5.4 jobschprint -a(-A)コマンド

記述形式

jobschprint {-a|-A} [-sys サブシステム番号] (注)

注): “[-sys サブシステム番号]”はSystemwalker Operation Manager EEのオプションです。

機能説明

登録されているジョブネットのプロパティ情報を出力します。

オプション

-a|-A

コマンドの実行ユーザが参照できるジョブネットについてプロパティ情報を出力します。

-sys サブシステム番号

複数サブシステム運用をしているシステムで、操作対象のサブシステムを指定するためのオプションです。操作対象とするサブシステム番号を、0から9の範囲で指定します。このオプションを省略した場合、サブシステム番号0が操作対象となります。

コマンド格納場所

Windows	Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ¥MpWalker.JM¥bin
Solaris HP-UX AIX Linux Linux for Itanium	/usr/bin

注意事項

毎月カレンダ・毎年カレンダ・一時変更関連の情報は出力されません。

詳細な情報を採取する場合は、jobschprint -rコマンドにより採取してください。

出力項目の説明

出力項目について説明します。

User Name

jobschprintコマンドの実行ユーザ名です。

Project Name

プロジェクト名です。

Job Net

ジョブネット名です。

Job Net Comment

ジョブネット名称です。

起動条件“なし”指定の有無(ON/OFF)を表示します。

ON:: “なし”を指定しています。

OFF:: “なし”を指定していません。

起動条件“単一起動”指定の有無(ON/OFF)を表示します。

ON:

“単一起動”を指定しています。

なお、“ON”の時、以下の項目が表示されます。

Day Change Time:: 日変わり時刻です。

Start Time:: ジョブネットの起動時刻として指定した時刻です。

Stop Time:: ジョブネットの停止時刻として指定した時刻です。実行属性が“Interstage”の場合に出力されます。

Alarm Time:: ジョブネットの終了予定時刻として指定した時刻です。

OFF:: “単一起動”を指定していません。

起動条件“複数起動”指定の有無(ON/OFF)を表示します。

ON:

“複数起動”を指定しています。

なお、“ON”の時、以下の項目が表示されます。

Day Change Time:: 日変わり時刻です。

Multi Time1～6:: 1日に複数回起動するように指定された時刻です。

OFF:: “複数起動”を指定していません。

起動条件“一定間隔”指定の有無(ON/OFF)を表示します。

ON:

“一定間隔”を指定しています。

なお、“ON”の時、以下の項目が表示されます。

Day Change Time:: 日変わり時刻です。

Start Time:: ジョブネットの起動開始時刻として指定した時刻です。

End Time:: ジョブネットの起動終了時刻として指定した時刻です。

Interval:: 起動間隔時間を表示します。

OFF:: “一定間隔”を指定していません。

<IPL>

起動条件“サーバ起動時”指定の有無(ON/OFF)を表示します。

ON:

“サーバ起動時”を指定しています。

なお、“ON”の時、以下の項目が表示されます。

Day Change Time:: 日変わり時刻です。

OFF:: “サーバ起動時”を指定していません。

<MSG>

起動条件“メッセージ起動”指定の有無(ON/OFF)を表示します。

ON:

“メッセージ起動”を指定しています。

なお、“ON”の時、以下の項目が表示されます。

Day Change Time:: 日変わり時刻です。

Wait Condition:: メッセージ事象の待ち合わせ条件です。“AND”または“OR”が表示されます。ANDは登録したメッセージ事象のすべてが発生した場合にジョブネットを起動します。ORは登録したメッセージ事象のうち1つでも発生した場合にジョブネットを起動します。

Mode(order):: “ジョブネット実行中も有効”を指定している場合は“ON”、指定していない場合は“OFF”が表示されます。“ジョブネット実行中も有効”を指定した場合、ジョブネット実行中にメッセージ事象が発生しても、発生した回数分ジョブネットが起動されます。

