Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2章 ファイルの形式> 2.4 構成情報

2.4.6 正規化ルール定義ファイル

■ファイル名

mpatarule_XXXXX.ini

XXXXX:ログ識別名を表します。

標準で登録されている正規化ルール定義ファイルは以下のとおりです。

正規化ルール定義ファイル名

対象監査ログ

mpatarule_EventLogApplication.ini

Windowsイベントログ(アプリケーション)

mpatarule_EventLogSecurity.ini

Windowsイベントログ(セキュリティ)

mpatarule_EventLogSystem.ini

Windowsイベントログ(システム)

mpatarule_EventLogDNSServer.ini

Windowsイベントログ(DNS Server)

mpatarule_EventLogDirectoryService.ini

Windowsイベントログ(Directory Service)

mpatarule_EventLogFileRepService.ini

Windowsイベントログ(ファイル複製サービス)

mpatarule_EventLogDFSReplication.ini

Windowsイベントログ(DFS レプリケーション)

mpatarule_EventLogHardwareEvents.ini

Windowsイベントログ(ハードウェアイベント)

mpatarule_EventLogForwardedEvents.ini

Windowsイベントログ(転送されたイベント)

mpatarule_SolarisSyslog.ini

UNIXシステムログ(Solaris)

mpatarule_SolarisSuLog.ini

Solaris suログ

mpatarule_SolarisLoginLog.ini

Solarisログインログ

mpatarule_LinuxSyslog.ini

UNIXシステムログ(Linux)

mpatarule_HPUXSyslog.ini

HP-UXシステムログ

mpatarule_HPUXSuLog.ini

HP-UX suログ

mpatarule_AIXSyslog.ini

AIXシステムログ

mpatarule_AIXSuLog.ini

AIX suログ

mpatarule_IISNCSALog.ini

IISログ(NCSA共通ログファイル形式)

mpatarule_IISLog.ini

IISログ(Microsoft IISログファイル形式)

mpatarule_IISW3CLog.ini

IISログ(W3C拡張形式)

mpatarule_ApacheAccessLog.ini

Apacheアクセスログ(NCSA形式)

mpatarule_ApacheErrorLog.ini

Apacheエラーログ

mpatarule_CMGRCmdRevLog.ini

Systemwalker Centric Managerリモートコマンド検索ログ

mpatarule_DTK.ini

Systemwalker Desktop Keeperクライアント操作ログ

mpatarule_CMGROpLog.ini

Systemwalkerコンソール監査ログ

mpatarule_CMGRSvacLog.ini

サーバアクセス制御の監査ログ

mpatarule_CMGRSVOpLog.ini

サーバ操作制御監査ログ

mpatarule_NREventLog.ini

ETERNUS NR1000F seriesイベントログ

mpatarule_OMGRLog.ini

Systemwalker Operation Managerの監査ログ

■使用用途

本ファイルは、監査ログの正規化(各種ログ形式の統一)用の変換規則定義ファイルです。
運用管理サーバ上に格納されています。
mpatarulectl(正規化ルール管理コマンド)を実行する時にオプションで指定するファイルです。

■格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpata\etc\rule

Solaris
Linux

/etc/opt/FJSVmpata/etc/rule

■ファイル形式

[Filter]
Pattern=テキスト一致パターン
PositionParam=区切り文字,文字列順番,格納変数名,抽出元
PositionParam=区切り文字,文字列順番,格納変数名,抽出元


[Filter]
Pattern=テキスト一致パターン
CsvParam=文字列順番,格納変数名,抽出元
CsvParam=文字列順番,格納変数名,抽出元


[Filter]
Pattern=テキスト一致パターン
TitleParam=左見出し,右見出し,文字列順番,格納変数名,抽出元
TitleParam=左見出し,右見出し,文字列順番,格納変数名,抽出元


[Filter]
Pattern=テキスト一致パターン
SetParam=格納文字列,格納変数名
SetParam=格納文字列,格納変数名

■パラメタ

セクション名

キー名

キーの説明

項目名

内容

最大長または最大値※1

必須項目

値の形式

省略値

備考

Filter

Pattern

そのセクションの定義によって正規化を行うためのログテキストの条件を正規表現で定義します。各ログテキストは、この正規表現に最初に一致したセクションの定義を使用して正規化が行われます。正規表現で".*"を多用すると性能劣化の原因となる場合があります。1つのPatternキーでの".*"の記述は可能な限り5つ以内にしてください。

