Interstage Application Server/Interstage Web Server 移行ガイド
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第4章 旧機能から新機能への移行方法> 4.4 EJBサービス(IJServer)への移行方法

4.4.1 EJBの高速呼び出し機能とLight EJBコンテナ機能からIJServerへの移行

 IJServerは高速呼び出し機能とLight EJBコンテナ機能に対して下表のような差異があるため、移行の際は留意が必要です。
 なお、本バージョンのIJServerに対するセットアップ、および運用操作はInterstage管理コンソールまたはisj2eeadminコマンドを用いて簡単に行うことができます。
 isj2eeadminコマンドでできる操作などについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadminコマンド”を参照してください。

 以下に、それぞれの運用方法の違いを表で表します。

 

高速呼出し機能

旧バージョンにおけるIJServer
(Light EJBコンテナ機能)

本バージョンのIJServer

クライアントの環境設定

以下のファイルをクラスパスに設定します。

[JDK1.3の場合]
C:\Interstage\EJB\lib\fjcontainer32.jar
[JDK1.4の場合]
C:\Interstage\EJB\lib\fjcontainer34.jar

[JDK1.3の場合]
/opt/FJSVejb/lib/fjcontainer32.jar
[JDK1.4の場合]
/opt/FJSVejb/lib/fjcontainer34.jar

以下のファイルをクラスパスに設定します。

[JDK1.3の場合]
C:\Interstage\EJB\lib\fjcontainer32.jar
[JDK1.4の場合]
C:\Interstage\EJB\lib\fjcontainer34.jar

[JDK1.3の場合]
/opt/FJSVejb/lib/fjcontainer32.jar
[JDK1.4の場合]
/opt/FJSVejb/lib/fjcontainer34.jar

以下のファイルをクラスパスに設定します。

C:\Interstage\EJB\lib\fjcontainer94.jar

/opt/FJSVejb/lib/fjcontainer94.jar

(fjcontainer72.jarもしくはfjcontainer74.jarを使用することも可能です。)

配備

以下のツールを使用して配備を実行します。

  • J2EE Deploymentツール(非サーバ管理モード)
  • EJB Deploymentツールで展開処理実行後、以下のコマンドを実行してEJBアプリケーションをインストールします。
    ejbinstalleb [サーバ用生成物]

配備実行後にカストマイズツールを使用して、Java VM外から呼び出されるBeanを1つだけ“高速に呼び出すBean”に定義し、Java VM内で呼び出されるBeanを“高速に呼び出されるBean”に定義します。

以下のツールを使用してIJServer(またはLight EJBコンテナ)を作成します。

  • J2EE Deploymentツール(isdeployコマンド)
  • J2EE管理ツール
  • ejbmakecontainerコマンド

以下のツールを使用してIJServerに対してWebアプリケーション/EJBアプリケーションを配備します。

  • J2EE Deploymentツール(isdeployコマンド)
  • isdeploybコマンド
  • J2EE管理ツール
  • EJB Deploymentツールで展開処理実行後、以下のコマンドを実行してEJBアプリケーションをインストールします。
    ejbinstalleb -s [IJServer名] [サーバ用生成物]

IJServerに配備されたEJBアプリケーションは、同一Java VM上で動作します。ServletとEJBは別Java VMで動作します。

以下のツールを使用してIJServerを作成します。

  • Interstage管理コンソール
  • isj2eeadminコマンド

IJServerには以下の4種類のIJServerを選択できます。

  • WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一Java VMで運用
  • WebアプリケーションとEJBアプリケーションを別Java VMで運用
  • Webアプリケーションのみ運用
  • EJBアプリケーションのみ運用

以下のツールを使用してIJServerに対してWebアプリケーション/EJBアプリケーションを配備します。同一IJServerに配備されたEJBアプリケーションは同一Java VM上で動作します。

  • Interstage管理コンソール
  • ijsdeploymentコマンド(配備解除時はijsundeploymentコマンド)

カスタマイズ

以下のツールを使用してEJBアプリケーションをカスタマイズします。

  • ejbcustx
  • ejbdefimportコマンドとejbdefexportコマンド

以下のツールを使用してEJBアプリケーションをカスタマイズします。

  • ejbcustx -s [IJServer名]
  • ejbdefimportコマンドとejbdefexportコマンド(-sオプションでIJServer名を指定します。)

または以下のツールを起動し、配備済みのEJBアプリケーションを選択してカスタマイズします。

  • J2EE Deploymentツール(isdeployコマンド)

以下のツールを使用して配備済みのEJBアプリケーションを選択してカスタマイズします。

  • Interstage管理コンソール
  • ejbdefimportコマンドとejbdefexportコマンド(-iオプションでIJServer名を指定します。)

運用

以下のツールを使用して高速に呼び出されるBeanを登録したワークユニットを定義します。

  • isaddwudefコマンド(削除時はisdelwudefコマンド)
  • Interstage運用操作ツール

定義したワークユニットは以下のツールを使用して起動します。

  • isstartwuコマンド(停止時はisstopwuコマンド)
  • Interstage運用操作ツール

IJServerを定義するとワークユニットも自動的に定義されます。
以下のツールを使用してIJServer(またはワークユニット)を起動します。

  • J2EE管理ツール
  • isstartwuコマンド(停止時はisstopwuコマンド)
  • Interstage運用操作ツール

Interstage V6以降ではIJServerは以下のように位置付けています。
「J2EEアプリケーションを運用するワークユニットをIJServerと呼びます。(IJServerとワークユニットは1対1の関係を持ちます。) IJServerはJ2EEアプリケーションの配備対象であり、起動/停止の単位です。」
以下のツールを使用してIJServerを起動します。

  • Interstage管理コンソール
  • isstartwuコマンド(停止時はisstopwuコマンド)

リソース定義

以下のツールを使用してJ2EEの各種リソースを定義します。

  • J2EE管理ツール
  • J2EEリソースアクセス定義
  • J2EE Deploymentツール(isdeployコマンド)

以下のツールを使用してJ2EEの各種リソースを定義します。

  • Interstage管理コンソール
  • isj2eeadminコマンド

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