Mode(Execution Day):: “起動日のみ有効”を指定している場合は“ON”、指定していない場合は“OFF”が表示されます。ジョブネットの起動予定日にメッセージ事象が発生した場合、“起動日のみ有効”を指定しているジョブネットは起動されます。

Mode(Time):: “起動時刻との条件”が表示されます。起動時刻の到来かつ、メッセージ事象が発生した時にジョブネットが起動される場合は、“AND”が表示されます。起動時刻の到来または、待ち合わせていたメッセージ事象の発生のどちらか一方の起動条件が満たされた時にジョブネットが起動される場合は、“OR”が表示されます。

Carry Over:: 日変わり時刻が到来した時に持ち越し処理を行うように指定されている場合に“ON”が表示されます。

Message:: 登録したメッセージ事象が表示されます。発生したメッセージの前に“*”が表示されます。ジョブネットが起動されると“*”は消えます。

OFF:: “メッセージ起動”を指定していません。

<Exec_Attr>

ジョブネット登録時に指定した“実行属性”です。

Normal:: ジョブスケジューラがジョブネットを実行します。【UNIX版】

JES:: ジョブ実行制御がジョブネットを実行します。

Interstage:: Interstageがジョブネットを実行します。

PAIM:: PowerAIMがジョブネットを実行します。【UNIX版】

なお、“JES”または“Interstage”の時は、以下の項目が表示されます。

HOST:: デフォルトホスト名です。【UNIX版】

<Default_Host>

デフォルトホスト名です。【Windows版】

電源未投入時の処置です。起動条件に“単一起動”が設定された状態でジョブネットの起動時刻を過ぎてジョブスケジューラサービスが起動された場合の処置です。

ON:: ジョブスケジューラサービス起動時にジョブネットを起動します。

OFF:: ジョブスケジューラサービスが起動されてもジョブネットは起動されません。

サーバ起動時の処置です。起動条件に“サーバ起動時”が設定された状態で1日にジョブスケジューラサービスが複数回起動された場合の処置です。

Everytime:: ジョブスケジューラサービスが起動されるごとにジョブネットを起動します。

Once:: ジョブスケジューラサービスが複数回起動されてもジョブネットは最初の1回のみ起動します。

起動時の処置です。起動条件に“メッセージ起動”が設定された状態で待ち合わせているメッセージ事象が1日に複数回発生した場合の処置です。

Everytime:: 待ち合わせているメッセージ事象が発生するたびにジョブネットを起動します。

Once:

待ち合わせているメッセージ事象が1日に複数回発生してもジョブネットは最初の1回のみ起動します。

なお、“Once”の時は、以下の項目が表示されます。

Msg Start Time:: ジョブネットの開始予定時刻として指定された時刻です。指定されていない場合は空白になります。

ジョブネットの実行予測時間です。単位は“分”です。

基準ジョブネットとして宣言されている場合に“ON”が表示されます。

基準日情報“起動日雛形”指定の有無(ON/OFF)を表示します。

ON:

“起動日雛形”を指定しています。

なお、“ON”の時は、以下の項目が表示されます。

Pattern Name:: 基準日情報として指定した起動日雛形名です。

OFF:: “起動日雛形”を指定していません。

基準日情報“他ジョブネット”指定の有無(ON/OFF)を表示します。

ON:

“他ジョブネット”を指定しています。

なお、“ON”の時は、以下の項目が表示されます。

Base Job Net Name:: 基準日情報として、他ジョブネットを指定した時の基準ジョブネット名です。

OFF:: “他ジョブネット”を指定していません。

基準日情報“毎年カレンダ”指定の有無(ON/OFF)を表示します。

ON:: “毎年カレンダ”を指定しています。

OFF:: “毎年カレンダ”を指定していません。

基準日情報“毎月カレンダ”指定の有無(ON/OFF)を表示します。

ON:: “毎月カレンダ”を指定しています。

OFF:: “毎月カレンダ”を指定していません。

基準日からシフトする日数を数える方法です。

Execday:: 稼働日でオフセット日数を数えます。

Day:: 暦日でオフセット日数を数えます。

Offset Day: 基準日からシフトするオフセット日数です。

休日情報“カレンダ”指定の有無(ON/OFF)を表示します。

ON:: “カレンダ”を指定しています。

OFF:: “カレンダ”を指定していません。

なお、<Holiday Calendar>が“ON”の場合は、以下の項目が表示されます。

Calendar Name:: ジョブネット登録時に指定したカレンダ名です。

<Holiday Mode>:

