のディレクトリ、またはファイル

 Interstage V6.0以前からの移行の場合、サンプルを使用していたときは、以下のファイルを復元します。

退避先 (注1)

復元先

PWDocs配下

<ポータル機能インストールディレクトリ>/PWDocs配下

 注1) <退避ディレクトリ>配下のディレクトリ

イメージファイルやHTMLドキュメントの復元

 ポータル機能のコンテキストパス配下にオリジナルのイメージファイルやHTMLドキュメントを退避した場合は、それらを環境に応じて適切に復元します。

退避資源の復元後の作業

 退避資源を復元した後、以下の作業を実施します。


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