ジョブスケジューラに登録するジョブとしてバッチファイルを使用する場合、どのようなバッチファイルを作るとジョブスケジューラが使いやすいかを説明します。
通常、業務を行う際、一連のいろいろな処理を1つのバッチファイルに順番に盛り込みます。しかし、ジョブスケジューラを使う場合には、業務の状況を監視しやすい処理単位にバッチファイルを分けます。そうすることにより、監視ばかりでなく異常時に対する処置などの対処がしやすくなります。
ジョブスケジューラに登録するバッチファイルを作る際に、参考となることを以下に示します。
処理のひとかたまりを、1つのバッチファイルとします。
コマンド(プログラム)の復帰コードにより、次の処理を切り分ける場合には、コマンドおよび次の処理を含めて1つのバッチファイルとします。
並行処理が可能な場合は、別々のバッチファイルとします。
1つのジョブネットにジョブとして登録するバッチファイルの数は、監視しやすい程度にします。(最大255ジョブまで)
バッチファイルの中から子プロセスを起動する場合には、子プロセスの終了コードなどの管理を親プロセスが行うようにします。
バッチファイルの終了コードは、バッチファイル中の最終コマンド(プログラム)の復帰コードが引き継がれます。任意の値をバッチファイルの終了コードとして設定するために、ジョブスケジューラで提供するsetecodeコマンドを使用します。具体的には、バッチファイル内の途中の復帰コードを管理し、最終的なバッチファイルの終了コードとしての値をsetecodeコマンドで設定します。setecodeコマンドは、Systemwalker Operation Managerをインストールしたディレクトリ配下のMpWalker.JM¥binディレクトリに格納されています。
setecodeコマンドの記述形式、およびsetecodeコマンドを使ったバッチファイル例を以下に示します。
setecode 終了コード(0~200) |
echo off application.exe ← プログラムの実行 |