ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.3 - Microsoft(R) Windows(R) 2000 -,- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 -, - Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 -
目次 索引 前ページ次ページ

第12章 各種コマンド> 12.8 SnapOPC/SnapOPC+サポートコマンド

12.8.2 Snap Data Volumeの操作/参照コマンド(swstsdv)

Snap Data Volumeの初期化、Snap Data Volumeの状態表示、またはSnap Data Poolの状態表示が可能です。操作したい内容にしたがい、以下のサブコマンドを指定して実行してください。

[表: サブコマンド一覧]

サブコマンド

機能

init

Snap Data Volumeの初期化

stat

Snap Data Volumeの状態表示

poolstat

Snap Data Poolの状態表示

Snap Data Volumeが容量不足になった場合、アクセスパスとETERNUS ディスクアレイの論理ユニット番号(LU-Number)を使用して操作が可能です。
しかし、Snap Data Volumeが容量不足となった状態では、サブコマンドに"stat"を指定し、容量不足となったSnap Data VolumeのLU-Numberを確認しようとしても、容量不足となったSnap Data Volumeに対してはアクセスがエラーとなるため、コマンドが異常となり、LU-Numberの確認ができません。
このため、LU-Numberを使用する場合は、事前に、Snap Data VolumeのLU-Numberを確認し、覚えておく必要があります。

Snap Data Volumeの初期化

サブコマンドに"init"を指定し、Snap Data Volumeを初期化します。

Snap Data Volumeの初期化は、SnapOPC/SnapOPC+が起動していないときに実施してください。

Snap Data Volumeの初期化では、Snap Data Volume内の全てのデータが破棄されます。そのため、次の手順で実施することを推奨します。
(論理ボリュームマネージャによる運用時は、事前にアクセスパスの準備と、LU-Numberの収集が必要です。)
  1. Snap Data Volume内に必要なデータがある場合は、OSコマンド等を利用して事前にデータの退避します。

  2. ディスクの管理情報を初期化します。

    論理ボリュームマネージャによる運用時は、対象のSnap Data Volume(物理ディスク)を論理ボリュームマネージャの管理外に設定します。

  3. 本コマンドにより、Snap Data Volumeの初期化を実施します。

    論理ボリュームマネージャによる運用時は、アクセスパスを利用して初期化します。

  1. 指定方法

    プログラムディレクトリ\swstsdv init Volume-Name
    または、
    プログラムディレクトリ\swstsdv init -G Access-Path-Name LU-Number

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -G

    アクセスパス(Access-Path-Name)を指定します。
    アクセスパスについては、「アクセスパスの作成」を参照してください。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Volume-Name

    初期化するSnap Data Volumeのボリューム名(AdvancedCopy Managerデバイス名)を指定します。
    パーティション(スライス)を指定した場合は、パーティション(スライス)が存在するLogical Unit(ディスク)が初期化されます。

    LU-Number

    ETERNUS ディスクアレイの論理ユニット番号を指定します。
    この値は10進数で指定します。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    以下に、Snap Data Volume(g3d110)を初期化する例を記載します。

    C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swstsdv init g3d110
    swstsdv init completed
    C:\>

    以下に、容量不足が発生した場合に、アクセスパス(g3d24)を利用して、LU-Number(110)のボリュームを初期化する例を記載します。

    C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swstsdv init -G g3d24 110
    swstsdv init completed
    C:\>

Snap Data Volumeの状態表示

サブコマンドに"stat"を指定し、Snap Data Volumeの論理容量、物理容量、使用領域の容量、未使用領域の容量を表示します。

  1. 指定方法

    プログラムディレクトリ\bin\swstsdv stat Volume-Name
    または、
    プログラムディレクトリ\bin\swstsdv stat -G Access-Path-Name LU-Number

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -G

    アクセスパス(Access-Path-Name)を指定します。
    アクセスパスについては、「アクセスパスの作成」を参照してください。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Volume-Name

    Snap Data Volumeのボリューム名(AdvancedCopy Managerデバイス名)を指定します。
    パーティション(スライス)を指定した場合は、パーティション(スライス)が存在するLogical Unit(ディスク)の情報が表示されます。

    LU-Number

    ETERNUS ディスクアレイの論理ユニット番号を指定します。
    この値は10進数で指定します。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    以下に、Snap Data Volume(g3d110)の状態を表示した例を記載します。

