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Systemwalker Operation Manager  使用手引書

4.2.3 ジョブを登録する

ジョブを登録する方法、および注意事項について説明します。

操作手順

  1. [登録-ジョブ]ウィンドウの表示

    [ジョブネットの新規作成]ウィンドウから、アイコン選択域よりジョブネットに登録するジョブアイコンを選択し、ジョブフロー表示域にジョブをマウスを使って配置します。

    →[登録-ジョブ]ウィンドウが表示されます。

  2. [登録-ジョブ]ウィンドウの[基本情報]シート、[制御情報]シートおよび[詳細情報]シートを使って、ジョブの情報を設定し、ジョブを登録します。

    リカバリジョブとして登録する場合、または先行ジョブの終了コードにより後続ジョブの起動を切り分ける場合は、[制御情報]シートで指定します。詳細は、“制御情報を登録する”を参照してください。


実行属性が[ジョブ実行制御]のジョブの場合

コマンドアシスタントを利用しない場合、以下のシートが表示されます。

コマンドアシスタントを利用する場合、アイコン種別が“コマンド実行”の場合のみ以下のシートが表示されます。その他のアイコン種別については、それぞれ個別の[基本情報]シートが表示されます。コマンドアシスタントを利用するかどうかは、[ジョブネットの/新規作成/変更/リカバリ変更/監視]ウィンドウの[表示]-[コマンドアシスタントを使う]メニューで指定できます。コマンドアシスタント利用時の詳細については、“Systemwalker Operation Manager オンラインヘルプ”を参照してください。

なお、コマンドアシスタントは、接続先のサーバがSystemwalker OperationMGR V10.0L21/V10.1以前のバージョンの場合、利用することはできません。

図4.6 [登録-ジョブ]ウィンドウ-[基本情報]シート

[コマンド]:

ジョブとして起動するバッチファイル/シェルスクリプト、コマンド、実行プログラム、Systemwalkerスクリプト、またはJCLを指定します。

UTF-8コードの環境で、指定するジョブファイル名に日本語を含む場合は、必ず日本語コードを含まないジョブ名を指定してください。【UNIX版】

[パラメタ]:

[コマンド]で指定したコマンドの引数として渡す文字列を指定します。指定できるパラメタは29個までです。

[ディレクトリ]:

ジョブを実行する際のカレントディレクトリを指定します。

[コメント]:

コメントを指定します。

[ジョブ名]:

ジョブ名を指定します。ここで指定したジョブ名がジョブ実行制御のジョブ名として扱われます。

UTF-8コードの環境では日本語コードを使用しないでください。【UNIX版】

[ジョブをネットワークジョブとして投入する]:

ジョブをネットワークジョブとして投入するときに指定します。省略した場合、ローカルジョブとして実行されます。

[依頼ホスト名]:

ネットワークジョブを実行するサーバのホスト名を指定します。[ジョブをネットワークジョブとして投入する]チェックボックスにチェックしてある場合のみ指定できます。

[キュー名]:

ジョブの投入先キュー名を指定します。

[正常終了コード上限値]:

ジョブが正常に終了したか、異常終了したか判断する値を指定します。

[終了コードに関わらず正常]:

終了コードに関係なくジョブを正常終了する場合に指定します。ただし実行中断の場合、ジョブは異常終了となります。

[標準出力/エラー出力を保存しない]:

ジョブの標準出力(stdout)/標準エラー出力(stderr)を保存しない場合に指定します。


図4.7 [登録-ジョブ]ウィンドウ-[詳細情報]シート

[実行ユーザ名]:

ジョブを実行するユーザ名を指定します。Operation Managerユーザを指定することはできません。

[リソース名]:

利用するリソース名を64バイト以内で指定します。半角英数字、“_”(半角アンダーバー)、“-”(半角ハイフン)を利用することが可能です。

[リソース割当]:

リソースの割当て方法を[共有]または[排他]から選択します。

[標準出力ファイル名]:

ジョブの実行で生じる標準出力の出力先ファイル名を指定します。

[標準エー出力ファイル名]:

ジョブの実行で生じる標準エラー出力の出力先ファイル名を指定します。

[標準エラー出力を標準出力ファイルに出力する]:

ジョブの実行で生じる標準エラー出力を標準出力ファイルへ出力します。指定すると、[標準エラー出力ファイル名]が指定できなくなります。

[実行コマンドの転送]:

