Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX/Windows(R)共通 -
目次 索引 前ページ次ページ

第4章 部門管理サーバ・業務サーバの環境構築> 4.12 環境設定

4.12.2 同じOS、かつ同じインストール種別のサーバを追加する

新規にサーバを追加する場合、既に同じポリシーを適用したサーバがあれば、そのサーバのポリシーを移出、新規に追加するサーバに移入することで、新規サーバのポリシーを設定することができます。

[使用例]

■前提条件

この機能を使用する場合、既にポリシーが設定されているサーバと新規にポリシーを設定するサーバには、以下の条件があります。

■注意事項

■設定方法

ポリシーの設定方法は、Systemwalker Centric Managerの提供する機能によって以下のものがあります。

ポリシー設定の対象になる情報と設定方法の関係を以下の表に示します。

機能

対象情報

ポリシー設定方法

イベント監視

ログファイル定義情報

mppolclone(ポリシー複製コマンド)でポリシーを設定する手順”を参照してください。

接続情報

動作設定詳細定義情報

自動運用支援

イベント監視の条件定義情報

アクション環境設定情報

ネットワーク管理

ネットワーク管理ポリシー情報

ネットワーク管理ローカル定義情報

MIB拡張ファイル

登録MIB情報

性能監視

ネットワーク性能監視定義情報

サーバ性能監視定義情報

スクリプト制御

スクリプト自動起動定義情報

監査ログ管理

監査ログ管理のログ収集設定情報

アプリケーション管理

アプリケーションの検出

動作の設定情報

アプリケーション監視の設定情報

アプリケーション監視のポリシーを設定する手順

資源配付

DRMS編集ファイル

資源配付のポリシーを設定する手順”を参照してください。

スケジュールファイル

ノード変数設定ファイル

適用先IDの登録情報

業務構成情報

システム名の定義情報

mppolclone(ポリシー複製コマンド)でポリシーを設定する手

  1. [Systemwalkerコンソール]に新規(ポリシー未設定)のサーバが登録されていることを確認します。
  2. ポリシーを移出するためのディレクトリを作成します。
  3. ポリシー適用済みのサーバのポリシーを移出するため、運用管理サーバで以下のコマンドを実行します。

    【Windows版】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpcmtool\backup\bin\mppolclone -b 退避先ディレクトリ {-h ホスト名|-i IPアドレス}

    【Solaris版/Linux版】

    /opt/systemwalker/bin/mppolclone -b 退避先ディレクトリ {-h ホスト名|-i IPアドレス}

    退避先ディレクトリ
    移出したポリシー情報を格納するディレクトリをフルパスで指定します。
    ホスト名またはIPアドレス
    既にポリシーが設定されているサーバのホスト名、またはIPアドレスのどちらかを指定します。
  4. 新規サーバにポリシーを移入するため、運用管理サーバで以下のコマンドを実行します。

    【Windows版】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpcmtool\backup\bin\mppolclone -r 退避先ディレクトリ {-h ホスト名|-i IPアドレス}

    【Solaris版/Linux版】

    /opt/systemwalker/bin/mppolclone -r 退避先ディレクトリ {-h ホスト名|-i IPアドレス}

    退避先ディレクトリ
    移出したポリシー情報が格納されているディレクトリをフルパスで指定します。
    ホスト名またはIPアドレス
    新規にポリシーを設定するサーバのホスト名、またはIPアドレスのどちらかを指定します。
  5. [Systemwalkerコンソール]の[ポリシー]メニューから[監視]-[ポリシーの配付状況]を選択します。
    →[ポリシーの配付状況]ウィンドウが表示されます。
  6. “配付待ち”に新規サーバに設定しようとしているポリシーが追加されていることを確認します。
  7. ポリシーを配付します。

mppolclone(ポリシー複製コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

アプリケーション監視のポリシーを設定する手

  1. ポリシー適用済みのサーバに以下のポリシーが設定済みであることを確認します。
  2. ポリシー適用済みのサーバに設定済みの“アプリケーションの検出”のポリシーを新規(ポリシー未設定)のサーバに移入します。
    詳細は、“mppolclone(ポリシー複製コマンド)でポリシーを設定する手順”を参照してください。
    mppolclone(ポリシー複製コマンド)でポリシーを設定する手順”の操作が完了している場合は、次に進みます。
  3. [Systemwalkerコンソール]で[ツリー選択]コンボボックスから[業務管理]を選択します。
    →業務管理ツリーが表示されます。
  4. 新規サーバを追加する業務管理ツリーを選択します。

    ポリシー移入後の運用にもよりますが、一般的にはポリシー移出元の業務管理ツリーを選択することをお勧めします。ただし、同じツリーでなくても同一手順で監視設定まで行うことはできます。

