ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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第8章 バックアップ運用(ファイル単位)> 8.1 ファイル単位バックアップ運用開始前に行う設定

8.1.3 ファイル単位バックアップエージェントの設定

データのバックアップを指示するファイル単位バックアップエージェントを設定します。
ファイル単位バックアップエージェントを動作可能にするため、ファイル単位バックアップエージェントオプションファイルの設定が必要です。

8.1.3.1 Storageサーバ兼テープサーバ上でファイル単位バックアップの運用を行う場合 

本設定手順は不要です。

8.1.3.2 テープサーバ以外のStorageサーバ上でファイル単位バックアップの運用を行う場合 

以下にファイル単位バックアップエージェントを導入する業務サーバのプラットフォーム毎に説明します。

■UNIX系(Solaris,Linux,HP-UX,AIX)の場合

TSMのクライアント動作に関する定義をdsm.sysファイルおよびdsm.optファイルに記述します。手順は以下のとおりです。

  1. dsm.sysファイルの編集

    当該サーバのroot権限をもつユーザーでログインし、dsm.sysファイルを編集します。

    dsm.sysファイルは、ファイル単位バックアップエージェントのインストールディレクトリ配下に有ります。
    dsm.sysファイルが無い場合は、dsm.sys.smpファイルをコピーして、dsm.sysファイルを作成してください。
    • Solaris,Linux,HP-UXの例

      /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin/dsm.sys
      /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin/dsm.sys.smp

    • AIXの例

      /usr/tivoli/tsm/client/ba/bin/dsm.sys
      /usr/tivoli/tsm/client/ba/bin/dsm.sys.smp

    ファイル単位バックアップエージェントのインストールディレクトリのdsm.sysファイルを以下のように編集してください。(先頭が「*」で始まる行は、コメントと見なします。)
    なお、Nodename以降の項目には必ず行頭に半角の空白(またはタブ)が必要です。

    SERVERname         tapeserver1
     Nodename          GYOUMU1_FILE_NODE
     COMMmethod        TCPip
     TCPPort           1500
     TCPServeraddress  129.33.24.99
     Passwordaccess    generate

    各項目の意味は以下の通りです。

    [表: 項目の意味]

    項目

    意味

    SERVERname

    テープサーバのノード名です。

    Nodename

    TSM情報の設定方法」の8.で設定した当該サーバに対応したファイル単位バックアップ用ノード名です。

    COMMmethod

    通信プロトコルを指定します。以下の記述を行ってください。

    • TCPip

    TCPPort

    TCP/IP通信用のポート番号を指定します。
    (dsmserv.optで指定したTCPPortと同じ値を指定します。)

    TCPServeraddress

    テープサーバのIPアドレスです。

    Passwordaccess

    ファイル単位バックアップエージェントが使用するパスワードの更新方法を指定します。以下の記述を行ってください。

    • generate

  2. dsm.optファイルの編集

    当該サーバのroot権限をもつIDでログインし、dsm.optファイルを編集します。

    dsm.optファイルは、ファイル単位バックアップエージェントのインストールディレクトリ配下に有ります。
    dsm.optファイルが無い場合は、dsm.opt.smpファイルをコピーして、dsm.optファイルを作成してください。
    • Solaris,Linux,HP-UXの例

      /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin/dsm.opt
      /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin/dsm.opt.smp

    • AIXの例

      /usr/tivoli/tsm/client/ba/bin/dsm.opt
      /usr/tivoli/tsm/client/ba/bin/dsm.opt.smp

    ファイル単位バックアップエージェントのインストールディレクトリのdsm.optファイルを以下のように編集してください。(先頭が「*」で始まる行は、コメントと見なします。)

    SERVERname    tapeserver1

    各項目の意味は以下の通りです。

    [表: 項目の意味]

    項目

    意味

    SERVERname

    テープサーバのノード名です。

■Windowsの場合

以下に構成ウィザードを使用した手順を説明します。

  1. Windowsタスクバーで「スタート」→「プログラム」→「Tivoli Storage Manager」→「バックアップ/アーカイブ GUI」をクリックして、GUIを起動します。

  2. 「ユーティリティ」メニューから、「セットアップ・ウィザード」を選択します。これによりTSMクライアント構成ウィザードが起動されます。

  3. TSMクライアント構成ウィザードの最初のパネルで、「TSMバックアップ/アーカイブ・クライアントの構成」が選択されている事を確認します。

  4. プロンプトに従って設定作業を行ってください。

    設定する情報は以下の表を参考にしてください。

    [表: 項目に対する処置]

    項目

    処置

    「どのタスクを実行しますか?」

    「新規オプション・ファイルを作成」をチェックしてください
    「次へ(N)>」ボタンをクリックしてください。

    「使用するノード名」

    TSM情報の設定方法」の8.で設定した当該サーバに対応したファイル単位バックアップ用ノード名を記入してください。
    「次へ(N)>」ボタンをクリックしてください。

    「TSMサーバとの通信にTSMクライアントで使用する通信方式を指定」

    通信プロトコルを指定します。「TCP/IP」をチェックしてください。
    「次へ(N)>」ボタンをクリックしてください。

    「TSMサーバのTCP/IPアドレス」

    「サーバ・アドレス」にテープサーバのIPアドレスを記入してください。
    「ポート」にTCP/IP通信用のポート番号を指定します。
    (dsmserv.optで指定したTCPPortと同じ値を指定します。)
    「次へ(N)>」ボタンをクリックしてください。

    「推奨される包含/除外リスト」

    何も設定する必要はありません。
    「次へ(N)>」ボタンをクリックしてください。

    「共通ファイル除外選択」

    何も設定する必要はありません。
    「次へ(N)>」ボタンをクリックしてください。

    「バックアップするドメイン」

    「ドメイン・リスト」からバックアップの対象装置を選択してください。
    「次へ(N)>」ボタンをクリックしてください。

    「TSMクライアント構成ウィザードの完了」

    「完了」ボタンをクリックしてください。


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