ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX- |
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第3章 バックアップ運用の設計 |
テープバックアップを行うために考慮すべき事項と設定手段を、以下に示します。
テープサーバの台数および運用分散
全Storageサーバの業務ボリューム数に応じて、テープサーバを複数台導入して、テープサーバの負荷を分散させます。全体のバックアップスケジュールを考慮して、どのStorageサーバの要求をどのテープサーバ上で実行させるのかを決定します。
Storageサーバとテープサーバの対応付けにより設定します。
バックアップ先媒体
ディスクおよびテープの両方、もしくはテープのみにバックアップをするのかを決定します。
バックアップ先ディスクを確保できるか、業務の停止可能時間はどれだけか(停止可能時間が短い場合はディスクが必要)を考慮して決定します。
バックアップ実行コマンド(acmbackup)のオプションで指定します。
テープにバックアップする場合は、テープの種類によって記憶容量が異なるため、必要となるテープ数の見積もりには、以下の値を参考にしてください。LTO Generation 1 ≒ 100GB
LTO Generation 2 ≒ 200GB
LTO Generation 3 ≒ 400GB
LTO Generation 4 ≒ 800GB
保存世代数
保存するバックアップデータの最大数を決めます。バックアップ先のディスクおよびテープをどれだけ準備できるかにより決まります。保存世代数と必要なバックアップ先ディスク(バックアップボリューム)の容量については、StorageサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の各バックアップ運用の章の「運用設計」を参照してください。
テープバックアップ管理クラス設定およびバックアップポリシー設定により行います。
保存日数
テープに採取したバックアップデータをいつまで保存しておくかを決めます。
テープバックアップ管理クラス設定により行います。保存日数は、ディスクのデータに対して設定することはできません。
NASディレクトリ単位/NASファイル単位リストアを実現するためには、NASのバックアップ時にNAS装置からバックアップされた目次情報(以降、TOC)のデータをディスク、または、テープに保存しておく必要があります。
このため、ディスク、または、テープに保存するTOCの容量の見積もりについて説明します。
ファイルおよびディレクトリの名前に日本語を含まない場合
TOCサイズ = 700byte×(総バックアップファイル数+総バックアップディレクトリ数) |
ファイルおよびディレクトリの名前に日本語を含む場合
TOCサイズ = 2000byte×(総バックアップファイル数+総バックアップディレクトリ数) |
バックアップ/リストアの多重度と使用するドライブ数
バックアップを多重に実行するような運用では、ドライブの割り当てに偏りが生じないよう、使用するドライブ数を制限することができます。
全体のバックアップスケジュールを考慮して決定します。たとえば、複数のStorageサーバのバックアップを同時に実行する場合、あるStorageサーバのバックアップが先に全ドライブを使用してしまうと、他のStorageサーバのバックアップ完了時間が遅延して、業務の開始時間に影響が出ることが考えられます。各Storageサーバで同時に使用するドライブ数を制限することにより、使用ドライブ数のバランスを図ることができ、このような遅延を防ぐことができます。
ドライブ数の制限は、デバイス・クラスの設定により行います。また、このデバイス・クラスを使用するストレージ・プールを作成し、業務ボリュームのバックアップポリシーで、このストレージ・プールを設定します。
テープへのバックアップ運用では、同時に実行するバックアップ/リストア数がドライブ数より多い場合、後から動作したバックアップ/リストアがドライブ空き待ちとなります。(バックアップおよびリストアのコマンドは、この時点では復帰しません。)
この場合、先に動作したバックアップ/リストアが完了すると、自動的にテープへの書き込み、テープからの読み込みが開始されます。
同時書き込み数(複写数)
同じバックアップデータの同時書き込み(複写)を行うかどうかを決めます。同じデータを2本の媒体に採取して、一方を遠隔地に運搬して災害対策用とする場合などに同時書き込みの設定をします。同時書き込み数は、ディスクのデータに対して設定することはできません。
ストレージ・プールの設定により行います。
スナップショット型か同期型か
ディスクへのバックアップにおいて、スナップショット型か同期型のどちらを使用するかを決めます。
スナップショット型、同期型の詳細については、StorageサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の各バックアップ運用の章の「概要」を参照してください。
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