Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第1章 コマンドリファレンス | > 1.2 コマンド |
本コマンドは、監査ログ管理機能で収集した監査ログファイルをもとに、正規化ログファイルを出力します。
本コマンドは以下の機能を提供します。
監査ログファイルを、登録済みの正規化ルールの内容に従って正規化し、正規化ログファイル(CSV形式)を出力します。
監査ログファイル内の各メッセージを正規化ルール定義ファイルの内容でテストし、一致したテキストパターンと正規化結果を出力します。
テスト結果を確認することにより、正規化ルール定義ファイルの妥当性を確認できます。正規化ログファイルの文字コードは、常にUTF-8ですが、テスト結果を出力するファイル(正規化テスト結果ファイル)の文字コードは、システムの文字コードです。
正規化では、1つの監査ログファイルに対し1つの正規化ログファイルへ変換が実施されます。ただし、以下の場合は、複数の正規化ログファイルに分割されます。
各ログレコードの日付ごとに、正規化ログが分割されます。
Systemwalker Desktop Keeperクライアントおよび各ログレコードの日付ごとに、正規化ログが分割されます。
差分の正規化を前回とは別のファイルに分割して出力します。ただし、正規化ログファイルが削除された場合、該当監査ログファイルに対する正規化は、差分ではなく先頭から行われるため、差分の正規化によるファイル分割は行われません。
各ログファイル名の形式は以下のとおりです。
ログファイル |
ファイル名の形式 |
---|---|
監査ログファイル |
サーバ名_ログ識別名_文字コード_YYYYMMDD[_XX].log |
正規化ログファイル |
サーバ名_ログ識別名_文字コード_YYYYMMDDCCC.csv |
S:SJIS、E:EUC、U:UTF-8、W:JIS2004
正規化ログファイルのファイル名には、変換元の監査ログファイルの文字コードが表示されています。
文字コードが「W」の監査ログにJIS2004の合成文字が含まれる場合、通常の1文字として正規化します。そのため、正規化ログを検索する際は、条件に通常の文字を指定してください。
(U+30D5)(U+309A) ⇒ (U+30D7)
()内:文字コード
999を超える通番になった場合、その旨をメッセージ通知し、正規化は失敗します。
通番として使用するのは、同じサーバ名、ログ識別名、文字コード、日付の正規化ログに付けられた通番と衝突しない最小の1以上の数字です。圧縮した正規化ログが存在する場合は、圧縮した正規化ログと非圧縮の正規化ログの通番が衝突しない数字を使用します。
監査ログファイルの退避において、同一ファイル名で内容の異なるファイルの退避を複数回実行した場合、上記ファイル名形式にない通番(_NNNN)がファイル名に付加されます。このようなファイルは、本コマンドで直接正規化することはできません。正規化する場合は、該当ファイルを作業ディレクトリへコピーし、付加された通番を削除したファイル名にリネームしてから正規化を行ってください。
また、本コマンドで正規化しようとした監査ログファイルが監査ログ管理機能から提供されるmpatmlog(ログ収集コマンド)で作成・更新中の場合、本コマンドは該当ファイルの作成・更新が完了するまで一定時間(10秒)、正規化処理の実行を待ちます。
mpatalogcnvt |
[-H サーバ名] [-A ログ識別名] [-F 日数 -T 日数 | -B 日付] [-L 監査ログ格納ディレクトリ] [-D 正規化出力ディレクトリ] [-P [-R 正規化ルール定義ファイル名]] [-C {S|E|U|W}}] |
【例】3日前からコマンド実行当日までの範囲の監査ログを正規化対象とします。
-F 3 -T 0
【例】2006年07月25日の監査ログだけを正規化します。
-B 20060725
mpatmtrsdef REP -S 格納ディレクトリ |
mpatacnvtdef -N 正規化ディレクトリ |
文字 |
文字コード |
---|---|
S |
SJIS |
E |
EUC |
U |
UTF-8 |
W |
JIS2004 |
Windows |
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin |
Solaris |
/opt/systemwalker/bin |
本コマンド実行前に、格納ディレクトリおよび正規化ディレクトリが定義済みである必要があります。
差分の正規化を行う場合、通常は前回作成した正規化ログファイルの内容は変更されませんが、以下の場合に限り前回作成した正規化ログファイルの最後のレコードが削除されます。
この場合、該当ログレコードの前回の正規化は不完全な状態で行われた結果であるため削除し、完全な状態での正規化結果を今回の正規化ログファイルの先頭に出力します。
複数行を1つのレコードと解釈するログの詳細については、“正規化ルール定義ファイル”を参照してください。
なお、処理対象のファイルを誤認する場合があるため、監査ログ格納ディレクトリ、正規化ディレクトリには、監査ログファイル、正規化ログファイル以外のファイルは置かないでください。
3日前から1日前までの範囲のアプリケーションイベントログの正規化ログを出力します。
【Windows版】
C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin\mpatalogcnvt -H server2 -A EventLogApplication -F 3 -T 1 -D C:\Windows\Temp |
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/mpatalogcnvt -H server2 -A EventLogApplication -F 3 -T 1 -D /var/tmp |
指定したアプリケーションイベントログファイルの正規化ログを出力します。
【Windows版】
