Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 コマンドリファレンス> 1.2 コマンド> 1.2.52 drmsmdfy(DRMS管理ファイルの管理情報変更コマンド(サーバ用))

1.2.52.3 システム定義の登録内容の変更

■機能説明

資源の送受信の状況等は残したまま、システム定義の登録内容を変更します。

■記述形式

drmsmdfy

-a sys -s システム名 -k システム種別 [-n ノード名] [-l keep|rel] [-p 通信種別] [-c コメント] [-m 新システム名] [-V 論理構成名] [-Y mng|nomng] [-H own|other] [-D ドメイン名] [-r]

■オプション

-a sys:
本コマンドの機能を定義します。本オプションは“sys”と指定します。
-s システム名:
変更するシステム名(システム識別名)を指定します。

Windows版の場合、システム名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、システム名は、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(128文字以内)およびEUC(64文字以内)だけです。

-k システム種別:
変更するシステムの種別を指定します。
【Windows版】
本オプションは以下のように指定します。
own:
自システム名を変更する場合
serv:
あて先システム名を変更する場合(あて先システムがサーバの場合)
cl:
あて先システム名を変更する場合(あて先システムがクライアントの場合)
【UNIX版】
本オプションは以下のように指定します。
own:
自システム名を変更する場合
serv:
あて先システム名を変更する場合(あて先システムがサーバの場合)
ws:
あて先システム名を変更する場合(あて先システムがクライアントの場合)
-n ノード名:
ノードを変更する場合は、以下のとおり指定します。
[自システム名を変更する場合]
任意のノード名を指定します。
[あて先システム名を変更する場合(あて先システムがサーバ)]
ノード名はサーバのIPアドレス(ドット記法)、ホスト公式名(hostsファイルの最初のエントリ)、DNS名またはコンピュータ名を指定します。IPアドレスを指定するか、その他の名前を指定するかは、システム内で均一とし、DRMS編集ファイルのnametypeオペランドと一致させる必要があります。DRMS編集ファイルでnametypeオペランドを省略した場合は、IPアドレスを指定します。
IPアドレスを指定する場合、先頭に0をつけると8進数での指定扱いとなりますので、先頭に0は指定しないでください。
[あて先システム名を変更する場合(あて先システムがクライアント)]
クライアント側の設定において、コンピュータ名運用を設定している場合、ノード名は、クライアントのコンピュータ名を指定します。コンピュータ名運用を設定していない場合は、IPアドレス(ドット記法)を指定します。
IPアドレスを指定する場合、先頭に0をつけると8進数での指定扱いとなりますので、先頭に0は指定しないでください。
-l keep|rel:
資源配付のサーバ間の資源送信時のセッションを継続するか切断するのかを指定します。
keep:
回線交換の場合に、ダウンロードが完了するまでセションを継続させておく場合に指定します。
rel:
資源配付は状況を問い合わせ、そのあとでダウンロードを行いますが、状況問い合わせとダウンロードごとに、セションを切断する場合に指定します。
-p 通信種別:
通信種別を変更する場合に指定します。通信種別は“tcp/ip”と指定します。
tcp/ip:
サーバ間の通信およびサーバ-クライアント間の通信にTCP/IPプロトコル通信を行う場合
http:
サーバ間の通信およびサーバ-クライアント間の通信にHTTPプロトコル通信を行う場合
https:
サーバ間の通信およびサーバ-クライアント間の通信にHTTPSプロトコル通信を行う場合
-c コメント:
コメントを変更する場合に指定します。

Windows版の場合、コメントは、ASCII(30文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、コメントは、ASCII(30文字以内)、EUC(15文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(30文字以内)およびEUC(15文字以内)だけです。

ブランクを含む文字列で指定する場合は、“”(ダブルクォーテーション)”で囲んで指定してください。“”(ダブルクォーテーション)”で囲んだ場合は、文字数には含まれません。

-m 新システム名:
システム名を変更する場合は、システム名(システム識別名)を指定します。

Windows版の場合、システム名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、システム名は、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(128文字以内)およびEUC(64文字以内)だけです。

-V 論理構成名:
論理構成名を指定します。

Windows版の場合、論理構成名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、論理構成名は、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(128文字以内)およびEUC(64文字以内)だけです。

