Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX/Windows(R)共通 - |
目次 索引 |
第4章 部門管理サーバ・業務サーバの環境構築 | > 4.10 Systemwalker Centric Managerのインストール |
インストール先システムの環境について確認事項を説明します。
ソフトウェア説明書(readme.txt、readme2.txt)やインストールガイド(UNIX版)には、Systemwalker Centric Managerに関する基本的な注意事項が記載されています。インストール前に必ずお読みください。
イベントの自動対処を確実に行うためには、運用管理サーバ、部門管理サーバ、業務サーバ、および、“イベント監視”機能をインストールしたクライアントで、システムのネットワーク設定による名前解決の方法が統一されていることが前提となります。そのうえで自ホスト名の取得方法をシステムの設定に合わせる必要があります。
Windows版(Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systemsを除く)の場合、他のアプリケーションが1105を使用していなくても、1105はOSが一時的に割り当てるポート番号(1024〜5000)の範囲内のため、他のアプリケーションの一時ポートとして1105が割り当てられ、ファイル転送起動時に重複してしまうことがあります。これを防ぐためにはMicrosoft社のポームページを参考にして、OSが1105を一時的に割り当てないように設定してください。
OSによっては、システムがTCPポート番号 1024〜5000を一時ポートとして使用する場合があります。それにより、Live Help(リモート操作)が使用するTCPポートとシステムが使用するTCPポートに競合が発生すると、Live Helpが正常に動作しなくなります。
この競合を回避するためには、Live Helpが使用するTCPポート番号をシステムが一時ポートとして使用しないようにする対処が必要です。詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 リモート操作機能編 ユーザーズガイド”の“ポート番号重複の回避”を参照してください。
他社のリモートコントロール製品とSystemwalker Centric Managerのリモート操作を共存させることはできません。他社のリモートコントロール製品(例えば、pcAnywhere、LapLink、ReachOut、Intel LANDesk Server Managerのリモート操作機能、Systems Management Serverのリモート操作機能、など)がインストールされているコンピュータにリモート操作機能のリモート操作エキスパート、リモート操作クライアントをインストールすると、Windows(R)システムが矛盾を起こして立ち上がらなくなるおそれがあります。リモート操作をインストールする前に、他社のリモートコントロール製品がインストールされていないことを確認してください。インストールされている場合には、必ずアンインストールしてからリモート操作をインストールしてください。
Live Help(リモート操作機能)は、ターミナルサービスに対するアドオンソフトMetaFrameと共存させることはできません。
Systemwalker Live Help Expert、Clientまたは、Systemwalker Desktop Patrolのリモート操作機能と、Systemwalker Centric Managerのリモート操作エキスパート、クライアント機能を共存させることはできません。これらの製品が既にインストールされている場合は、先にアンインストールするか、Systemwalker Centric Managerのインストール時に、リモート操作エキスパート、クライアント機能をインストールしないようにしてください。
次の製品をインストールしている場合、Webブラウザからの使用も含めてそれらの機能を終了してください。使用している場合は、インストールに失敗することがあります。
Systemwalker Centric Managerの部門管理サーバ、または業務サーバをインストールする場合、以下のローカルグループを作成します。このグループは、セキュリティロールと関係付けられます。
Systemwalker Centric Managerをインストールするコンピュータに、以下のローカルグループと同名のユーザ、ローカルグループまたはグローバルグループが既に存在する場合は、インストール前にあらかじめ改名しておく必要があります。
なお、Systemwalker Centric Managerをインストールしている状態でこれらのローカルグループを削除すると、Systemwalker Centric Managerの各機能が利用できなくなります。
WindowsにSystemwalker Centric Managerをインストールする場合、システム環境変数TMPおよびTEMPに不正な値(例えば、システム環境変数TMP、TEMPに対し、複数のドライブや複数のフォルダが指定されている場合など)が設定されていると、プログラムが誤動作します。
システム環境変数TMPおよびTEMPが設定されている場合は、インストールを行う前に、そのフォルダが存在していることを確認します。
性能監視機能を使用する場合、Windowsにシステム性能収集エージェントをインストールするには、事前にSNMPサービスをインストールしておきます。SNMPサービスをインストールしていない場合は、警告メッセージが表示されます。
