Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編(互換用) - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2部 監視システムを構築する> 第10章 イベント監視の設定をする> 10.1 イベントを監視するための設定項目

10.1.2 通信環境の設定

イベント監視のための通信環境設定は、インストール時に設定を行った場合はそのままで運用が可能です。この項では、イベント監視の通信環境に、インストール時に設定した定義以外の値および省略値以外を使用する場合の設定方法について説明します。

以下に通信環境の設定項目と省略値を示します。

文字コードがUTF-8の場合の注意【UNIX版の場合】

「サーバ環境定義」画面、「通信環境定義」画面、「操作メニュー登録」画面、「サーバ間連携定義」画面、または「監視ログファイル設定」画面で定義を行い、コード変換に失敗した(最大長を超えた)場合、以下のポップアップメッセージが出力されます。

また、シスログに対して、エラーメッセージの内容が出力されます。シスログに出力されるメッセージを参考に、定義の見直しを行ってください。再設定の際は、日本語(UTF-8)が含まれないような定義に変更できないか検討してください。

[監視ログファイル設定]、[サーバ環境設定]の[メッセージ説明]でUTF-8のコード変換によるエラーが発生した場合、失敗した定義は以下のCSVファイルに出力されます(UTF-8で出力)。なお、本ファイルは、上記エラーが発生したときに上書きされます。

mpopfmcsv(監視ログファイル定義のCSV入出力コマンド)【UNIX版】、およびmpopmescsv(メッセージ説明定義のCSV入出力コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

[通信環境定義]の呼び出し方法

  1. [スタート]メニューから[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択します。

    →[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示されます。

  2. 接続先の部門管理サーバ/業務サーバの[ホスト名]、[ユーザ名]、[パスワード]を入力します。
  3. [OK]ボタンをクリックします。

    →[システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [通信環境定義]ボタンをクリックします。

    →[通信環境定義]ダイアログボックスが表示されます。

    [通信環境定義]ダイアログボックスでは、[メッセージ送信先システム]、および[接続方法]を設定します。その他の条件を定義する場合は、[詳細設定]ボタンをクリックし、[通信環境定義(詳細)]ダイアログボックスを表示して設定します。

    SystemWalker/CentricMGR V4.0 における“mpopconf(通信環境定義コマンド)”による起動方法は本製品において使用できないため、上記手順で呼び出してください。

■ログファイル定義を変する

イベント監視により保存されるログファイルの中で、メッセージログ、コマンドログに関する定義を変更できます。メッセージログとは、監視対象となるイベントを一次的保存しておくためのファイルです。メッセージログの設定は、部門管理サーバ、業務サーバ、システム監視エージェントがインストールされているクライアントで設定できます。コマンドログは、[リモートコマンド]ウィンドウから投入されたコマンドとその返答を格納するファイルです。

ログファイルに関する設定を行います。

  1. [通信環境定義]ダイアログボックスを表示します。呼び出し方法は、“[通信環境定義]の呼び出し方法”を参照してください。
  2. [ログファイル定義]タブを選択します。
  3. 項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
  4. [通信環境定義詳細]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じます。
  5. ポリシー設定で操作している場合は、設定内容を有効とするためにポリシーを配付します。

    【UNIX版の場合】

    定義画面でUTF-8固有文字、または、全角文字を指定すると、以下の現象となります。

    UTF-8固有文字、および全角文字を含まないシンボリックリンクを作成して、それを指定してください。

■接続の詳細を設する

接続の詳細として次の項目の設定ができます。

接続の詳細について設定します。

  1. [通信環境定義]ダイアログボックスを表示します。呼び出し方法は、“[通信環境定義]の呼び出し方法”を参照してください。
  2. [接続]タブを選択します。
  3. [接続・切断の設定]をします。
  4. [必要時接続]を設定します。
  5. [中継機能]または[分割データ監視時間]の設定を行うときには、[その他の設定]ボタンをクリックします。

    →[接続詳細]ダイアログボックスが表示されます。

  6. [接続詳細]の項目を設定します。
  7. [OK]ボタンをクリックし、[接続詳細]ダイアログボックスを閉じます。
  8. [通信環境定義詳細]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じます。
  9. ポリシー設定で操作している場合は、設定内容を有効とするためにポリシーを配付します。

動作設定の詳細を設する

動作設定の詳細として、次の項目が定義できます。

次の操作により、動作設定の詳細を設定します。

  1. [通信環境定義]ダイアログボックスを表示します。呼び出し方法は、“[通信環境定義]の呼び出し方法”を参照してください。
  2. [動作設定]タブを選択します。
  3. [送達確認]についての項目を設定します。
  4. [保存データ数]についての項目を設定します。
  5. [ファイル監視間隔]についての項目を設定します。
  6. [メッセージ抑止]についての項目を設定します。
  7. [エラー種類未設定イベントの扱い]の項目を設定します。
  8. [リモートコマンド]、[サービス名]の設定を行うときには、[その他の設定]ボタンをクリックします。

    →[動作設定詳細]ダイアログボックスが表示されます。

  9. [OK]ボタンをクリックし、[動作設定詳細]ダイアログボックスを閉じます。
  10. [通信環境定義詳細]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じます。
  11. ポリシー設定で操作している場合は、設定内容を有効とするためにポリシーを配付します。

