Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第4章 部門管理サーバ・業務サーバの環境構築 |
部門管理サーバおよび業務サーバでは、システムパラメタのチューニングを行う必要があります。チューニングが必要なシステムパラメタとその値については、以下の表を参照してください。パラメタにより、既に設定されている値(初期値)に加算する場合と、既に設定されている値と比較し大きい方の値(最大)を設定する場合があります。(加算の場合、設定のシステム上限値も確認してください。)各パラメタがどちらにあたるかは、表の“種別”を参照してください。
詳細についてはOSのマニュアル等を参照してください。
共有メモリ
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
shmsys:shminfo_shmmax |
共有メモリセグメントの最大サイズ |
42240(SE版) |
最大 |
257280(EE版) |
|||
shmsys:shminfo_shmmni |
システム全体で作成できる共有メモリセグメントの最大数 |
5 |
加算 |
メッセージキュー
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
msgsys:msginfo_msgmax |
メッセージの最大サイズ |
4096 |
最大 |
msgsys:msginfo_msgmnb |
待ち行列上の最大バイト数 |
16384 |
最大 |
msgsys:msginfo_msgmni |
メッセージ待ち識別子の数 |
7 |
加算 |
msgsys:msginfo_msgtql |
メッセージのヘッダ数 (注1) |
式1 |
加算 |
セマフォ
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
semsys:seminfo_semmni |
セマフォ識別子の数 |
9 |
加算 |
semsys:seminfo_semmns |
システム内のセマフォ数 |
9 |
加算 |
semsys:seminfo_semmnu |
システム内のundo構造体の数 |
14 |
加算 |
入出力
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
rlim_fd_max |
ファイル記述子数限度(注2) |
1024 |
最大 |
rlim_fd_cur |
ファイル記述子数(注2) |
1024 |
最大 |
式1=資源配付の通信宛先数+20+msgmnbのチューニング値/100 |
システムパラメタを編集するには、/etc/systemファイルにチューニングのためのレコードを以下のように追加します。
なお、表にあるパラメタが既に設定されている場合、Solarisの各バージョンのマニュアルを参照し、チューニングを行ってください。
#/usr/sbin/sysdef |
システムパラメタをチューニングするために、/etc/systemファイルにチューニングのためのレコードを、以下の例のように編集します。
例: Solaris 9上に部門管理サーバだけを導入し、資源配付の通信宛先数が128の場合
set shmsys:shminfo_shmmni = 105 |
# cd / |
# /usr/sbin/sysdef |
表示例
#/usr/sbin/sysdef |
Systemwalker Centric Managerは、以下のプロジェクト配下で動作します。
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
特権 |
project.max-msg-ids |
メッセージ待ち識別子の数 |
7 |
加算 |
特権レベル |
process.max-file-descriptor |
プロセスで使用できる最大のファイル記述子インデックス(注1) |
1024 |
最大 |
特権レベル |
process.max-msg-qbytes |
待ち行列上の最大バイト数 |
16384 |
最大 |
特権レベル |
process.max-stack-size |
プロセスで使用できるスタックメモリセグメントの最大サイズ |
4000000 |
最大 |
基本レベル |
project.max-sem-ids |
セマフォ識別子の数 |
9 |
加算 |
特権レベル |
project.max-shm-memory |
共有メモリセグメントの最大サイズ |
99180(SE版) |
加算 |
特権レベル |
529260(EE版) |
システムパラメタを編集するには、/etc/projectファイルを編集します。
システムパラメタを設定する際には、システムの初期値および、設定可能な値の上限を確認した後、値を確認してください。確認方法の例は“システムパラメタのチューニング【Solaris版/Linux版】”を参照してください。
/etc/projectファイル編集例
system:0:System account:::project.max-msg-ids=(privileged,135,deny);process.max-file-descriptor=(privileged,2048,deny);process.max-msg-qbytes=(privileged,64000,deny);process.max-stack-size=(basic,8000000,deny);project.max-sem-ids=(privileged,136,deny);project.max-shm-memory=(privileged,1157627904,deny) |
上記設定をした後、以下のコマンドにより設定情報を確認できます。
# projects -l |
[確認コマンド実行例]
# projects -l system projid : 0 comment: "System account" users : (none) groups : (none) attribs: project.max-msg-ids=(privileged,135,deny) process.max-file-descriptor=(privileged,2048,deny) process.max-msg-qbytes=(privileged,64000,deny) process.max-stack-size=(basic,8000000,deny) project.max-sem-ids=(privileged,136,deny) project.max-shm-memory=(privileged,1157627904,deny) user.root projid : 1 comment: "root user" users : root groups : root attribs: project.max-msg-ids=(privileged,135,deny) process.max-file-descriptor=(privileged,2048,deny) process.max-msg-qbytes=(privileged,64000,deny) process.max-stack-size=(basic,8000000,deny) project.max-sem-ids=(privileged,136,deny) project.max-shm-memory=(privileged,1157627904,deny) noproject projid : 2 comment: "" users : (none) groups : (none) attribs: default projid : 3 comment: "Default project setting" users : (none) groups : (none) attribs:
共有メモリ
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
kernel.shmmax |
共有メモリの最大セグメントサイズ |
51516(SE版) |
最大 |
257280(EE版) |
|||
kernel.shmmni |
共有メモリセグメントの最大数 |
20963 |
加算 |
メッセージキュー
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
kernel.msgmax |
メッセージの最大サイズ |
4095 |
最大 |
kernel.msgmnb |
1つのメッセージキューに保持できるメッセージの最大値 |
32768 |
最大 |
kernel.msgmni |
メッセージキューIDの最大値 |
7 |
加算 |
セマフォ
セマフォの設定値は、各パラメタ値を以下の形式で指定します。
kernel.sem = para1 para2 para3 para4 |
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
para1 |
セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数 |
4 |
最大 |
para2 |
システム全体のセマフォ数 |
15 |
加算 |
para3 |
セマフォコールあたりの最大演算子数 |
5 |
最大 |
para4 |
システム全体のセマフォ識別子数 |
10 |
加算 |
システムパラメタのチューニングについての注意事項
# cd / |
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