ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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第6章 バックアップ運用(Symfoware)> 6.1 概要

6.1.2 リカバリ

AdvancedCopy Managerテープバックアップでは、Symfowareのデータベーススペース単位またはロググループ単位でのデータベーススペースのリカバリが行えます。

AdvancedCopy Managerテープバックアップのリカバリは、次のように処理が行われます。

  1. リカバリ対象バックアップ履歴のデータがディスクにあるかどうか確認します。リカバリ元のデータは、ディスクにあればディスク、なければテープとします。

  2. ディスクからリカバリする場合、適切なリカバリ制御ファイルとバックアップボリュームを選択します。バックアップボリュームを業務ボリュームへ複写します。

  3. テープからリカバリする場合、テープに格納されたデータベーススペースのデータとリカバリ制御ファイルを業務ボリュームおよび作業用ディレクトリに読み込みます。

  4. 最新の状態、または特定の時点へ復旧する場合は、リカバリ制御ファイルを元に、アーカイブログを適用します。

アーカイブログファイルに、アーカイブログがいっぱいになると、Symfowareのコマンドや、データベーススペースを使用する利用者のアプリケーションが無応答になるため、アーカイブログを外部媒体に退避することがありますが、AdvancedCopy Managerテープバックアップは、外部媒体に保管したアーカイブログ退避ファイル名を書いたファイル(アーカイブログ退避先名が列挙されたファイル)を指定してリカバリすることができます。

「アーカイブログ退避先名が列挙されたファイル」に指定したファイルに、テープに退避されたアーカイブログ退避ファイルを記述した場合は、リカバリを行うことができません。
また、リカバリ時には、Storageサーバ構成情報設定コマンド(acmsvrset)で指定した作業ディレクトリを使用します。

■アーカイブログの退避運用

アーカイブログを退避する運用の場合、データベーススペースのリカバリに必要な退避アーカイブログの対応を知る必要があります。 AdvancedCopy Managerテープバックアップは、そのために必要なロググループ単位に行われるアーカイブログ退避処理と、データベーススペース単位に行われるバックアップ/リカバリの対応管理を行います。データベースの管理者は、単純にアーカイブログ退避状況の記録のみを行えばよくなります。具体的な運用としては、アーカイブログの退避作業をシェルスクリプト化し、Storageサーバ上のファイルに履歴を記録する形態を推奨します。

[図: アーカイブログ退避運用]


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