複数のカレンダを指定している時の組み合わせ方です。表示内容の意味を以下に示します。

AND:: すべてのカレンダで休日設定されている日のみを休日とします。

OR:: 少なくとも1つのカレンダで休日設定されている日を休日とします。

休日の取り扱いおよび運用期間です。表示内容の意味を以下に示します。

Before Shift:: ジョブネットの起動日を前日に変更します。

After Shift:: ジョブネットの起動日を翌日に変更します。

Cancel:: 当日を休日として認識し、ジョブネットを起動しません。

Ignore:: 当日を起動日として認識し、ジョブネットを起動します。

Shift Limit: 休日シフト時に休日が連続した時に起動を抑止する日数が表示されます。

Enable Term: 設定された起動日の有効期限です。

Disable Term: 設定された起動日の無効期限です。

基準日情報“営業日”指定の有無（ON/OFF）です。

ON

営業日を指定しています。

なお、“ON”の時は、以下の項目が表示されます。

Business Base

指定した月初め日です。表示内容の意味を以下に示します。

1～28: 1日から28日です。

Last: 月末です。

Business Day

指定した営業日です。複数指定した場合には、複数表示します。1つも指定していない場合には、表示しません。

1～31: 第1営業日（月初め）から数えた営業日です。

-1～-31: 第-1営業日（月締め）から逆算した営業日です。

Business Limit

“月度内の営業日のみを起動日とする”の有無（ON/OFF）です。

ON: “月度内の営業日のみを起動日とする”を指定しています。

OFF: “月度内の営業日のみを起動日とする”を指定していません。

OFF: 営業日を指定していません。

“運用指示”の指定値を表示します。スケジュール分散環境が構築され、運用日管理のスケジュールが行われている場合にのみ表示します。

CANCEL：: “打ち切り”を指定しています。

OVER：: “完了待ち”を指定しています。

PARALLEL：: “並行走行”を指定しています。

ACTION：: “オペレータ対処”を指定しています。

出力例

コマンドの出力結果“Information of Job Net”の例を以下に示します。

Information of Job Net             date: 2002/02/25 time: 18:58

User Name: suzuki

Project Name: 営業部門

Job Net: hanbai
Job Net Comment: 販売管理
<No Execution>： OFF
<Single Time>: ON
  Day Change Time: 00:00
  Start Time: 08:00
  Alarm Time: 10:00
<Multi Time>: OFF
<Interval>: OFF
<IPL>: OFF

<MSG Mode>: OFF

<Estimate Time>: 60
<MSG>: OFF
<Exec_Attr>: JES
<Default_Host>: king
<Power Mode>: OFF
<IPL Mode>: Everytime
<Schedule Pattern>: ON
  Pattern Name: 毎日
<Base Job Net>: OFF
<Annually Calendar>: OFF
<Monthly Calendar>: OFF
<Offset Mode>: Execday
  Offset Day: 0
<Holiday Calendar>: ON
  Calendar Name: 西営業所
<Holiday Mode>: AND
<Holiday Shift>: Cancel
  Shift Limit: 0
  Enable Term: 2002/03/01,2002/03/31
  Disable Term:
<Business Pattern>: ON

Business Base: 20
  Business Day: 1
  Business Day: 3
  Business Day: 5
  Business Limit: ON
<Carryover Mode>: CANCEL