Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
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第4章 クラスタサービス機能> 4.2 スタンドアロンサーバの環境設定

4.2.3 クラスタシステムの事前設定

 クラスタシステムのインストールやクラスタ初期化構成設定、Interstageが前提としている製品のインストールおよび環境設定を行います。
 ここでは、下記の設定時の留意点について説明します。これら手順の詳細は、クラスタ製品のマニュアルをご参照ください。

 なお、ノード名引き継ぎ(PRIMECLUSTERおよびSafeCLUSTERの機能)は使用できませんので注意してください。

■共用ディスク装置の設定

 以下の場合には共用ディスク装置が必要となります。

 共用ディスク(装置)は、ファイルシステムとして使用できるようにしてください。
 また、共用ディスク装置については、Interstageの環境設定時に必要ですので、共用ディスクをクラスタサービス(PRIMECLUSTERではuserApplication)に登録を行い、Interstageの環境設定時に使用できるようにしてください。

■ネットワーク(IPアドレス)の設定

 InterstageではIPアドレスの引き継ぎを前提とするため、引き継ぎネットワークの設定も事前に行ってください。
 また、IPアドレスについては、Interstageの環境設定時に必要ですので、引継ぎIPアドレスをクラスタサービス(PRIMECLUSTERではuserApplication)に登録を行い、Interstageの環境設定前までに使用できるようにしてください。

■データベースの環境作成

 データベースを使用する場合は、データベースの環境作成も行ってください。

 また、データベース連携サービスを利用する場合、システムログファイルを作成するための領域を確保してください。必要な領域の大きさについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”のotsmklogコマンドを参照してください。

■ノード名に関する注意事項

 PRIMECLUSTERおよびSafeCLUSTERではノード名引き継ぎの機能をサポートしていますが、Interstageでは本機能を使用できません。
 また、運用ノードと待機ノードに同一のノード名を設定しないでください。ノード名は以下の方法で確認してください。

 /etc/nodenameの内容を確認してください。

 /etc/sysconfig/networkの“HOSTNAME”の設定値を確認してください。


 Interstageの提供する状態遷移プロシジャはホットスタンバイ用のため、ノード名引継ぎ環境では正常に動作しません。


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