[基本情報]シートで[コマンド]に指定した実行ファイルを、 [依頼ホスト名]に指定したサーバに転送する場合に指定します。

[実行優先度]:

ジョブの実行優先度を指定します。接続先サーバがWindowsの場合は0~4、UNIX版の場合は0~39の範囲で指定してください。値が大きいほど優先度が高くなります。

[実行予測時間]:

ジョブの実行予測時間を設定する場合に指定します。

[打ち切り時間]:

ジョブの実行経過時間の制限値を指定します。指定できる値は、1~1666666(分)です。

[環境変数]:

ジョブ実行時の環境変数一覧が表示されます。

環境変数を新規に作成する場合は、[追加]ボタンをクリックします。設定済の環境変数の内容を変更したい場合は、リストから環境変数を選択し、[変更]ボタンをクリックします。削除する場合は、リストから削除する環境変数を選択し、[削除]ボタンをクリックします。[追加]/[変更]ボタンをクリックした場合は、[環境変数の設定]ウィンドウが表示されます。[環境変数の設定]ウィンドウで、環境変数の入力および変更をしてください。

環境変数は、最大32個まで指定できます。


図4.8 [環境変数の設定]ウィンドウ

[変数名]:

ジョブの環境変数名を指定します。

[変数値]:

ジョブの環境変数値を指定します。省略はできません。

子ジョブネットの場合(実行属性は[ジョブ実行制御]のみ)

図4.9 [登録-ジョブ]ウィンドウ-[基本情報]シート

[ジョブネット一覧]:

同一プロジェクト内に存在する、子ジョブネットとして登録可能なジョブネットの一覧が表示されます。一覧の中から子ジョブネットとして登録するジョブネットを選択します。


実行属性が[ジョブ実行制御]のバッチフレームワークジョブの場合

Interstage Job Workload Serverのジョブを投入する場合に使用します。

図4.10 [登録-ジョブ(バッチフレームワークジョブ)]ウィンドウ-[基本情報]シート

[バッチジョブ定義名]:

バッチジョブ定義名を指定します。

[ジョブキュー名]:

ジョブ投入先のジョブキュー名を指定します。

[開始ステプ名]:

リカバリ実行時、ジョブの再開位置となるジョブステップを指定する場合に指定します。

[コメント]:

コメントを指定します。

[ジョブ名]:

ジョブ名を指定します。ここで指定したジョブ名がジョブ実行制御のジョブ名として扱われます。

[ジョブログファイル名]:

ジョブログ情報を出力するファイル名をフルパスで指定します。

[標準出力/エラー出力をジョブログファイルに保存しない]:

各ジョブステップが出力した標準出力/標準エラー出力情報が不要な場合に指定します。

[ジョブキュー内実行優先順位]:

キュー内のジョブ実行優先順位を指定します。

[実行予測時間]:

ジョブの実行予測時間を設定する場合に指定します。

[打ち切り時間]:

ジョブの実行経過時間の制限値を指定します。指定できる値は、1~1666666(分)です。

[正常終了コード上限値]:

ジョブが正常に終了したか、異常終了したか判断する値を指定します。

[最後に実行されたジョブステップの終了コードをジョブの終了コードとする]:

ジョブの終了コードとして、最後に実行されたジョブステップの終了コードとする場合に指定します。

[終了コードに関わらず正常]:

終了コードに関係なくジョブを正常終了する場合に指定します。ただし実行中断の場合、ジョブは異常終了となります。

[バッチジョブ定義の置換えパラメタ]:

バッチ定義内の置換えパラメタ一覧が表示されます。置換えパラメタは“パラメタ名=パラメタ値”の形式で表示されます。

置換えパラメタを新規に作成する場合は、[追加]ボタンをクリックします。設定済の置換えパラメタの内容を変更したい場合は、リストから置換えパラメタを選択し、[変更]ボタンをクリックします。削除する場合は、リストから削除する置換えパラメタを選択し、[削除]ボタンをクリックします。[追加]/[変更]ボタンをクリックした場合は、[パラメタの設定]ウィンドウが表示されます。[パラメタの設定]ウィンドウで、置換えパラメタの入力および変更をしてください。

バッチ定義内の置換えパラメタは、最大32個まで指定できます。

[パラメタの設定]ウィンドウ

[パラメタ名]:

