Systemwalker Centric Manager 使用手引書 グローバルサーバ運用管理ガイド - UNIX共通 -
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第2章 グローバルサーバを監視する> 2.2 SVPM連携の定義

2.2.1 システム環境の定義

システム環境の以下の定義について説明します。

運用管理サーバが動作するOS別に、必要なシステム環境の定義を示します。

OS名

システム環境の定義

Solaris

  • 運用管理サーバのノード名の登録
  • SVPMノード名の登録
  • ログイン名syscomの登録
  • .rhostsの設定
  • 動作確認が必要な項目
    • rcpの動作確認
    • rshの動作確認

Linux

  • 運用管理サーバのノード名の登録
  • SVPMノード名の登録
  • ログイン名syscomの登録
  • .rhostsの設定
  • Linuxの場合に設定が必要な項目
    • rsh の有効化
    • rexec の有効化
    • openmotif のインストール
  • 動作確認が必要な項目
    • rcpの動作確認
    • rshの動作確認

ここでは、下図に示すようにSVPMを二重化している場合の定義例を示します。

■運用管理サーバのノード名の登

運用管理サーバのノード名を任意の名前で決定し、運用管理サーバの/etc/hostsファイルにIPアドレスおよびノード名を定義します。SVPMのLANまたは装置を二重化する場合は、接続する2系統のLANそれぞれについて、ノード名をIPアドレスとともに登録します。

100.200.000.003   MANAGER-1       #運用管理サーバノード名(1)
100.200.100.003   MANAGER-2       #運用管理サーバノード名(2)

■SVPMノード名の登

運用管理サーバの/etc/hostsファイルに、SVPMのIPアドレスおよびノード名を定義します。IPアドレスは、SVPM導入時に設定されたSVPM基本部のIPアドレスを定義します。SVPMの装置を二重化する場合は、すべてのSVPMを登録してください。SVPMのLANを二重化する場合は、接続する2系統のLANそれぞれのIPアドレスおよびノード名を登録してください。

ノード名には、/etc/hostsファイルにおいてほかのシステムと重複しないような名前を定義してください。

100.200.000.001   SVPM-a      # SVPM1ノード名(a)
100.200.100.001   SVPM-b      # SVPM1ノード名(b)
100.200.000.002   SVPM-c      # SVPM2ノード名(c)
100.200.100.002   SVPM-d      # SVPM2ノード名(d)

■ログイン名syscomの登

運用管理サーバにログイン名syscomを登録します。syscomユーザの基本グループは“sys”を指定してください。登録は、以下のコマンドを実行します。

useradd -g sys -m syscom

運用管理サーバにsyscomユーザで、ログインできることを確認してください。

■.rhostsの設定

.rhostsに、ノード名を登録します。

◆.rhostsの設

運用管理サーバの.rhostsに、以下のノード名を登録します。

下記にファイル名を示します。

OS名

ファイル名

Solaris

/.rhosts

Linux

/root/.rhosts

Systemwalkerをクラスタシステムに導入した場合、クラスタシステムの論理IPに対するノード名も登録してください。

◆ログイン名syscomホームディレクトリ配下の.rhostsの設

運用管理サーバのログイン名syscomのホームディレクトリ配下の.rhostsファイルに、以下のノード名を登録します。

Systemwalkerをクラスタシステムに導入した場合、クラスタシステムの論理IPに対するノード名も登録してください。

Systemwalker Centric Manager GEEは、SVPM基本部との間で定義情報を反映しあうためにrcpコマンドを利用しています。そのため、rootユーザおよびsyscomユーザがrcpコマンドを使用できるように、.rhostsファイルの属性を設定する必要があります。

■Linuxの場合に設定が必要な項目

◆rshの有効化

  1. 以下のコマンドを使用してLinux上で、“rsh”が使用できるかの確認を行います。

    # chkconfig --list | grep rsh
    rsh: on


  2. rsh がoffの場合は、"/etc/xinetd.d/rsh"ファイルの“yes”を“no”に編集し、xinetdを再起動してください。

    (省略)
    disable = no
    (省略)

  3. rootユーザで rcpを使用するため、“/etc/securetty”ファイルにrcp を利用するために“rsh”を追加してください。

    console
    (省略)
    rsh

◆rexecの有効化

Red Hat Enterprise Linux 5(for Intel Itanium)上で、rexecを使用する場合の設定例を以下に示します。

詳細については、“FUJITSU PC-X ユーザーズガイド”を参照してください。

  1. 以下のコマンドを使用してLinux上で rexec が使用可能になっていることを確認します。chkconfigコマンドで rexec が表示されなかった場合には、rsh-serverの rpmパッケージをインストールしてください。

    # chkconfig --list | grep rexec
    rexec: on

  2. rexec がoffの場合は、“/etc/xinetd.d/rexec”ファイルの“yes”を“no”に編集し、xinetdを再起動してください。

    (省略)
    disable = no
    (省略)

  3. rootユーザで rcpを使用するため、“/etc/securetty”ファイルにPC-X から X Windowクライアント利用するために“rexec”を追加してください。

    console
    (省略)
    rexec

◆openmotifのインストール

  1. 以下のコマンドでLinux上に“openmotif”がインストールされていることを確認してください。

    # rpm -q openmotif
    openmotif-‥‥‥‥‥

    openmotifがインストールされている場合は、上記のようにopenmotifのrpmパッケージの情報("openmotif-‥‥")が表示されます。

    openmotifがインストールされていない場合には、上記コマンドで“パッケージ openmotif はインストールされていません”のメッセージが表示されます。メッセージが表示された場合は、openmotifのrpmパッケージを追加インストールしてください。

■動作確認が必要な項目

“SVPM連携の定義”の“表:SVPM連携のための作業内容”のすべての作業が完了したあと、“rcp”と“rsh”が正しく動作することを確認してください。

この確認は、運用管理サーバが動作しているOSがSolaris、Linuxのいずれの場合も必要です。

以下の手順で確認を行います。

◆rcpの動作確認

  1. 運用管理サーバで、SVPMに対して、rcpが実行できるかを以下の手順で確認してください。なお、確認はrootユーザにログインしてから実施してください。

    # /usr/bin/rcp xx.xx.xx.xx:/tmp/aaa yy.yy.yy.yy:/tmp/bbb
        (説明)・ xx.xx.xx.xxは、SVPM(コピー元)のIPアドレスを指定
           ・ /tmp/aaaは、SVPM(コピー元)のファイル名を指定
           ・ yy.yy.yy.yyは、GEE(コピー先)のIPアドレスを指定
           ・ /tmp/bbbは、GEE(コピー先)のファイル名を指定
    # (省略: 正しくファイルがコピーされていれば問題ありません。)

◆rshの動作確認認

  1. 運用管理サーバで、SVPMに対して、rshが実行できるかを以下の手順で確認してください。正しく動作しない場合、システム環境の定義を見直してください。なお、確認はrootユーザにログインしてから実施してください。

    # rsh xx.xx.xx.xx ls

        ((説明)・ xx.xx.xx.xxは、SVPMのIPアドレスを指定

    bin
    : (省略: / ディレクトリ配下の内容が表示されれば問題ありません。)


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