    【UNIX版の場合】

    [動作設定詳細]ダイアログボックスの[コマンドシェル]には、UTF-8固有文字、または、全角文字を指定すると、以下の現象となります。

    UTF-8固有文字、および全角文字を含まないシンボリックリンクを作成して、それを指定してください。


    メッセージ抑止と

    一定時間内に同一のメッセージが複数発生した場合に、2つ目以降のメッセージを破棄する機能です。あるメッセージが発生した場合、そのメッセージが直前に発生した時刻からの経過時間が、抑止時間以内の場合に抑止します。

    例)抑止時間を60秒と設定した場合、かつ、同一のメッセージが15秒間隔で発生し続けた場合は、最初の1個だけ表示され、残りはすべて抑止されます。

    メッセージ抑止を行う場合、破棄するメッセージに定義している自動アクションも実行されません。

    自動アクションの実行を抑止する場合、アクション抑止機能を使用します。アクション抑止では、複数のイベントがイベント監視の条件定義の同一条件で一致した場合、同じ内容のアクションが実行しないように抑止できます。ただし、アクション抑止機能は、メッセージ監視アクションについては対象外です。

    同一メッセージに対する自動アクションの多発を防止したり、自動アクションが発行するメッセージに対して、再度自動アクションが実行されることを防止するためにも、メッセージ抑止機能、アクション抑止機能を使用するようにしてください。

アクション抑止機能を設定する手順を、以下に説明します。
  1. [アクション環境設定]ダイアログボックスを表示します。詳細は、“[アクション環境設定]の呼び出し方法”を参照してください。
  2. [動作設定]タブを選択します。
  3. [アクション抑止]についての項目を設定します。
  4. [OK]ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じます。
  5. ポリシー設定で操作している場合は、設定内容を有効とするためにポリシーを配付します。

メッセージ抑止機能が無効の状態でも、サーバ間のメッセージ通知を行う際に同一メッセージが抑止されている場合があります。

メッセージ通知では、[メッセージ送信先システム]の定義がループ構成の場合、通知されるメッセージがループしないように、メッセージを破棄する場合があります。下記の条件に一致するメッセージを下位サーバから受信した場合、システム間でループしているメッセージと判断し、受信サーバにて同一メッセージの始めのメッセージだけ監視します。そのため、通常の環境でも条件に一致するメッセージが発生した場合、同一メッセージは破棄されます。

【破棄される条件】


メッセージ抑止を使用する場合の注意

メッセージ抑止機能では一定時間(初期値:60秒)内に発生した100種類までのメッセージについて抑止を行います。

一定時間内に100種類を超えてメッセージが発生した場合は、最新の100種類のメッセージについてメッセージを抑止します。


[エラー種類未設定イベントの扱い]

種類が“なし”のイベントの場合、Systemwalker Centric Managerのバージョンレベルによって表のようにエラー種別から重要度が決定されます。

Systemwalker Centric Manager

[エラー種別]

[重要度]

V11.0L10以前

[エラー]

[最重要]

V12.0L10以降

[情報]

[一般]

また、Systemwalker Centric Manager V12.0L10以降の場合、種類が“なし”のイベントに対して、[エラー種別]、および[重要度]を変更することができます。

自ホスト名を変更する

Systemwalker Centric Managerの各エージェント機能が使用するホスト名の獲得方法を変更することができます。

  1. [通信環境定義]ダイアログボックスを表示します。呼び出し方法は、“[通信環境定義]の呼び出し方法”を参照してください。
  2. [自ホスト名]タブを選択します。
  3. 項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    設定できる獲得方法は、下記3つとなります。

  4. [通信環境定義詳細]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じます。


    自ホスト名を変更する場合の注意

[メッセージ送信先システム]を変更する

部門管理サーバおよび業務サーバおよびシステム監視エージェントをインストールしたクライアント、運用管理クライアントで発生したメッセージを監視する場合は、メッセージを送信する接続先のシステムを定義する必要があります。接続先のシステムは、インストール時に設定した定義を使用するか、または、事前に[システム監視設定]-[通信環境定義](システム監視の環境設定)ダイアログボックスを使用して設定します。詳細は“イベント通知先を設定する”を参照してください。

  1. [通信環境定義]ダイアログボックスを表示します。呼び出し方法は、“[通信環境定義]の呼び出し方法”を参照してください。
  2. 項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

■UTF-8コード対応について【UNIX版の場合】

◆上位システムへデータ(メッセージ、コマンド応答)を送信するとき

対応する文字コードが存在しないなどでコード変換できなかった場合、コード変換できなかった文字以降のコードを16進表記に変換したもの(最大20バイト)を、成功した文字列の後ろに付加して上位システムに送信します。

したがって、上位システムでは16進表記の文字列を付加したものがイベントやコマンド応答として通知され、[Systemwalkerコンソール]などに出力されます。

上記イベントが[Systemwalkerコンソール]などに出力された場合、以下のコマンドを入力しエラー発生の詳細を確認してください。

また、文字コードの変換でイベントやコマンド応答テキストの最大長を超えた場合には、最大長まで変換され、それ以降は削除されます。

◆下位システムからのデータ(イベント、コマンド応答)を受信するとき

下位システムからイベント、コマンド応答を受信するとき、コード変換の結果が変換対象の項目の最大長を超えた場合、最大長まで変換されそれ以降は削除されます。

この場合、イベント発生元システムやコマンド発行先にログインし、メッセージ検索コマンド(opamsgrev)やリモートコマンド検索コマンド(opacmdrev)を実行して詳細を確認してください。


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