Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第4章 部門管理サーバ・業務サーバの環境構築 |
Solaris 10では、標準でIP Filterというファイアウォール機能がインストールされており、設定次第で有効にすることができます。Solaris 10のファイアウォール機能を利用している環境にSystemwalker Centric Managerをインストールする場合には、以下のどちらかの対応が必要です。
ファイアウォール機能が有効になっているか確認する
Solaris 10でファイアウォール機能が有効になっているかどうかは、以下のコマンドなどで確認できます。
詳細は、Solaris 10のマニュアルを参照してください。
# /usr/bin/svcs -a STATE STIME FMRI legacy_run Mar_08 lrc:/etc/rcS_d/S29wrsmcfg legacy_run Mar_08 lrc:/etc/rc2_d/S10lu legacy_run Mar_08 lrc:/etc/rc2_d/S20sysetup legacy_run Mar_08 lrc:/etc/rc2_d/S40llc2 ・・・ online 17:06:23 svc:/network/ipfilter:default ・・・ ※ “svc:/network/ipfilter:default”エントリがonlineになっている場合に有効
ファイアウォール機能により、どの通信が制限されているかを確認するには、以下のコマンドなどで確認可能です。
詳細は、Solaris 10のマニュアルを参照してください。
# /usr/sbin/ipfstat -io pass out quick on lo0 all block out log quick on hme0 from any to any port = 80 pass in quick on lo0 all block in log quick on hme0 from any to any port = 80
Solaris 10標準のファイアウォールの設定を変更し、必要な通信だけを許可する設定を行う場合は、以下の手順に従って操作してください。
本手順は、一般的な設定を記載しています。導入している環境により、設定内容を修正してください。
この例では、ループバックデバイス(lo0)と通信用のインタフェース(hme0)とします。ネットワーク性能を低下させないため、できるだけファイルの先頭に記載します。
ループバックデバイスからパケットを受信する場合、およびループバックデバイスへパケットを送信する場合の通信を許可します。“lo0”は、ループバックデバイス名です。確認は、ifconfig(1M)を参照してください。
pass out quick on lo0 all |
自サーバ内での通信を使用する機能は以下のとおりです。
【部門管理サーバで自身も監視対象とする場合】
pass in log proto icmp from any to any keep state |
ICMP通信を使用する機能は以下のとおりです。
“必須のポート設定”および“使用する機能により必要なポート設定”を参照して、必要な通信を許可してください。設定例については、“ファイアウォール機能の設定例”を参照してください。
pass out quick on hme0 proto プロトコル from any to any port = ポート番号 keep state |
例) 送信ポート9294/tcpの通信を許可する場合
pass out quick on hme0 proto tcp from any to any port = 9294 keep state |
pass in quick on hme0 proto プロトコル from any to any port = ポート番号 keep state |
例) 受信ポート162/udpの通信を許可する場合
pass in quick on hme0 proto udp from any to any port = 162 keep state |
拒否したポートについては、ipmon(1M)で確認できるようにロギングします。
block in log on hme0 from any to any |
ファイアウォールの設定を有効にするには、以下のコマンドを実行します。
# /usr/sbin/ipf -Fa -E -f /etc/ipf/ipf.conf |
設定が反映されていることを確認するには、以下のコマンドを実行します。
# /usr/sbin/ipfstat -io |
サーバの外部などでファイアウォールが存在し、Solaris 10に標準で添付されているファイアウォールを使用しなくてもセキュリティが確保できる場合は、ファイアウォール機能自身を無効化することができます。
その場合は、以下の手順を実施します。
# /usr/sbin/ipf -Fa |
なお、次回リブート時にも恒久的に無効化したい場合は、上記の手順に加え、以下のファイルも削除してください。
上記ファイルについては、削除(コマンドでは“rm(1)”)ではなく、リネーム(コマンドでは“mv(1)”)により、別名で保存することをお勧めします。
上記ファイルを削除、またはリネームした後は、リブートを行い、ファイアウォールの設定が無効になっていることをipfstat(1M)で確認してください。
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