R/3 ジョブ連携 動作設定では、以下のファイルを作成します。
定義ファイル名
r3job.conf |
定義ファイルの格納場所
SAP R/3 ジョブ連携が導入されているサーバの任意の場所。
ただし、ファイル名(r3job.conf)長を含むフルパスでのパス名長は、最大で259バイトまでです。
定義ファイルの記載例
定義ファイルの記載例を以下に示します。
PROT_NEW=SN1 |
XMIログにMSGTYPE情報を出力したい場合に指定します。詳細は、“3.5.1.1 MSGTYPE情報を出力する設定”を参照してください。
UNICODE環境のR/3システムで実行したR/3システムジョブのジョブログ、XMIログをSystemwalker Operation Managerの前回履歴で参照したい場合に指定します。詳細は、“3.5.1.2 UNICODE環境で利用する場合の設定”を参照してください。
r3passwdコマンドで扱えるパスワードの英大文字・小文字を区別したい場合に指定します。詳細は、“3.5.1.3 パスワードの英大文字・小文字を区別したい場合の設定”を参照してください。
サーバグループを指定したい場合またはジョブクラスを指定したい場合に指定します。詳細は、“3.5.1.4 サーバグループを指定したい場合の設定”または“3.5.1.5 ジョブクラスを指定したい場合の設定”を参照してください。
r3job.confの詳細は、“6.1 r3job.conf R/3 ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。
MSGTYPE情報を出力する設定をした場合、r3execコマンドで指定したユーザ出口に、XMIログに加えてMSGTYPE情報が渡されます。また、ジョブが終了した後には、前回履歴でXMIログに加えてMSGTYPE情報を確認することができます。
接続先システムごとに、MSGTYPE情報を出力するかどうかを設定します。
[前回履歴の例]
MSGTYPEが出力された前回履歴の例を以下に示します。
[記述形式]
MSGTYPEを取得したい接続先システムごとに以下のようにr3job.confファイル内に登録します。MSGTYPEを取得する必要がない接続先システムについては、定義する必要はありません。
PROT_NEW=接続先システム名1 |
記述形式の詳細は、“6.1 r3job.conf R/3 ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。
注意
MSGTYPE情報を取得するためには、R/3 システム側において、以下のサービスパックが適用されている必要があります。
6.20 SAPKB62021
サービスパックについては、SAP社の公式サイトを確認してください。
Systemwalker Operation ManagerがUNICODEをサポートしていない場合でも、UNICODEで出力されたジョブログやXMIログが、Systemwalker Operation Managerの[監視-ジョブ]ウィンドウ-[前回履歴]シートで参照できます。UNICODEで出力されたジョブログやXMIログをSystemwalker Operation Managerで参照したい場合に利用できます。
接続先システムごとに、UNICODE環境で利用するかどうかを設定します。
[記述形式]
UNICODE環境で利用したい接続先システムごとに以下のようにr3job.confファイル内に登録します。UNICODE環境で利用する必要がない接続先システムについては、定義する必要はありません。
CONV_UNICODE=接続先システム名1 |
記述形式の詳細は、“6.1 r3job.conf R/3 ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。
SAP R/3 WAS 7.00以降に接続する場合、SAP R/3 ジョブ連携のr3passwdコマンドで扱えるパスワードの最大長が40バイトまでになります。また、パスワードの大文字・小文字の区別を行うことが可能になります。
パスワードの最大長を40バイトにするための設定は特に必要ありません。パスワードの大文字・小文字の区別を行うかどうかを設定します。
[記述形式]
パスワードの大文字・小文字の区別を行いたい場合は、以下のようにr3job.confファイル内に登録します。複数行記述した場合、2つめ以降は無視されます。
PASSWD_ULCASE=ON |
記述形式の詳細は、““6.1 r3job.conf R/3 ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。
サーバグループとは、複数のサーバをグループ化するSAP R/3システムの機能です。R/3 システムジョブを実行するサーバとして、サーバグループを指定することができます。
サーバグループの指定を有効にするためには、SAP R/3システムと連携するためのインタフェース XBP(eXternal Interface for. Background Processing)のバージョンを1.0から2.0に変更する必要があります。使用するインタフェースをXBP 2.0に変更する設定をします。
[記述形式]
使用するインタフェースを変更するには、以下のようにr3job.confファイル内に登録します。複数行記述した場合、2つめ以降は無視されます。
XBP_VERSION=2.0 |
記述形式の詳細は、“6.1 r3job.conf R/3 ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。
ジョブクラスとは、R/3 システムジョブの実行優先度です。R/3 システムジョブに、ジョブクラスを指定することができます。
ジョブクラスの指定を有効にするためには、SAP R/3システムと連携するためのインタフェース XBP(eXternal Interface for. Background Processing)のバージョンを1.0から2.0に変更する必要があります。使用するインタフェースをXBP 2.0に変更する設定をします。
設定は、“サーバグループを指定する場合の設定”と同じです。“3.5.1.4 サーバグループを指定したい場合の設定”を参照してください。