バッチ定義内の置換えパラメタ名を指定します。

[パラメタ値]:

バッチ定義内の置換えパラメタ値を指定します。


実行属性が[Interstage]の場合

Interstageのワークユニットを投入する場合に使用します。

図4.11 [登録-ジョブ]ウィンドウ-[基本情報]シート

[ワークユニット名]:

Interstageに依頼するジョブ名(ワークユニット名)を指定します。

[システム名]:

ワークユニットのシステム名を指定します。

[コメント]:

コメントを指定します。

[ジョブをネットワークジョブとして投入する]:

ジョブをネットワークジョブとして投入するときにチェックします。省略した場合、ローカルジョブとして実行されます。

[依頼ホスト名]:

ネットワークジョブを実行するサーバのホスト名を指定します。[ジョブをネットワークジョブとして投入する]チェックボックスがチェックされている場合にのみ指定できます。

[キュー名]:

ジョブの投入先を、オンライン業務専用キュー名で指定します。

[リソース名]:

利用するリソース名を64バイト以内で指定します。半角英数字、“_”(半角アンダーバー)、“-”(半角ハイフン)を利用することが可能です。

[リソース割当]:

リソースの割り当て方法を[共有]または[排他]から選択します。

[正常終コード上限値]:

ジョブが正常に終了したか、異常終了したか判断する値を指定します。

[終了コードに関わらず正常]:

終了コードに関係なくジョブを正常終了する場合に指定します。ただし実行中断の場合、ジョブは異常終了となります。

注意

Interstage属性のジョブの登録について

  • Interstage属性のジョブネットには、Interstageアイコンのジョブのみ登録できます。他のアイコンのジョブは登録できません。

  • Interstage属性のジョブネットには、ジョブを1つしか登録できません。

  • Interstage属性以外のジョブネットには、Interstageアイコンのジョブを登録することはできません。

実行属性が[PowerAIM]の場合【UNIX版】

図4.12 [登録-ジョブ]ウィンドウ-[基本情報]シート

[業務システム名]:

ワークユニットが実行される業務システムを指定します。

[ワークユニット名]:

PowerAIMに依頼するジョブ名(ワークユニット名)を指定します。

[コメント]:

コメントを指定します。

[正常終了コード上限値]:

ジョブが正常に終了したか、異常終了したか判断する値を指定します。

[終了コードに関わらず正常]:

終了コードに関係なくジョブを正常終了する場合に指定します。ただし実行中断の場合、ジョブは異常終了となります。

[標準出力/エラー出力を保存しない]:

ジョブの標準出力(stdout)/標準エラー出力(stderr)を保存しない場合に指定します。


実行属性が[旧バージョン互換(旧・標準)]の場合【UNIX版】

図4.13 [登録-ジョブ]ウィンドウ-[基本情報]シート

[コマンド]:

ジョブとして起動するシェルスクリプト、コマンド、実行プログラムを指定します。

[ディレクトリ]:

ジョブを実行する際のカレントディレクトリを指定します。

[コメント]:

コメントを指定します。

[正常終了コード上限値]:

ジョブが正常に終了したか、異常終了したか判断する値を指定します。

[終了コードに関わらず正常]:

終了コードに関係なくジョブを正常終了する場合に指定します。ただし実行中断の場合、ジョブは異常終了となります。

[標準出力/エラー出力を保存しない]:

ジョブの標準出力(stdout)/標準エラー出力(stderr)を保存しない場合に指定します。


注意

[登録-ジョブ]ウィンドウについて

  • コマンド欄の指定方法

    ジョブスケジューラに登録した“ジョブ実行制御”属性のジョブは、qsubコマンドの形式でジョブ実行制御へ投入されます。したがって、[登録-ジョブ]ウィンドウで登録するジョブの実行ファイル名には、実行するジョブの実行ファイル名をジョブ実行制御のqsubコマンドのオプションを含めて指定します。なお、ジョブスケジューラはqsubオプション“-x”、“-nr”、“-j”、“-cu”、“-rh”、“-jft”、“-q”、“-R”、“-e”、“-o”、“-eo”、“-lt”、“-dp”を自動的に設定するため、[コマンド]欄には指定しないでください。

