Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第1章 コマンドリファレンス | > 1.2 コマンド |
本コマンドは、運用管理サーバで、監査ログ分析の正規化ルールの登録(更新)、削除、登録内容の一覧表示、または文法チェックを行います。
正規化ルールとは、様々な形式の監査ログファイルを分析可能な1つの形式に変換するための規則で、その変換規則は正規化ルール定義ファイル(iniファイル)に記述します。
正規化ルール定義ファイルは、ファイル名が“mpatarule_XXXXX.ini”(XXXXX:ログ識別名)で、運用管理サーバ上の以下のディレクトリ(正規化ルール定義ディレクトリ)に格納されます。正規化ルール定義ファイル名は、半角の大文字小文字を区別しません。
Windows |
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpata\etc\rule |
Solaris |
/etc/opt/FJSVmpata/etc/rule |
標準で登録されている正規化ルールは以下のとおりです。
正規化ルール定義ファイル名 |
対象監査ログ |
---|---|
mpatarule_EventLog.ini |
Windowsイベントログ |
mpatarule_SolarisSyslog.ini |
UNIXシステムログ(Solaris) |
mpatarule_SolarisSuLog.ini |
Solaris suログ |
mpatarule_SolarisLoginLog.ini |
Solarisログインログ |
mpatarule_LinuxSyslog.ini |
UNIXシステムログ(Linux) |
mpatarule_HPUXSyslog.ini |
HP-UXシステムログ |
mpatarule_HPUXSuLog.ini |
HP-UX suログ |
mpatarule_AIXSyslog.ini |
AIXシステムログ |
mpatarule_AIXSuLog.ini |
AIX suログ |
mpatarule_IISNCSALog.ini |
IISログ(NCSA共通ログファイル形式) |
mpatarule_IISLog.ini |
IISログ(Microsoft IISログファイル形式) |
mpatarule_IISW3CLog.ini |
IISログ(W3C拡張形式) |
mpatarule_ApacheAccessLog.ini |
Apacheアクセスログ(NCSA形式) |
mpatarule_ApacheErrorLog.ini |
Apacheエラーログ |
mpatarule_CMGRCmdRevLog.ini |
Systemwalker Centric Managerリモートコマンド検索ログ |
mpatarule_DTK.ini |
Systemwalker Desktop Keeperクライアント操作ログ |
mpatarule_CMGROpLog.ini |
Systemwalkerコンソール監査ログ |
mpatarule_CMGRSvacLog.ini |
サーバアクセス制御の監査ログ |
mpatarule_CMGRSVOpLog.ini |
サーバ操作制御監査ログ |
mpatarule_NREventLog.ini |
ETERNUS NR1000F seriesイベントログ |
mpatarule_OMGRLog.ini |
Systemwalker Operation Managerの監査ログ |
本コマンドは以下の機能を提供します。
対象となる監査ログを分析可能とするために、運用管理サーバ上の正規化ルール定義ファイルを登録(更新)します。正規化ルール定義ファイルを指定して登録する方法と、すべての正規化ルール定義ファイルを一括登録する方法とがあります。登録できる正規化ルール定義ファイル数は、最大100個です。登録済の正規化ルールと今回新規に追加登録される正規化ルールの合計数が100個を超える場合、指定された正規化ルールはすべて登録および更新されません。
登録済み正規化ルールの登録情報を削除します。正規化ルール定義ファイルを指定してルール単位で削除する方法と、すべての登録済みのルールを一括削除する方法とがあります。
登録されている正規化ルール定義ファイルの一覧を表示します。
指定された正規化ルール定義ファイルの文法をチェックします。
本コマンドの実行によって変更された正規化ルールの登録情報は、監査ログ正規化コマンドの次回実行時から有効になります。
正規化ルールの更新は、以下の場合に実施します。
正規化ルールの定義内容を変更した場合、正規化ルールの対象となる監査ログの検索や集計の結果に変化が生じます。
本コマンドを使用して正規化ルールを登録していない監査ログの場合、以下の監査ログ項目でログが正規化されます。
また、監査ログがユーザ独自ログの場合も、製品導入当初は正規化ルールが登録されていないため、以下の項目でログが正規化されます。
監査ログがユーザ独自ログの場合、システム管理者が運用管理サーバ上で、以下の手順で正規化ルール定義ファイルを作成し、正規化ルールを登録してください。
(例)
【Windows版】
cd C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpata\etc\rule |
【UNIX版】
cd /etc/opt/FJSVmpata/etc/rule |
XXXXX:ユーザ独自ログのログ識別名を表します。
mpatarulectl |
|
mpatarulectl |
-A {正規化ルール定義ファイル | ALL} [-I W] |
