Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第2部 設定 | > 第6章 ローカルに設定する | > 6.4 イベント監視の条件定義を確認する |
簡易チェックツールの起動後、イベント監視の条件定義を確認する方法について説明します。
他システムのイベント監視の条件定義を確認する場合は、“他システムのイベント監視の条件定義を確認する場合”を参照してください。
一覧には、イベント監視の条件定義に設定されている監視するメッセージの条件が表示されます。一覧の各列には、イベント監視の条件定義画面のイベント定義において設定された情報が表示されます。イベントの情報を特定しない場合は、“*”が表示されます。
読み込んだイベント監視の条件定義に設定されているアクション実行条件およびアクションを表示します。これにより、イベントと一致する行を見つけた場合に、そのイベントによってどのようなアクションが実行されるか、また、[監視イベント一覧]に表示されるかなどを簡易チェックツールで確認することができます。
アクション実行条件およびアクションは、[簡易チェックツール(イベント監視の条件定義)]画面の初回起動時には表示されません。表示するには、[表示]メニューより[列の選択]を選択し、[列の選択]ダイアログから必要な情報を選択します。表示している列の情報は、次回の簡易チェックツール起動時に引き継がれます。
[アクション条件]、[メッセージ監視]およびアクションは、[イベント監視の条件定義]の一覧と同じ形式で表示されます。ただし、簡易チェックツールでは、上位優先/常時実行で色をわけません。
イベント監視の条件と比較するメッセージを設定します。メッセージの設定は、以下の方法で行います。
Windows(R)のイベントログに出力されるイベントで種類([エラー]、[警告]、[情報])が設定されていないものに対して、[エラー種別]および[重要度]を設定します。
→[動作設定]ダイアログボックスが表示されます。
イベント監視の条件とメッセージの比較は、空白の数や文字の大文字/小文字、半角/全角の違いも比較されます。これらの違いの入力ミスを防ぐため、コピー&貼り付けの機能を使用して設定してください。
→[メッセージの設定- Windowsイベントログ]ダイアログボックスが表示されます。
→[メッセージの設定- 監視メッセージ]ダイアログボックスが表示されます。
メッセージを読み込むデータとして指定できる種類を以下に示します。
→[メッセージの読み込み]ダイアログボックスが表示されます。
表示される[監視イベント種別]および[重要度]は、すでに[イベント監視の条件定義]の[メッセージ監視]により変更されています。イベントの発生時に設定されている[監視イベント種別]および[重要度]については、“[Systemwalkerコンソール]にメッセージを通知する”の“メッセージ監視の詳細を設定しない場合”を参照してください。
監視の対象外となる場合の注意事項
以下の場合、シスログ/イベントログにメッセージが出力されていても、Systemwalkerでは監視の対象外となります。そのため、イベント監視の条件定義に設定されているアクションも実行されません。
イベントログ監視設定ファイルの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
[メッセージの設定]ダイアログボックスで比較するメッセージを入力した後、[チェック]ボタンをクリックすると、イベント監視の条件定義との比較結果が表示されます。確認するメッセージの情報、およびイベント監視の条件定義の設定内容により、比較結果は以下の背景色で表示されます。また、条件のすべての項目が一致した場合は、行番号が青色表示されます。アクション実行条件が設定されている場合には、条件のすべての項目が一致すると行番号が緑色表示されます。
発生するメッセージの情報 |
イベント監視の条件定義 |
|
特定しない |
特定する |
|
指定あり |
青 |
青または背景色なし |
指定なし(分からない) |
青 |
黄 |
ログファイルには以下の形式で出力されます。
(1) | LINE,FILTER,LABEL,ERRTYPE,MSGTEXT,HOST,CATEGORY,DISPLAYMODE,MSGTYPE,NUMBER |
(2) | MSG,-,ラベル,エラー種別,メッセージ,ホスト名,監視イベント種別,重要度,メッセージタイプ,通報番号 |
(3) | 行番号,o,o,o,o,o,o,o,o,o |
各列のタイトルを出力します。
LINE | : | 行番号 |
FILTER | : | 1行単位での比較結果 |
LABEL | : | ラベル名およびラベルの比較結果 |
ERRTYPE | : | エラー種別およびエラー種別の比較結果 |
MSGTEXT | : | メッセージテキストおよびメッセージテキストの比較結果 |
HOST | : | ホスト名およびホスト名の比較結果 |
CATEGORY | : | 監視イベント種別および監視イベント種別の比較結果 |
DISPLAYMODE | : | 重要度および重要度の比較結果 |
MSGTYPE | : | メッセージタイプおよびメッセージタイプの比較結果 |
NUMBER | : | 通報番号および通報番号の比較結果 |
比較を行ったメッセージを分割した形式で出力します。設定されていない項目は、“?”で出力します。
項目 |
出力文字列 |
意味 |
LABEL | “ラベル” | |
空白 | ラベルなし | |
ERRTYPE | Information | 情報 |
Warning | 警告 | |
Error | エラー | |
Stop | 停止 | |
空白 | エラー種別なし | |
MSGTEXT | “メッセージテキスト” | |
空白 | メッセージテキストなし | |