Windows(R) 2000、Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EE、またはWindows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based SystemsにSystemwalker Centric Managerをインストールする場合、事前にServerサービスが起動していることを確認します。
インストールを行う前に以下のプログラムを停止します。
また、以下の製品を導入している場合は、サービス“Fujitsu 帳票管理”、“Spooler”を停止します。
インストール時には、すべてのSystemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerのサービスが自動的に停止しますが、まれにサービスの停止に失敗したり、サービスの停止が終了しない場合があります。そのような場合は、インストーラが停止しますので、インストーラを終了し、[コントロールパネル]または[管理ツール]の[サービス]ダイアログでサービスを手動で停止してからインストールを再実行してください。サービス一覧の詳細については、“起動の制御【Windows】”を参照してください。
なお、V5.0以降の場合、サービスの停止はコマンドにより実行できます。pcentricmgr(サービス/デーモンの停止コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
以下のバンドル製品をインストールしている場合で、かつインストールされているバンドル製品のバージョンがSystemwalker Centric Managerにバンドルされているバージョンよりも古い場合は、Systemwalker Centric Managerをインストールすることにより、以下の製品もアップグレードされます。この場合、アップグレードによる非互換はないため、システムの既存のアプリケーションに影響はありません。
Active Directoryを利用してユーザの管理を行う場合、NetBIOS over TCP/IPが有効になっている必要があります。
NetBIOS over TCP/IPの設定は以下の手順で行います。
ユーザプリンシパル名でのユーザ認証、画面のアクセス制御およびツリーのアクセス制御はできません。
ユーザプリンシパル名
ユーザプリンシパル名とは、Windows(R) 2000、Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EE、およびWindows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systemsで、Active Directoryを導入することによって使用できるユーザの表現方法です。ユーザプリンシパル名は、“ユーザ名@DNS名”で表現されます。
ユーザ名“user”、DNS名“domain.fujitsu.co.jp”の場合、ユーザプリンシパル名は次のようになります。
user@domain.fujitsu.co.jp |
ユーザが以下の種別のドメインコントローラに登録されている場合は、ドメインの“Users”オブジェクト配下に登録されており、かつ、ユーザの“ユーザ ログオン名 (Windows 2000以前)”と“表示名”が一致している必要があります。
リモート操作クライアントでサービス自動起動を使用する場合は、SP2、SP3またはSP4を適用していることを確認します。
動作環境の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 解説書”を参照してください。
部門管理サーバまたは業務サーバに、既にSystemwalker Centric Manager V13.1.0以前がインストールされている場合、自動的に移行処理が実行されます。移行時には、/var/opt/FJSVftlc_trans配下を、Systemwalker Centric Manager V13.1.0以前のデータの退避領域に使用します。そのため、/var/optの空き領域が少ないとインストールできません。詳細については、“Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド”を参照してください。
Systemwalker Centric Managerがサポートしている FJSVsmee(SMEEライブラリ)、FJSVsclr(SCLRライブラリ)は下記バージョンレベル以上になります。
【Solaris】
【Linux】
Systemwalker Centric Managerをインストールするコンピュータに、上記バージョンより古いFJSVsmee、またはFJSVsclrパッケージが既にインストールされている場合は、Systemwalker Centric Managerをインストールできません。古いバージョンのFJSVsmee、またはFJSVsclrパッケージをアンインストールした後、Systemwalker Centric Managerをインストールしてください。
Solaris版の場合、FJSVsmeeを削除する場合は、下記の手順を実施してください。
次の【条件】に該当する場合、下記【手順】を実施してください。
【条件】
【手順】
Systemwalker Centric ManagerをインストールするUNIX端末のコンソール上で、スーパーユーザでログインします。
