Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
目次 索引 前ページ次ページ

第1章 コマンドリファレンス> 1.2 コマンド

[EE/GEE]
1.2.265 swexec(コマンドを実行するコマンド)【UNIX版】

■機能説明

本コマンドは、配付ポリシーに基づき、指定されたコマンドを実行します。このとき、指定されたコマンドをユーザが使用できるか否かを確認し、配付ポリシーにより使用が許可されていれば、指定されたコマンドを実効ユーザで実行します。また、設定されている配付ポリシーによっては、実行状況が監査ログとして記録されるだけでなく、操作の一部始終が録画されます。

本コマンドの実行状況は、監査ログに記録されます。記録される内容は、以下のとおりです。

監査ログの出力場所、出力形式については、“監査ログファイル”参照してください。

Systemwalker Centric Managerの監査ログ管理機能を使用すると、監査ログを運用管理サーバに収集することができます。監査ログ管理機能の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 セキュリティ編”を参照してください。

■記述形式

swexec

swexec

-l

swexec

[-u user] command [option] …

swexec

-o command [option] …

■オプション

オプションなし:
本コマンドの使用方法を表示します。
-l:
実行することが許可または拒否されているコマンドの一覧を表示します。許可されているコマンドについては、許可されたコマンドと実効ユーザを表示します。拒否されているコマンドについては、拒否されたコマンドだけを表示します。なお、許可されたコマンドには"allow"を、拒否されたコマンドには"deny"を追加表示します。
-u user:
コマンドを実行するときの実効ユーザを指定します。

通常、コマンド、およびコマンドのオプションから、コマンドを実行するときの実効ユーザを自動的に決めます。しかし、実効ユーザは異なっているが、コマンドやオプションの指定が同様なコマンドが複数存在した場合、どの実効ユーザでコマンドを実行すべきかを決定できません。この場合、本オプションを使用し、実効ユーザを指定する必要があります。実効ユーザを一意に決定できる場合には、本オプションを省略することができます。

-o:
配付ポリシーの定義にかかわらず(該当する配付ポリシーがない場合も含め)、ログインしているユーザの権限でコマンドを実行します。コマンドを直接実行する場合と異なるのは、コマンドの実行が録画され、監査ログが記録されることです。
command:
実行するコマンドを指定します。
option:
実行するコマンドのオプションを指定します。

■復帰値

1:
パスワードが違います。
2:
指定したコマンドの実行が許可されていません。
3:
指定したコマンドを実行することができませんでした。
4:
録画または監査ログを記録することができません。
9:
不正なパラメタが指定されました。

本コマンドの実行で異常があった場合、上記の復帰値を返します。このとき、本コマンドの実行で異常を認めたことを示すメッセージを、標準エラー出力に出力します。

本コマンドの実行で異常が認められず、指定されたコマンドを実行した場合、実行したコマンドの復帰値を返します。このとき、本コマンド独自のメッセージは表示されません。なお、復帰値については各コマンドの使用手引書を参照してください。

■参照

swrec(操作の録画コマンド)【UNIX版】
監査ログファイル

■コマンド格納場所

UNIX

/usr/bin

■実行に必要な権限/実行環境

■注意事項

■使用例1

実行することが許可されているコマンドの一覧を表示します。

user1 % swexec -l
password%
allow,/usr/sbin,root
deny,shutdown
deny,halt
deny,reboot
user1%

■使用例2

コマンドを実行します。

user1% swexec shutdown -y -i5 -g0
password%
user1%

■実行結果/出力形式


目次 索引 前ページ次ページ

Copyright FUJITSU LIMITED 1995-2008