HOST | “ホスト名(LocalHost) ” | 自システム |
“ホスト名(Any host) ” | 他システム | |
“?" | 指定なし | |
CATEGORY | “監視イベント種別” | |
空白 | 監視イベント種別なし | |
“?" | 指定なし | |
DISPLAYMODE | SPEMG | 重要度 |
EMG | 重要 | |
WARN | 警告 | |
NOTICE |
通知 |
|
NORM |
一般 |
|
“?" | 指定なし | |
MSGTYPE | REPLY | 返答要求メッセージ |
REDMG | 高輝度メッセージ | |
NORM | 一般メッセージ | |
“?" | 指定なし | |
NUMBER | “通報番号” | |
“?" | 指定なし |
定義項目ごとに比較結果を出力します。
“o" |
メッセージが条件と一致します。 |
(一致) |
“S" |
すべての条件が一致しますが、アクション実行条件が設定されています。 |
|
“?" |
[受信メッセージ設定]ダイアログボックスで、追加情報が設定されていないため、条件と一致するかは不明です。 |
(不明) |
“x" |
メッセージは条件と一致しません。 |
(不一致) |
無効設定されている条件については、すべての項目が“x”になります。
メッセージの比較結果をチェックし、一致させたい条件の行とメッセージが一意しているかを確認します。“比較結果の検証”および“メッセージと条件の比較結果について”を参照してください。イベント監視の条件が正しくない場合、イベント監視の条件定義を変更します。
[イベント監視の条件定義]画面を使用して、[イベント監視の条件定義]を変更した場合、[ファイル]-[定義ファイルの再読込み]メニューを選択し、新しいイベント監視の条件定義を読み込みます。再度メッセージを入力して、イベント監視の条件が意図したとおりに設定されているかを確認します。
[簡易チェックツール(イベント監視の条件定義)]画面で、[ファイル]-[終了]メニューを選択し、簡易チェックツールを終了します。
[イベント監視の条件定義]画面から簡易チェックツールを起動した場合、簡易チェックツールの終了時に以下のダイアログが表示されます。ダイアログに従って、ボタンを選択してください。
なお、[イベント監視の条件定義]画面から簡易チェックツールを起動した場合、[イベント監視の条件定義]画面を終了すると、簡易チェックツールも終了します。
“不一致”になっている項目について、以下のことを見直します。
行番号を調べ、最初に“一致”する行を調べます。
この行より上に“不明”の条件がないかを調べます。行番号が“不明”となっている行がない場合は、a.の行が最初に一致する条件になります。
行番号が“不明”となっている行がある場合、[イベントの属性の設定]ダイアログボックスで不明の項目を設定し、再度、条件と比較します。この操作により、行番号が“一致”に変わった場合は、この行が最初に一致する条件になります。
[イベント監視の条件定義]は正しく設定されています。
メッセージを一致させたい条件に設定されている[メッセージ監視]アクション、および[実行方法]の指定に[上位優先]が指定されているアクションは実行されません。これらのアクションを実行させるためには、2.で調べた行より上に、メッセージを一致させたい条件の行を移動します。
メッセージと条件を比較する際のホスト名の扱いについては、以下のようになります。
条件定義の設定 |
[イベントの属性の設定] |
比較結果 |
特定しない |
* |
一致 |
自システム |
分からない |
不明 |
自システム |
設定する(自システム) |
一致 |
自システム |
設定する(他システム) |
不一致 |
全ての他システム |
分からない |
不明 |
全ての他システム |
設定する(自システム) |
不一致 |
全ての他システム |
設定する(他システム) |
一致 |
ホスト名指定 |
分からない |
不明 |
ホスト名指定 |
設定する(自システム) |
一致または不一致 |
ホスト名指定 |
設定する(他システム) |
一致または不一致 |
他システムのイベント監視の条件定義を確認する場合、以下の作業を行います。
イベント監視の条件定義のCSV出力コマンド(aoseacsv)を使用します。
イベント監視のポリシー設定を行っている運用管理サーバが他システムの場合、イベント監視の条件のポリシー移出コマンド(poout)により出力したデータを、簡易チェックツールを起動するコンピュータの任意のディレクトリに格納します。
メッセージの比較結果を、ログファイルに出力することができます。ログファイルの形式は、以下のとおりです
LINE,FILTER,LABEL,ERRTYPE,MSGTEXT,HOST,CATEGORY,SEVERITY,MSGTYPE,NUMBER |
各項目の意味を説明します。
(1) |
タイトル行 |
|
(2) |
条件との比較対象のメッセージ |
比較を行ったメッセージが、分割した形式で出力されます。不明な項目は、“?”で表示されます。 |
(3) |
比較結果 |
定義項目ごとに比較結果を出力します。
|
確認結果をログファイルに出力する内容を設定します。
[ログ出力設定]ダイアログボックスが表示されます。
Windowsのイベントログに出力されたイベントで、種類が設定されていないものに対して、[エラー種別(重要度)]を設定します。
→[動作設定]ダイアログボックスが表示されます。
ここで設定したエラー種別、重要度は、[メッセージの設定-Windowsイベントログ]ダイアログボックスで、種類に「(なし)」を設定した場合に、[イベントの属性]の[設定]ボタンをクリックして表示される[イベントの属性の設定]ダイアログボックスに反映されます。
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