インストール媒体を装置にセットします。ボリューム管理デーモンが動作していない場合、CD-ROMをマウントします。CD-ROM装置のデバイス名は、環境によって異なる場合がありますので事前に確認してください。
/usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/〜 /cdrom |
備考.デバイス名(/dev/〜)は、システムによって異なる場合があります。/cdromまたは/mnt/cdromがない場合はあらかじめ作成してください。
# CD-ROMのマウントポイント/unx/tool/bin/mvsfwcrt -b /var/opt/FJSVfwcrt_trans |
/var/opt/FJSVfwcrt_transフォルダが既に存在する場合は、先に削除してください。また、/var/opt/FJSVfwcrt_transは固定です(変更不可)。
ServerView Linux が既に導入されているサーバに部門管理サーバをインストールする場合、Linuxサーバ上の AlarmService をアンインストールし、以下の“変更手順”に従って、ServerViewの設定を変更してください。
ただし、ServerViewトラップ転送プログラムを導入することで、ServerView AlarmServiceとの共存が可能です。
ServerViewトラップ転送プログラムは、富士通のホームページ(http://jp.fujitsu.com/)の「ダウンロード」から以下の方法で入手することができます。
ServerView Linux のエージェント側でアラーム設定を行っている場合、ServerView Console にてそれぞれのサーバで定義していた設定を再定義する必要があります。
アラーム設定の定義方法の詳細については、“ServerView ユーザーズガイド”を参照してください。
SNMPトラップ送信先を、部門管理サーバに設定します。
ServerView のアラーム設定を利用している場合には、運用管理クライアントも SNMPトラップ送信先に設定する必要があります。
ServerView Linux の SNMPトラップ通知先の追加および変更方法は、“ServerView ユーザーズガイド”を参照してください。
Linuxサーバ上の ServerView の「AlarmService」をアンインストールします。
ServerView が動作している Linuxサーバ上で以下のコマンドを実行してください。
# rpm -e AlarmService |
Linuxサーバの SNMPトラップデーモンが自動起動するように定義されている場合、自動起動しないように設定を変更する必要があります。
以下の手順で設定を変更します。
# /usr/sbin/setup |
メニュー画面が表示されます。
「サービス」画面が表示されます。
「*」印を外すには、項目にカーソルを合わせ、[Space]キーを押します。
setup が終了します。
Systemwalker管理者アカウントをインストールする前に作成します。Systemwalker管理者アカウントは、Systemwalker Centric Managerをインストールするそれぞれのサーバで作成しておく必要があります。なお、システム管理者(スーパーユーザ)の権限は必要ありません。使用できる文字種は、OSのマニュアルを参照してください。
Linuxのアカウント(ユーザ名)とパスワードについての注意事項
アカウント(ユーザ名)/パスワードの文字数は、機能ごとに異なります。
・[Systemwalkerコンソール]
− ユーザ名12バイトまで
− パスワード16バイトまで
・[Systemwalker Webコンソール]
− ユーザ名40バイトまで
− パスワード40バイトまで
・システム監視設定
− ユーザ名36バイトまで
− パスワード16バイトまで
上記機能から、管理者アカウントを使用してログインする場合には、この値内のアカウント(ユーザ名)/パスワードを管理者アカウント/パスワードに指定してください。
Systemwalker Centric Managerをインストールするとsw000001〜sw000009までのグループが作成されます。このグループは、セキュリティロールと関係付けられます。
sw000001〜sw000009までのグループとセキュリティロールとの対応づけは、固定ではありません。sw000001〜sw000009グループのグループIDは、変更しても問題ありません。
なお、Systemwalker Centric Managerをインストールしている状態でこれらのグループを削除すると、Systemwalkerの各機能が利用できなくなります。
日本語版ではSUNWjfpuパッケージがインストールされている必要があります。
性能監視機能によりSolarisサーバのサーバ性能を監視する場合には、SolarisサーバにSUNWaccuパッケージがインストールされている必要があります。
部門管理サーバの場合
Solaris 10でNon-global Zoneが存在する環境には、部門管理サーバをインストールできません。Global Zoneだけが存在する環境にしてください。
業務サーバの場合
Solaris 10のNon-global Zoneへ業務サーバをインストールする場合、以下の注意があります。
SELinux機能が有効に設定されているLinux環境には、本製品をインストールすることができません。本製品をインストールするには、SELinux機能を無効に設定してから、本製品をインストールしてください。SELinux機能を無効に設定する方法は、Linuxのオンラインマニュアル等を参照してください。
目次 索引 |