Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX/Windows(R)共通 - |
目次 索引 |
第4章 部門管理サーバ・業務サーバの環境構築 |
Red Hat Enterprise Linux ASでは、標準インストール時にOSのファイアウォール機能が有効となっているため、そのままの設定ではSystemwalker Centric Managerの機能が使用できません。
LinuxサーバにSystemwalker Centric Managerをインストールする場合は、以下のどちらかの対応が必要です。
“ファイアウォール機能を無効とする”より、“ファイアウォール機能に対して必要な通信を許可する”方が、安全な環境とすることができます。
ここに記載されているファイアウォール設定のコマンドは、ファイアウォール設定を以下の条件で行っている環境で有効な例です。
上記条件に合わない環境で設定を行う場合は、対象チェインやターゲット(ACCEPTやDROPなど)の指定変更、設定の追加などが必要となります。Linuxサーバのファイアウォール機能については、Linuxのマニュアル等も参照してください。
ファイアウォール機能を利用して、必要な通信だけを許可する場合は、以下の設定を行います。
# /sbin/iptables -I INPUT -i lo -j ACCEPT |
自サーバ内での通信を使用する機能は以下のとおりです。
【部門管理サーバで自身も監視対象とする場合】
# /sbin/iptables -I INPUT -p icmp -j ACCEPT |
ICMP通信を使用する機能は以下のとおりです。
# /sbin/iptables -I INPUT -p tcp -m state --state ESTABLISHED -j ACCEPT |
udp通信のポート(161/udpや9294/udp)を許可する場合は、udp通信について、接続済みの通信を許可します。
# /sbin/iptables -I INPUT -p udp -m state --state ESTABLISHED -j ACCEPT |
“必須のポート設定”および“使用する機能により必要なポート設定”を参照して、必要な通信を許可してください。設定例については、“ファイアウォール機能の設定例”を参照してください。
※ 送信、受信ともにすべて、 --sportオプションではなく、--dportオプションを指定して設定します。
# /sbin/iptables -I OUTPUT -p プロトコル --dport ポート番号 -j ACCEPT |
例) 送信ポート9294/tcpの通信を許可する場合
# /sbin/iptables -I OUTPUT -p tcp --dport 9294 -j ACCEPT |
# /sbin/iptables -I INPUT -p プロトコル --dport ポート番号 -j ACCEPT |
例) 受信ポート162/udpの通信を許可する場合
# /sbin/iptables -I INPUT -p udp --dport 162 -j ACCEPT |
# /etc/init.d/iptables save |
# /sbin/iptables -L |
ファイアウォールへの設定については、“必須のポート設定”および“使用する機能により必要なポート設定”を参照して、必要な通信を許可してください。設定例については、“ファイアウォール機能の設定例”を参照してください。
ファイアウォール機能を無効とする場合は、以下の設定を行います。
# /sbin/iptables -F |
# /sbin/iptables -P INPUT ACCEPT |
# /etc/init.d/iptables save |
目次 索引 |