mpatarulectl |
-D {正規化ルール定義ファイル | ALL} |
mpatarulectl |
-C 正規化ルール定義ファイル [-I W] |
パスを省略した場合、正規化ルール定義ディレクトリ配下の定義ファイルがチェックされます。
-Aオプション、-Dオプションと同時に指定することはできません。
-Dオプションと同時に指定することはできません。
Windows |
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin |
Solaris Linux |
/opt/systemwalker/bin |
【Windows版】
正規化ルール定義ファイル “C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpata\etc\rule\mpatarule_IISLog.ini”を登録します。
C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin\mpatarulectl -A mpatarule_IISLog.ini |
【UNIX版】
正規化ルール定義ファイル “/etc/opt/FJSVmpata/etc/rule/mpatarule_IISLog.ini”を登録します。
/opt/systemwalker/bin/mpatarulectl -A mpatarule_IISLog.ini |
正規化ルール定義ディレクトリ配下のすべての正規化ルール定義ファイルを登録します。
【Windows版】
C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin\mpatarulectl -A ALL |
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/mpatarulectl -A ALL |
【Windows版】
登録済みの正規化ルール定義ファイル “C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpata\etc\rule\mpatarule_IISLog.ini”について、登録情報を削除します。
C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin\mpatarulectl -D mpatarule_IISLog.ini |
【UNIX版】
登録済みの正規化ルール定義ファイル “/etc/opt/FJSVmpata/etc/rule/mpatarule_IISLog.ini”について、登録情報を削除します。
/opt/systemwalker/bin/mpatarulectl -D mpatarule_IISLog.ini |
すべての正規化ルールの登録情報を削除します。
【Windows版】
C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin\mpatarulectl -D ALL |
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/mpatarulectl -D ALL |
【Windows版】
正規化ルール定義ディレクトリC:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpata\etc\rule配下の正規化ルール定義ファイルmpatarule_ApacheErrorLog.iniを文法チェックします。
C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin\mpatarulectl -C mpatarule_ApacheErrorLog.ini |
【UNIX版】
正規化ルール定義ディレクトリ/etc/opt/FJSVmpata/etc/rule 配下の正規化ルール定義ファイルmpatarule_ApacheErrorLog.iniを文法チェックします。
/opt/systemwalker/bin/mpatarulectl -C mpatarule_ApacheErrorLog.ini |
オプションを省略した場合、その時点での全登録内容が一覧表示で標準出力に出力されます。また、正規化ルールの登録(-Aオプション指定)をした場合、そのときに登録した内容を一覧表示と同形式で標準出力に出力します。
【オプションを省略した場合】
mpatarule_SolarisSyslog.ini |
【オプションを指定した場合】
正常終了時は以下の文字列が標準出力に出力されます。
mpatarulectl: 情報: 3100:正規化ルールの登録が完了しました。 |
mpatarulectl: 情報: 3101:正規化ルールの登録情報の削除が完了しました。 |
mpatarulectl: 情報: 3102:正規化ルール定義ファイルの文法チェックが完了しました。 |
異常終了時はエラーメッセージを標準エラー出力に出力して、処理を終了します。
エラー時の出力例を以下に示します。
mpatarulectl: エラー: 1052:3行目: キー名が不正です。正規化ルール定義ファイルの文法を確認してください。キー名=PositionParm、ファイル名=C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpata\etc\rule\mpatarule_SolarisSyslog.ini |
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