テキスト一致パターン

ログテキストとの一致確認を行う正規表現文字列を記述します。

2048

文字列

(注2)

Filter

PositionParam

ログテキストを半角空白など任意の文字で区切られた複数の項目からなるデータとして解釈し、先頭からn番目の項目を抽出して正規化項目に設定します。

区切り文字

ログテキスト中の文字列を区切る文字を半角1文字で指定します。

1

文字列

空文字を定義した場合、同一セクション内の前の行で定義した区切り文字が使用されます。同一セクション内で区切り文字が1度も定義されていない場合は、半角空白を区切り文字とします。

 

Filter

PositionParam

文字列順番

区切り文字による抽出文字列の順番(1以上)です。
「n-」とハイフンを付加した場合、n番目以降の文字列を抽出します。

999

数値

 

Filter

PositionParam

格納変数名

抽出文字列を格納する変数名です。

17

文字列

 

Filter

PositionParam

抽出元

文字列の抽出元とする変数名です。

17

文字列

正規化元のログテキスト

(注3)

Filter

CsvParam

ログテキストをCSV形式として解釈し、先頭からn番目の項目を抽出して正規化項目に設定します。

文字列順番

カンマによる抽出文字列の順番(1以上)です。「n-」とハイフンを付加した場合、n番目以降の文字列を抽出します。

999

数値

 

Filter

CsvParam

格納変数名

抽出文字列を格納する変数名

17

文字列

 

Filter

CsvParam

抽出元

文字列の抽出元とする変数名

17

文字列

正規化元のログテキスト

(注3)

Filter

TitleParam

ログテキスト中から2つの文字列を検索し、それらにはさまれた文字列を抽出して正規化項目に設定します。

左見出し

見出しによる抽出文字列の左側の見出しです。
(例)"User("
(注4)

1024

文字列

空文字を定義した場合、テキストの先頭から抽出を行います。

 

Filter

TitleParam

右見出し

抽出文字列の右側の見出しです。
(例)")"

(注4)

1024

文字列

空文字を定義した場合、テキストの末尾まで抽出を行います。

 

Filter

TitleParam

文字列順番

見出しによる抽出文字列の順番です。(1以上)

999

数値

 

Filter

TitleParam

格納変数名

抽出文字列を格納する変数名です。

17

文字列

 

Filter

TitleParam

抽出元

文字列の抽出元とする変数名

17

文字列

正規化元のログテキスト

(注3)

Filter

SetParam

正規化項目へ設定する文字列を直接定義します。

格納文字列

正規化項目へ格納する文字列を直接指定します。

1024

文字列

 

Filter

SetParam

格納変数名

格納文字列を格納する変数名です。

17

文字列

 

○:必須定義項目を表します。

注1)
“値の形式”が文字列の場合は最大長、数値の場合は最大値になります。
注2)
正規表現に使用できる文字の詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“正規表現の設定例”を参照してください。
注3)
抽出元の定義はログテキストからの文字列の抽出を2段階以上に分けて行う場合に使用します。1段階目では本パラメタを省略してログテキストからの抽出を行い、その抽出結果を格納した変数名を2段階目以降の抽出で本パラメタに定義します。この時、1段階目と2段階目以降の抽出定義は同一セクション内である必要があります。
なお、抽出元を省略する場合は、前のパラメタとの区切り文字のカンマも省略してください。
注4)
実際に記述するときには、ダブルクォーテーション(“)で囲む必要はありません。

■参照

mpatarulectl(正規化ルール管理コマンド)

■使用例

定義例によって正規化するログテキストの例

2007/01/30 13:23:21 User(guestuser) login;WindowsPC1
2007/01/30 13:23:21,Backup,Disk-full error

定義例

[Filter]
Pattern=^..../../.. ..:..:.. User\(.*\) login;      (注)
TitleParam=User(,),1,Operator
PositionParam=;,2,OperationLocation

[Filter]
Pattern=^..../../.. ..:..:..,
CsvParam=2,OperationDetail
SetParam=IT Center,AdditionalInfo

注)User\(.*\) login の部分は、「(」と「*\」の間に「.(ピリオド)」があります。

上記ログテキストを定義例によって正規化した結果(定義の意味)は以下のとおりです。


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