    C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swstsdv stat g3d110
    BoxID = 00E4000M3#####E450S20A####KD4030639004##
    LUN = 110 (0x6E)
    Rate Logical(sector) Physical(sector) Used(sector) Copy(sector) Host(sector) Pool(sector)
    0%   8388608         1048576          0            0            0            0

    以下に、アクセスパス(g3d24)を利用して、LU-Number(110)の状態を表示した例を記載します。

    C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swstsdv stat -G g3d24 110
    BoxID = 00E4000M3#####E450S20A####KD4030639004##
    LUN = 110 (0x6E)
    Rate Logical(sector) Physical(sector) Used(sector) Copy(sector) Host(sector) Pool(sector)
    0%   8388608         1048576          0            0            0            0

    表示する内容は、次に示すとおりです。

    タイトル

    説明

    BoxID

    Box IDを表示します。

    LUN

    ETERNUSディスクアレイ上の論理ユニット番号を表示します。
    表示は「<10進数>(<16進数>)」の形式で表示されます。

    Rate

    Snap Data Volumeの使用率をパーセンテージで表示します。

    Logical

    Snap Data Volumeの論理容量を表示します。表示単位はセクタです。

    Physical

    Snap Data Volumeの物理容量を表示します。表示単位はセクタです。

    Used

    Snap Data Volumeの使用領域の容量を表示します。表示単位はセクタです。
    Copy使用量(注)とHost使用量(注)を合わせた容量を表示します。

    Copy

    Snap Data Volumeの使用している容量のうちCopy使用量(注)を表示します。表示単位はセクタです。

    Host

    Snap Data Volumeの使用している容量のうちHost使用量(注)を表示します。表示単位はセクタです。

    Pool

    Snap Data Volumeに割り当てられたSnap Data Poolの使用量を表示します。表示単位はセクタです。

    注)Copy使用量:SnapOPC/SnapOPC+の起動中に行われた更新の使用量です。
      Host使用量:SnapOPC/SnapOPC+が起動していない状態でSnap Data Volumeに行った更新の使用量です。

Snap Data Poolの状態表示

サブコマンドに"poolstat"を指定し、Snap Data Poolの総容量、使用領域の容量、未使用領域の容量を表示します。

  1. 指定方法

    プログラムディレクトリ\swstsdv poolstat -G Volume-Name

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -G

    ETERNUS ディスクアレイのボリューム(Volume-Name)を指定します。
    だだし、容量不足が発生しているSnap Data Volumeなどを指定すると、コマンドが異常となります。このような場合は、容量不足が発生していない、アクセスパスなどを指定してください。
    アクセスパスについては、「アクセスパスの作成」を参照してください。

  3. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  4. 実行例

    以下に、アクセスパス(g3d24)を指定して、Snap Data Poolの状態を表示した例を記載します。

    C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin>swstsdv poolstat -G g3d24
    BoxID = 00E4000M3#####E450S20A####KD4030639004##
    Pool-Type Rate Total(sector) Used(sector) Copy(sector) Host(sector) Free(sector)
    Normal    10%  20971520      2097152      0            2097152      18874368
    Encrypted 0%   20971520      0            0            0            20971520

    表示する内容は、次に示すとおりです。

    タイトル

    説明

    BoxID

    Box ID を表示します。

    Pool-Type

    Snap Data Poolの種類を表示します。
    Normal:通常(非暗号化)
    Encrypted:暗号化

    Rate

    Snap Data Poolの使用率(%)を表示します。

    Total

    Snap Data Poolの総容量を表示します。表示単位はセクタです。

    Used

    Snap Data Poolの使用領域の容量を表示します。表示単位はセクタです。
    Copy使用量(注)とHost使用量(注)を合わせた容量を表示します。

    Copy

    Snap Data Poolが使用されている容量のうちCopy使用量(注)を表示します。表示単位はセクタです。

    Host

    Snap Data Poolが使用されている容量のうちHost使用量(注)を表示します。表示単位はセクタです。

    Free

    Snap Data Poolの未使用領域の容量を表示します。表示単位はセクタです。

    注)Copy使用量:SnapOPC/SnapOPC+の起動中に行われた更新の使用量です。
      Host使用量:SnapOPC/SnapOPC+が起動していない状態でSnap Data Volumeに行った更新の使用量です。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2000-2008