Interstage Application Server/Interstage Web Server 移行ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第5章 Interstage運用操作、環境の移行

5.3 Interstage管理コンソールの変更内容

 ここでは、Interstage管理コンソールについて、以下を説明します。

Interstage管理コンソールの初期値変更について

 Interstage管理コンソールの初期値が以下のように変更されました。以前と同等の環境を構築したい場合は、注意してください。

◆Interstage Application Server 8.0での変更

◆Interstage Application Server V7.0での変更

Interstage Application Server V7.0での仕様変更について

 Interstage Application Server V7.0で、以下のように仕様が変更されました。

変更点

Interstage V6.0

Interstage V7.0

画面共通のオペレーションボタン、表示情報の配置位置の変更

  • ログアウトボタンは画面左下に配置されています。
  • へルプボタンは画面右上のタイトル部の下に配置されています。
  • ユーザ名は画面左下に配置されています。
  • 接続先は画面左下に配置されています。

左記の情報はすべて画面内タイトル部右(画面右上)に配置されます。

Interstage管理コンソールの[環境設定]の設定項目の有効範囲を変更

  • 「自動更新の有無」は全ユーザに対して有効です。
  • 「自動更新間隔」は全ユーザに対して有効です。
  • 「項目の説明表示」は設定ユーザに対して有効です。

左記の全項目はユーザ単位で有効となります。

Interstage管理コンソールの[システム]>[ワークユニット]>[IJServerワークユニット名を選択]>[ログ参照]タブで表示される操作ボタンの変更

  • 操作ボタンはログ内容の表示域上部に表示されています。
  • 操作できないボタンは非表示になっています。
  • 操作ボタンはログ内容の表示域下部に表示されます。
  • 操作できないボタンはグレーアウトで表示されます。

メッセージ表示域に表示されるメッセージを削除するボタンを追加

メッセージ表示域に表示されたメッセージは削除できませんでした。

メッセージ表示域に表示されたメッセージを削除するボタンをメッセージ領域の左に配置しました。

メッセージ表示域に表示されるメッセージからメッセージ集をリンク

メッセージ表示域に表示されるのは単なるメッセージ文字列でした。

メッセージ表示域に表示されるメッセージはメッセージ集にリンクしています。

ツリーに表示されるノード構成を変更

  • Interstage管理コンソールの子ノードとしてシステムノードが表示されていました。
  • サービスノードの子ノードにはJDBC、JMS、イベントサービス、Connector、JavaMail、Webサーバが表示されていました。
  • Interstage管理コンソールの子ノードとしてInterstage Application Serverノードが追加され、その子ノードとしてシステムノードが表示されます。
  • サービスノードの子ノードにはイベントサービス、Webサーバが表示されます。
  • Interstage管理コンソールの子ノードとしてリソースノードが追加されその子ノードにはJDBC、JMS、Connector、JavaMailが表示されます。

Interstage管理コンソールと連携する他製品のノードをツリー上に表示する機能を追加

他製品連携機能なし

Interstage管理コンソールと連携する他製品の機能ノードがInterstage管理コンソールのツリーに表示されます。

Interstageのインストールに必要なディスク容量見積りにJSPのコンパイル資材、およびメッセージ集リンク用資材の容量の考慮を追加

容量見積りに考慮なし

インストールに必要なディスク容量としてJSPのコンパイル資材、およびメッセージ集リンク用の資材を含めた容量が表示されます。

Interstage管理コンソールのログインについて

 Interstage管理コンソールにログインする場合にLANが切断されていると、ログインでis40003のエラーが発生します。また、Interstage管理コンソールにログイン後にInterstage Operation Toolを再起動、またはLANを切断するとInterstage管理コンソールのその後の処理で、is40003のエラーが発生する場合があります。再度ログイン画面を表示して、ログインし直してください。

Interstage管理コンソールのSSL暗号化通信の変更について

 Interstage管理コンソールのSSL暗号化通信が以下のように変更されました。以前と同等の環境を構築したい場合は、注意してください。

◆Interstage Application Server V9.0.0での変更

SSLプロトコルバージョン、暗号アルゴリズムの初期設定の変更

 Interstage 管理コンソールとWebブラウザの間のSSL暗号化通信を安全にするために、SSLプロトコルバージョンと暗号アルゴリズムの初期設定から、弱いSSLプロトコルバージョンと弱い暗号アルゴリズムをはずしました。違いについては以下の表を参考にしてください。

製品バージョン

Webブラウザから接続可能なSSLプロトコルバージョン

Webブラウザから接続可能な暗号アルゴリズム

V9.0.0より前

SSL2.0

168bitのトリプルDES暗号,MD5 MAC
128bitのRC4暗号,MD5 MAC
128bitのRC2暗号,MD5 MAC
56bitのDES暗号,MD5 MAC
40bitのRC4暗号,MD5 MAC
40bitのRC2暗号,MD5 MAC

SSL3.0
TLS1.0

256bitのAES暗号,SHA-1 MAC
128bitのAES暗号,SHA-1 MAC
168bitのトリプルDES暗号,SHA-1 MAC
128bitのRC4暗号,SHA-1 MAC
128bitのRC4暗号,MD5 MAC
56bitのDES暗号,SHA-1 MAC
40bitのRC4暗号,MD5 MAC
40bitのRC2暗号,MD5 MAC

V9.0.0以降

SSL3.0
TLS1.0

256bitのAES暗号,SHA-1 MAC
128bitのAES暗号,SHA-1 MAC
168bitのトリプルDES暗号,SHA-1 MAC
128bitのRC4暗号,SHA-1 MAC
128bitのRC4暗号,MD5 MAC

SSLプロトコルバージョン、暗号アルゴリズムの安全性については、“セキュリティシステム運用ガイド”の“セキュリティ動向”を参照してください。


 Service Packを適用していないMicrosoft(R) Internet Explorer 5.01を利用すると、弱い暗号しかサポートされていないため、Interstage管理コンソールに接続できません。強い暗号を利用できるようにするためには、Webブラウザをバージョンアップするか、または、Service Pack 1以降を適用することを推奨します。Service Packは、マイクロソフト株式会社のサイトで入手し適用してください。
なお、SSL暗号化通信の設定を弱く変更することで、Service Packを適用していないMicrosoft(R) Internet Explorer 5.01からも接続できるようになります。ただし、IDやパスワードなどの通信データが解読される危険性が高くなりますので、注意してください。設定の変更方法については、“運用ガイド(基本編)”の“Interstage管理コンソール環境のカスタマイズ”を参照してください。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2007