Systemwalker Centric Manager 解説書 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第2章 機能の説明 | > 2.6 障害復旧 | > 2.6.1 リモートから復旧操作する |
遠隔地のシステムで障害が発生した場合、リモート操作により、管理者が自席から復旧操作が可能です。
リモート操作では、管理者が、トラブルの発生したサーバやクライアントの画面を自席で参照し、サーバやクライアントと画面を共有して復旧操作が可能です。リモート操作は、障害の復旧操作のほかに、遠隔地のクライアントに対するサポートや、操作説明などにも使用できます。
リモート操作による復旧操作は、Windowsのサーバとクライアントが対象です。
リモート操作では、復旧操作される側をリモート操作クライアントと呼びます。
復旧操作するには、リモート操作エキスパートとリモート操作モニタの2種類があります。これらは、以下の特徴があります。
機能 |
リモート操作エキスパート |
リモート操作モニタ |
復旧操作画面の複数同時起動(最大8個まで) |
× |
○ |
セッション開催 |
○ |
× |
リモート操作クライアントへの画面送信 |
○ |
× |
復旧操作画面の縮小表示 |
○ |
○ |
リモート操作クライアントとの同時動作 |
× |
○ |
○: 実行できる
×: 実行できない
リモート操作による復旧操作には、以下の運用方法があります。
リモート操作コネクションマネージャを起動すると、サポートセンターが開設されます。問題の発生したクライアントが、サポートセンターにサポート要請を出し、これをエキスパートが受け取る形で1つのセッションが始まります。クライアント側はリモート操作の操作方法を知る必要はなく、エキスパート側からクライアントを操作して問題を解決します。
問題の発生したクライアントが、サポート要請を起動します。エキスパートが問題の発生したシステムのIPアドレスを直接指定してセッションが始まります。クライアント側はリモート操作の操作方法を知る必要はなく、エキスパート側からクライアントを操作して問題を解決します。
リモート操作モニタは、1つの端末から複数起動し、同時に操作することができます。
リモート操作モニタとリモート操作クライアントを同時に起動し、中継コンピュータとします。中継コンピュータを使用して画面転送やリモート操作を実施できます。このように、中継コンピュータを使用して遠隔地のクライアントを接続する方法をチェイン接続といいます。
リモート操作では、エキスパートが、以下の操作によりクライアントで発生したトラブルの復旧操作を行います。
セッションが始まると、自動的にクライアントの画面がエキスパートに送信され、クライアントをリモート操作できる状態になります。エキスパートとクライアントは電話で話をしながら、クライアントの画面を一緒に操作して、即座にその結果を双方で見ることができます。そこでは、クライアントのコンピュータの前にいるようなイメージで、自分のキーボードやマウスを使ってクライアントのアプリケーションやデスクトップを操作することができます。
セッションにほかのエキスパートが参加している場合、そのエキスパートはリモート操作されているセッションを見ることができます。ただし、同時には一人のエキスパートしかリモート操作権を持つことができませんので、必要に応じてリモート操作権を移して操作します。
リモート操作エキスパートは、クライアントの画面を受信するだけでなく、自身の画面をリモート操作クライアントに送信することもできます。クライアントにエキスパートの画面を見せて説明したい場合は、エキスパートの画面を送信して、エキスパートの画面に表示されるマウスの動きを含めたすべての内容をクライアントに見せることができます。
セッションにほかのエキスパートが参加している場合は、そのエキスパートも画面を見ることができるので、エキスパートどうしでの検討もできます。
リモート操作エキスパートからクライアントにトラブル解決のための情報として、ファイル、テキストメッセージ、またはクリップボードの内容を送受信することができます。
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