Interstage Application Server/Interstage Web Server チューニングガイド
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第3章 システムのチューニング> 3.1 サーバ機能運用時に必要なシステム資源

3.1.2 コンポーネントトランザクションサービスのシステム環境の設定

 コンポーネントトランザクションサービスの動作時には、使用する機能によりシステム資源を拡張する必要があります。ここでは、システム資源(システムパラメタ)について説明します


 以降に示す値は、CORBAサービスの値を含んでいません。“CORBAサービスのシステム環境の設定”を参照し、必要な値を加算してください。

■システムパラメタ

 コンポーネントトランザクションサービスが使用する共用メモリ、セマフォ、メッセージキューのシステムパラメタのチューニングについて説明します。
 コンポーネントトランザクションサービスの基本機能のほかに各機能を使用する場合は、コンポーネントトランザクションサービスの基本機能の資源に各機能で使用する資源量を加算してください。
 システムパラメタの変更方法や、各パラメタの意味については、“システムパラメタについて”を参照してください。

 なお、資源制御によるIPC資源のパラメタの設定は、Solaris 10の場合のみ可能です。

コンポーネントトランザクションサービスの基本機能

 コンポーネントトランザクションサービスの基本機能を使用する場合に必要となるシステム資源について、以下に示します。

共用メモリ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

shmmax

設定値

Interstage Application Server Enterprise Edition/ Interstage Application Server Standard-J Editionの場合

  • システム規模がsmallの場合
    12498508以上
  • システム規模がmoderateの場合
    23736108以上
  • システム規模がlargeの場合
    34973708以上
  • システム規模がsuperの場合
    54736908以上

Interstage Web Serverの場合

  • 12498508以上

project.max-shm-memory

加算値

Interstage Application Server Enterprise Editionの場合

  • ラッパーワークユニット未使用時
    • システム規模がsmallの場合
      36096468以上
    • システム規模がmoderateの場合
      48500404以上
    • システム規模がlargeの場合
      61728660以上
    • システム規模がsuperの場合
      83718036以上
  • ラッパーワークユニット使用時
    • システム規模がsmallの場合
      36222932以上
    • システム規模がmoderateの場合
      48744628以上
    • システム規模がlargeの場合
      62914964以上
    • システム規模がsuperの場合
      86081940以上

Interstage Application Server Standard-J Editionの場合

  • システム規模がsmallの場合
    35971540以上
  • システム規模がmoderateの場合
    48257716以上
  • システム規模がlargeの場合
    60543892以上
  • システム規模がsuperの場合
    81355668以上

Interstage Web Serverの場合

  • 35971540以上

shmmni

project.max-shm-ids

加算値

22 (注)

注)
マルチシステム機能を使用する場合は、拡張システム数を積算した値を加算してください。
マルチシステム機能はInterstage Application Server Enterprise Editionで使用できます。

セマフォ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

semmni

project.max-sem-ids

加算値

29 (注2)

semmns (注1)

加算値

21 (注2)

semmsl

process.max-sem-nsems

設定値

12 以上 (注2)

semopm

process.max-sem-ops

設定値

3 以上

注1)
Solaris 9でのみ有効です。
注2)
マルチシステム機能を使用する場合は、拡張システム数を積算した値を加算してください。
マルチシステム機能はInterstage Application Server Enterprise Editionで使用できます。

メッセージキュー

パラメタ

資源制御

種類

必要数

msgmax (注1)

設定値

528 以上

msgmnb

process.max-msg-qbytes

設定値

4,572 + (528 × 同時実行コマンド数) (注2)

msgmni

project.max-msg-ids

加算値

11 (注3)

msgtql

process.max-msg-messages

設定値

[Solaris 10の場合]
15 + 同時実行コマンド数 以上(注2)(注3)(注4)

加算値

[Solaris 9の場合]
15 + 同時実行コマンド数 (注2)(注3)(注4)

注1)
Solaris 9でのみ有効です。
注2)
同時実行コマンド数とは、以下のコマンドを同時に実行した数のことです。
また、Systemwalker Operation Manager、Interstage運用APIを使用してワークユニットの起動/停止、オブジェクト閉塞/閉塞解除、ラッパーワークユニットのオブジェクト情報の獲得を行う場合は、同時に操作する回数が同時実行コマンド数となります。
オブジェクト閉塞/閉塞解除、ラッパーワークユニットのオブジェクト情報の獲得はInterstage Application Server Enterprise Editionで使用できます。
注3)
マルチシステム機能を使用する場合は、拡張システム数を積算した値を加算してください。
マルチシステム機能はInterstage Application Server Enterprise Editionで使用できます。
注4)
AIM連携機能を使用する場合は、2,040を加算してください。
AIM連携機能はInterstage Application Server Enterprise Editionで使用できます。

セション情報管理機能

 セション情報管理機能を使用する場合に追加となるシステム資源について、以下に示します。

共用メモリ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

shmmni

project.max-shm-ids

加算値

1 (注)

注)
マルチシステム機能を使用する場合は、拡張システム数を積算した値を加算してください。
マルチシステム機能はInterstage Application Server Enterprise Editionで使用できます。

セマフォ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

semmni

project.max-sem-ids

加算値

1 (注2)

semmns (注1)

加算値

1

注1)
Solaris 9でのみ有効です。
注2)
マルチシステム機能を使用する場合は、拡張システム数を積算した値を加算してください。
マルチシステム機能はInterstage Application Server Enterprise Editionで使用できます。

性能監視ツール

 性能監視ツールを使用する場合に追加となるシステム資源については、“性能監視ツール使用時に必要なシステム資源”を参照してください。


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