Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編(互換用) - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2部 監視システムを構築する> 第7章 監視の運用形態

7.2 運用形態2:サーバのイベントを集約して監視する

サーバの異常を監視する際に、各サーバで発生する複数のイベントを1件のイベントに集約して監視する場合の設定および手順を説明します。各サーバで発生したイベントをそのまま監視する場合は、“運用形態1:サーバの異常を監視する”を参照してください。

この運用形態では、各サーバで発生する以下のイベントを集約して監視します。

図の説明

  1. 業務サーバAでトラブルが発生し、発生すべきイベントが発生しません。
  2. 業務サーバBでトラブルが発生し、関連するイベントが連続して発生します。
  3. 発生したイベントがすべて運用管理サーバに通知されます。
  4. 複数の関連イベントを1件にまとめ、わかり易いメッセージに変換して[監視イベント一覧]に表示します。または、発生すべきイベントが発生しなかったことをエラーイベントとして[監視イベント一覧]に表示します。

■手順

  1. サーバの異常を監視する設定をする
  2. イベントを集約して監視する設定をする

■運用例

◆複数のサーバで発生するイベントを1つに集約して監視する場合

トラブル時に、複数のサーバから複数のイベントが発生する場合、それらをまとめて定義することで、Systemwalkerコンソールの[監視イベント一覧]に表示されるイベントを1件にすることができます。

図の説明

  1. Event Designerで、業務運用中に発生する可能性のあるエラーイベントをすべて定義し、エラーイベントのどれかが通知されたら業務が失敗したことをイベントで通知するように設定します。設定した定義を、運用管理サーバに移入します。
  2. データ転送業務にトラブルが発生し、業務サーバAと業務サーバBでエラーイベントが発生します。
  3. 業務サーバA、および業務サーバBで発生したイベントが運用管理サーバに通知されます。
  4. 業務失敗のイベントが1件だけ[監視イベント一覧]に表示されます。業務サーバで発生したエラーイベントは表示されません。

◆発生すべきイベントが発生しなかったことを監視する場合

正常時に発生するイベントをまとめて登録し、発生すべきイベントが発生しなかった場合に、トラブルが発生したことを通知することができます。

図の説明

  1. Event Designerで、印刷業務で発生するイベントをすべて定義し、すべてのイベントが通知された場合は、業務が正常終了したことをイベントで通知するように設定します。また、定義したイベントのどれかが通知されなかった場合は、業務が失敗したことをイベントで通知するように設定します。設定した定義を、運用管理サーバに移入します。
  2. 業務サーバAで印刷業務にトラブルが発生し、印刷が完了した時に発生するはずのイベントが発生しません。
  3. 業務サーバBで印刷業務が正常に終了し、発生すべきイベントがすべて発生しました。
  4. 業務サーバで発生したイベントが運用管理サーバに通知されます。
  5. 業務サーバAで印刷業務が失敗したことが[監視イベント一覧]に表示されます。業務サーバBで印刷業務が正常終了したことは、[監視イベント一覧]には表示されませんが[メッセージ一覧]には表示されます。

下へ7.2.1 サーバの異常を監視する設定をする
下へ7.2.2 イベントを集約して監視する設定をする

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