本オプションで指定した論理構成名配下のクライアントに対する変更を行います。論理構成名を変更することはできません。

-Y mng|nomng:
定義したクライアントのステータスを管理するかどうかを指定します。
mng:
ステータスを管理します。
nomng:
ステータスを管理しません。
-H own|other:
変更対象のシステムが、隣接サーバなのか、非隣接サーバなのかを指定します。
own:
隣接サーバのシステムに対して変更します。
other:
非隣接サーバのシステムに対して変更します。

本オプションを省略した場合、“own”が指定されたものとみなします。

-D ドメイン名:
変更するシステムが、非隣接サーバ配下に接続されているクライアントの場合に、その非隣接サーバを指定します。
-r:
-kオプションに“serv”を指定し、-pオプションに“dts”以外を指定し、-nオプションでホスト名またはDNS名を指定した場合に、その名前が使用可能かチェックします。本条件に一致しない場合はアドレス解決のチェックは行いません。本オプション指定によるチェックは、指定した名前がアドレス解決できるかどうかでチェックします。

なお、本オプションを省略した場合は、上記の条件に一致した場合にアドレス解決できるかどうかをチェックします。

■復帰値

0:正常終了
変更処理が正常に終了しました。
1:ノード名の名前の使用可能チェックでエラー
変更処理ができません。
3:処理継続不可能な使用者エラー
存在しないあて先システム名が指定されました。変更処理ができません。

オプションの指定に誤りがあります。変更処理ができません。

4:プログラム・エラー
システムにエラーが発生しました。変更処理ができません。

■参照

表:資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)

■コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin

UNIX

/opt/systemwalker/bin

■実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【UNIX】

■注意事項

■使用例1

あて先システム名を“SERV01”、システム種別を“serv”について、相手側ノード名をホスト公式名“serv01”、通信種別を“tcp/ip”、資源転送方式をセション継続指定“keep”、コメントを“1999年4月28日に定義”と変更します。

drmsmdfy -a sys -s SERV01 -k serv -n serv01 -p tcp/ip -l keep -c 1999年4月28日に定義

■使用例2

あて先システム名を“FMV04”、システム種別を“serv”、相手側ノード名を“FMV04”、通信種別を“tcp/ip”で名前使用可能のチェックをともなった変更をします。

drmsmdfy -a sys -k serv -s FMV04 -n FMV04 -p tcp/ip -r

■使用例3

【Windows版】

あて先システム名を“FMV01”、システム種別を“cl”について、相手側ノード名を“123.123.123.123”、通信種別を“tcp/ip”、と変更します。

drmsmdfy -a sys -s FMV01 -k cl -n 123.123.123.123 -p tcp/ip

【UNIX版】

あて先システム名を“FMV01”、システム種別を“ws”について、相手側ノード名を“123.123.123.123”、通信種別を“tcp/ip”、と変更します。

drmsmdfy -a sys -s FMV01 -k ws -n 123.123.123.123 -p tcp/ip

■使用例4

【Windows版】

あて先システム名を“FMV02”、システム種別を“cl”について、相手側ノード名を“123.123.123.123”、通信種別を“tcp/ip”、論理構成名を“Ronri”、クライアントのステータスを管理する“mng”と変更します。

drmsmdfy -a sys -s FMV02 -k cl -n 123.123.123.123 -p tcp/ip -V Ronri -Y mng

【UNIX版】

あて先システム名を“FMV02”、システム種別を“ws”について、相手側ノード名を“123.123.123.123”、通信種別を“tcp/ip”、論理構成名を“Ronri”、クライアントのステータスを管理する“mng”と変更します。

drmsmdfy -a sys -s FMV02 -k ws -n 123.123.123.123 -p tcp/ip -V Ronri -Y mng

■使用例5

【Windows版】

あて先システム名を“FMV03”、システム種別を“cl”について、相手側ノード名を“123.123.123.123”、通信種別を“tcp/ip”、クライアントのステータスを管理しない“nomng”と変更します。

drmsmdfy -a sys -s FMV02 -k cl -n 123.123.123.123 -p tcp/ip -Y nomng

【UNIX版】

あて先システム名を“FMV03”、システム種別を“ws”について、相手側ノード名を“123.123.123.123”、通信種別を“tcp/ip”、クライアントのステータスを管理しない“nomng”と変更します。

drmsmdfy -a sys -s FMV02 -k ws -n 123.123.123.123 -p tcp/ip -Y nomng

■実行結果/出力形式

復帰値を参照してください。


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