  5. [Systemwalkerコンソール]の[機能]メニューから[機能選択]-[編集]を選択します。
    →[Systemwalkerコンソール[編集]]が表示されます。
  6. 新規サーバを、業務管理ツリーに追加します。
    1. [オブジェクト]メニューから[追加]-[ノードの追加]を選択します。
      →[ノード追加]ダイアログボックスが表示されます。
    2. 新規サーバを追加し、[OK]ボタンをクリックます。
  7. [Systemwalkerコンソール]で新規サーバを選択し、[検出]メニューから[アプリケーションの検出]を選択します。
    →アプリケーション検出のアプリケーション検出結果がダイアログに出力されます。

    検出したアプリケーションは、[ツリー選択]コンボボックスから[アプリケーション一覧]を選択し、表示させることができます。

  8. 業務管理ツリーに検出したアプリケーションを追加します。
    1. [Systemwalkerコンソール]の[オブジェクト]メニューから[追加]-[アプリケーションの追加]を選択します。
      →[アプリケーションの追加]ダイアログボックスが表示されます。
    2. 先ほど検出したアプリケーションを追加し、[OK]ボタンをクリックします。
  9. “アプリケーションのしきい値監視”と“アプリケーションの稼働監視”のポリシーをそれぞれ以下の方法で設定します。
    1. [Systemwalkerコンソール]の[ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。

      →[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。

    2. [オプション]メニューの[カスタムモード表示]を選択し、[設定対象]-[アプリケーションの監視]-[監視条件]を選択します。

      →[アプリケーション監視[監視条件]]画面が表示されます。

    3. [製品の詳細設定]ボタンをクリックし、[アプリケーションの監視条件]画面で設定します。
  10. ポリシーを配付します。

資源配付のポリシーを設定する手

資源配付機能の利用状況により設定の必要がない項目もあります。ポリシー設定の対象になる情報と作業の必要性について以下の表に示します。

対象情報

設定作業の必要性

DRMS編集ファイル

作業は必須です。

スケジュールファイル

該当サーバの配下システムの配付状況を管理する場合は必要です。

ノード変数設定ファイル

以下の機能を利用する場合必要です。

  • 該当サーバのインベントリ収集をする。

適用先IDの登録情報

該当サーバに資源適用を行う場合は必要です。

業務構成情報

以下の条件の場合は必要です。

  • 個別資源の配付運用を行う、かつ、
  • 該当サーバの配下にクライアントが定義されている。

システム名の定義情報

作業は必須です。

  1. ポリシー適用済みのサーバで以下の操作をします。
    1. 以下の設定ファイルをバックアップします。
      • DRMS編集ファイル

        【Windows版】

        Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpdrmssv\etc\drms.dat


        【UNIX版】

        /opt/FJSVmpsdl/etc/drmsrc


      • スケジュールファイル

        DRMS編集ファイルのscheduleオプションに指定したファイル名


      • ノード変数設定ファイル【Windows版】

        Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpdrmssv\etc\WSAGENT.INI


    2. 以下のコマンドを実行し、設定済みのポリシー情報を確認します。
      • 適用先IDの登録情報の表示

        drmslst -a lib


      • 業務構成情報の表示

        drmslst -a job


      • システム名の定義情報の表示

        drmslst -a sys -k serv


  2. 新規(ポリシー未設定)のサーバで以下の操作をします。
    1. 以下の設定ファイルをリストアします。
      • DRMS編集ファイル

        【Windows版】

        Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpdrmssv\etc\drms.dat


        【UNIX版】

        /opt/FJSVmpsdl/etc/drmsrc


      • スケジュールファイル

        DRMS編集ファイルのscheduleオプションに指定したファイル名


      • ノード変数設定ファイル【Windows版】

        Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpdrmssv\etc\WSAGENT.INI


    2. 以下のコマンドを実行し、ポリシー適用済みのサーバで確認したポリシー情報をポリシー情報として設定します。
      • 適用先IDの定義

        drmsdfn -a lib



      • 業務構成情報の定義

        drmsdfn -a job


      • あて先システム名の定義

        drmsdfn -a sys -k serv


    3. 以下のコマンドを実行し、設定内容を確認します。
      • 適用先IDの登録情報の表示

        drmslst -a lib


      • 業務構成情報の表示

        drmslst -a job


      • システム名の定義情報の表示

        drmslst -a sys -k serv


drmsdfn(資源配付の管理情報定義コマンド(サーバ用))、およびdrmslst(DRMS管理ファイルの情報検索コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。


目次 索引 前ページ次ページ

Copyright FUJITSU LIMITED 1995-2008