C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin\mpatalogcnvt -L C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpatm\savelog\ -D C:\Windows\Temp |
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/mpatalogcnvt -L /var/opt/FJSVmpatm/savelog/ -D /var/tmp |
5日前から1日前までの範囲のアプリケーションイベントログファイルの各メッセージを正規化ルール定義ファイルの内容で正規化テストします。
【Windows版】
C:\Systemwalkerp\MPWALKER.DM\bin\mpatalogcnvt -H server2 -A EventLogApplication -F 5 -T 1 -D C:\Windows\Temp -P -R C:\Windows\Temp\mpatarule_EventLogApplication.ini |
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/mpatalogcnvt -H server2 -A EventLogApplication -F 5 -T 1 -D /var/tmp -P -R /var/tmp/mpatarule_EventLogApplication.ini |
指定したアプリケーションイベントログファイルの各メッセージを正規化ルール定義ファイルの内容で正規化テストします。
【Windows版】
C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\bin\mpatalogcnvt -L C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpatm\savelog\ -D C:\Windows\Temp -P -R C:\Windows\Temp\mpatarule_=EventLogApplication.ini |
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/mpatalogcnvt -L /var/opt/FJSVmpatm/savelog/ -D /var/tmp -P -R /var/tmp/mpatarule_=EventLogApplication.ini |
監査ログファイルの正規化(-Pオプション未指定)をした場合の表示形式を以下に示します。
正常終了時は、以下の文字列が標準出力に出力されます。
情報: 監査ログファイルの正規化に成功しました。 |
正規化ログファイルの出力形式を以下に示します。
2006/08/09 13:00:00,08/09,13:00:00,13,水,client1,10.90.151.136,server1,10.90.144.76,root,認証,server1,ログオン,失敗,_,529,警告,"…",EventLogSecurity,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, |
注)上記で"ログテキスト"の項目は"…"としていますが、実際には正規化元のログのテキストがそのまま入ります。
また、正規化ログファイルの出力先には見出し行ファイルが1つ作成されます。見出し行ファイルとは正規化ログファイルのCSV項目に対する見出し(項目名)をCSV形式で格納したファイルで、ファイル名は“csv.head”です。
見出し行ファイルの出力内容を以下に示します。
"日時","日付","時刻","時間帯","曜日","操作場所","操作IPアドレス","実行ホスト","実行IPアドレス","操作者","操作種別","操作対象","操作内容","実行結果","コンポーネント","追加情報","深刻度","ログテキスト","ログ種別","拡張種別1","拡張値1","拡張種別2","拡張値2","拡張種別3","拡張値3","拡張種別4","拡張値4","拡張種別5","拡張値5","拡張種別6","拡張値6","拡張種別7","拡張値7","拡張種別8","拡張値8","拡張種別9","拡張値9","拡張種別10","拡張値10","拡張種別11","拡張値11","拡張種別12","拡張値12","拡張種別13","拡張値13","拡張種別14","拡張値14","拡張種別15","拡張値15","拡張種別16","拡張値16","拡張種別17","拡張値17","拡張種別18","拡張値18","拡張種別19","拡張値19","拡張種別20","拡張値20" |
異常終了時は、エラーメッセージを標準エラー出力、およびWindowsイベントログ/syslogに出力して、処理を終了します。
監査ログファイルの正規化テスト(-Pオプション指定)をした場合の表示形式を以下に示します。
正常終了時は、以下の文字列が標準出力に出力されます。
情報: 監査ログファイルの正規化テストに成功しました。 |
正規化テスト結果ファイルの出力形式を以下に示します。斜体箇所(監査ログテキスト、n行目、テキスト一致パターン、正規化ログテキスト)は可変情報です。
監査ログ:監査ログテキスト |
異常終了時はエラーメッセージを標準エラー出力に出力して、処理を終了します。エラー時の出力例を以下に示します。
mpatalogcnvt: エラー: 1052:3行目: キー名が不正です。正規化ルール定義ファイルの文法を確認してください。キー名=PositionParm、ファイル名=C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpata\etc\rule\mpatarule_SolarisSyslog.ini |
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