    [qsubコマンドのオプション]  実行ファイル名

  • ジョブの検索条件について

    実行ファイルの格納先は、以下の順番で検索されます。

    [コマンド]欄>[ディレクトリ]欄>ジョブフォルダ

    [コマンド]欄にフルパスで実行ファイル名が指定されている場合は、[ディレクトリ]欄に格納先ディレクトリが指定されていても検索対象となりません。

  • 終了コードについて

    ジョブの終了コードは、実行ファイルの復帰値(例えば、C言語で作成されている場合は、exit関数で指定された値)になります。Windows版の場合でバッチファイルの場合は、バッチファイル内の最終コマンドの復帰値になります(バッチファイル内にsetecodeコマンドを記述して、復帰値を制御することができます。setecodeコマンドの詳細は、“B.6.2 ジョブとしてバッチファイルを使う場合【Windows版】”を参照してください)。ジョブスケジューラで扱える終了コードの値は、256までです。ただし201~256までの終了コードはジョブスケジューラで使用しているため、ジョブの終了コードは、200以下になるようにしてください。実行ファイルの復帰値が256以上の場合は255として扱われます。

  • 標準出力ファイル/標準エラー出力ファイルについて

    複数のジョブに同名の標準出力ファイル/標準エラー出力ファイルを指定しないでください。前回履歴が正しく表示されない場合があります。

  • コマンド欄へ登録するコマンドについて【Windows版】

    システムおよびジョブスケジューラを停止させる処理を登録し、実行した場合、ジョブおよびジョブネットが次回のジョブスケジューラ起動時に[実行中断](終了コード“239”)となる場合があります。

    システムのシャットダウンは、終了処理ジョブネットを利用し、シャットダウン出口から実施してください。終了処理ジョブネットの詳細は、“B.6.1 任意の時刻にシステムをシャットダウンする【Windows版】”を参照してください。

  • ジョブ実行制御のqsubコマンドについて

    ジョブ実行制御のqsubコマンドやジョブ実行制御のqsubコマンドを呼び出しているバッチファイル/シェルスクリプトを[コマンド]欄に指定しないでください。

  • UTF-8コードの環境を利用する場合について

    UTF-8コードの環境では日本語コードを使用しないでください。【UNIX版】

制御情報を登録する

リカバリジョブを登録する場合、または先行ジョブの終了コードにより、後続ジョブの起動を切り分ける場合は、[制御情報]シートで指定します。

図4.14 [登録-ジョブ]ウィンドウ-[制御情報]シート

[再起動ポイント]:

ジョブネットの再起動時に、このジョブから実行する場合に指定します。

[次の再起動のみ無効]:

次回のジョブネットの再起動時に、無効扱いすることを指定します。

[リカバリ]:

先行ジョブが異常時に起動される、リカバリジョブであることを指定します。先行ジョブがジョブネットである場合にも設定できます。

[元のジョブ再起動]:

リカバリジョブが正常終了した後に、元の異常終了したジョブを1回だけ再起動できます。

[起動条件]:

先行ジョブが正常または疑似正常終了した場合に、その終了コードによってジョブを起動するかどうかを切り分ける場合に指定します。先行ジョブの数が1つだけの場合に設定できます。

[起動条件]を指定した場合、[先行ジョブの終了コードによる起動条件]で、[比較条件]か[範囲条件]かをコンボボックスから選択します。

[比較条件]:

起動する条件として、判定用演算子をコンボボックスから選択します。比較する値を入力して指定します。

[範囲条件]:

起動する条件として、判定用演算子をコンボボックスより選択します。比較する値を入力して、実行条件となる先行ジョブの終了コードの範囲を指定します。

[起動日のみ有効]:

子ジョブネットに起動日を設定したいとき、設定した起動日を有効とし、運用日ごとにジョブネットの構成を変更する場合に指定します。ジョブネットアイコンのジョブに対してのみ表示されます。


[再起動ポイント]、[リカバリ]、[起動条件]のいずれかと、[起動日のみ有効]は同時に指定できません。

[起動日のみ有効]を指定した場合、後続ジョブの[起動条件]は指定できません。[起動条件]を指定した場合、先行ジョブの[起動日のみ有効]は指定できません。

子ジョブネットが先行ジョブとなっている状態で、[起動条件]を指定した場合は、子ジョブネットの終了コードが先行ジョブの終了コードとして判定されます。