Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編 - UNIX/Windows(R)共通 -
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付録A 追加資源グループの運用

A.1 適用コマンドの運用

資源配付クライアントでは、データに関して加工を行いません。しかし、適用時に特別なデータ加工を行う必要がある場合、加工用に用意したコマンドで適用処理を行うことができます。
図に適用コマンドの処理の流れを示します。

[図:適用コマンドの処理の流れ]

◆運用

  1. 準備作業

    資源配付クライアント設定により、適用コマンドを設定します。このコマンドは資源グループ1つにつき、1つ設定することができます。ここで設定したコマンドは、資源配付クライアントが動作しているときに呼び出し可能な状態にしておいてください。フルパスで指定するか、または、パスの通ったドライブ・ディレクトリに格納しておいてください。

  2. 資源の登録作業

    目的の資源グループに資源を登録してください。

  3. オンライン配付のテスト

    正しくコマンドが動作しているか確認してください。コマンドが動作していない場合には、コマンド名が間違ってないか、呼び出し可能な状態になっているかなどの環境をチェックしてください。サーバの資源配付では、無通信時間を監視しています。適用コマンド処理を考慮した運用を行ってください。

    サーバの資源配付では、無通信時間を監視しており、ある一定の時間内に資源配付クライアントから応答が返ってこない場合は、セションが切断されます。
    ダウンロードを一括して処理をしている場合、データ受信完了後、適用処理が終了するまで応答しないため、ダウンロードするデータ量によっては監視時間を超過し、適用結果通知処理でエラーになる場合があります。
    この場合、データそのものの受信および適用処理は正常に終了していますので、適用結果通知処理(NTFDRMS)だけを実施してください。
  4. 運用

    これで運用の準備が整いました。資源配付クライアントは資源配付クライアント設定で定義された資源グループの情報に従い適用コマンドを呼び出します。

◆適用コマンドの呼び出し

適用コマンドは、システム上で動作する実行可能なコマンドです。
適用コマンドは、以下の形式で呼び出されるように作成してください。

適用コマンド名 適用資源リストファイル名 適用先ディレクトリ名


適用コマンド名:
任意のコマンド名
適用資源リストファイル名:
データ加工するファイル名の一覧ファイルがフルパスで指定されます。
適用先ディレクトリ名:
資源配付クライアント設定で指定した適用先のドライブ・ディレクトリです。

また、適用コマンドは、決められた復帰値を持って資源配付クライアントに結果を通知しなければいけません。
適用が正常に終了した場合は0を、異常の場合には0以外を返却してください。

◆適用資源リストファイル名

世代単位のファイル名情報の一覧です。適用資源リストファイル名は、資源配付クライアントの作業域に作成されます。また、適用資源リストファイルは適用コマンド処理終了後、削除します。

ファイル名:
資源グループ名.LST
ファイル属性:
バイナリ属性

[図:適用資源リストファイル名の形式]


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