Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド
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第4部 Webサービス編> 第19章 Webサービスの運用> 19.3 Webサービス設定ファイル

19.3.2 設定項目

 以下に設定項目を示します。

No.

設定項目

key名

省略可否

IJServer上で有効かどうか

1

Webサービスクライアントログファイルパス

com.fujitsu.interstage.isws.log.file.path

省略可

無効(注)

2

Webサービスクライアントログファイルの最大サイズ

com.fujitsu.interstage.isws.log.file.maxfilesize

省略可

無効(注)

3

Webサービスクライアントログファイルの最大世代数

com.fujitsu.interstage.isws.log.file.maxbackupindex

省略可

無効(注)

4

Webサービスクライアントで使用するSSL定義

com.fujitsu.interstage.isws.client.ssl.configname

省略可

有効

5

添付ファイルの一時ファイル作成場所

com.fujitsu.interstage.isws.attachment.tmpdir

省略可

有効

6

添付ファイル受信時に一時ファイルを生成せずメモリのみで扱うサイズの上限

com.fujitsu.interstage.isws.attachment.memory.cachesize

省略可

有効

7

レスポンス返却時の、Webサービスアプリケーションで受信した添付ファイルデータ削除(資源解放)

com.fujitsu.interstage.isws.attachment.tempfile.keepmode

省略可

有効

8

WSDLでtext/plainに指定された添付ファイルのデフォルト文字コード

com.fujitsu.interstage.isws.attachment.plaintext.charset

省略可

有効

9

非ascii文字の送信形式

com.fujitsu.interstage.isws.utf8encoder.notascii.charref

省略可

有効

10

ディレクトリサービスによる認証の有効化

com.fujitsu.interstage.isws.enable.directory.authentication

省略可

有効

 注) IJServer上ではWebサービスクライアントログファイルに関する設定は無効です。


 Webサービス設定ファイルは、Javaのプロパティファイルの仕様にしたがって記述してください。

例) 日本語などの ISO 8859-1 文字エンコーディングで直接表現できない文字はUnicodeエスケープを使用して記載する。

Webサービスクライアントログファイルパス

com.fujitsu.interstage.isws.log.file.path

指定可能な値:
 出力ファイルパス(カレントディレクトリからの相対パス、またはフルパスで指定)
省略値:
 標準エラーに出力します。
使用例:
カレントディレクトリのlog.txtに出力

com.fujitsu.interstage.isws.log.file.path=log.txt


C:\tmp\log.txtに出力

com.fujitsu.interstage.isws.log.file.path=C:\\tmp\\log.txt


/tmp/log.txtに出力

com.fujitsu.interstage.isws.log.file.path=/tmp/log.txt

Webサービスクライアントログファイルの最大サイズ

com.fujitsu.interstage.isws.log.file.maxfilesize


指定可能な値:
 1〜2048(単位はMB)
省略値:
 10
使用例:
Webサービスクライアントログファイルの最大サイズを1024MB(1GB)とします。

com.fujitsu.interstage.isws.log.file.maxfilesize=1024

Webサービスクライアントログファイルの最大世代数

com.fujitsu.interstage.isws.log.file.maxbackupindex

指定可能な値:
 1〜100
省略値:
 5
使用例:
Webサービスクライアントログファイルの最大世代数を10とします。

com.fujitsu.interstage.isws.log.file.maxbackupindex=10

Webサービスクライアントで使用するSSL定義

com.fujitsu.interstage.isws.client.ssl.configname

指定可能な値:
 Interstage証明書環境に定義されたSSL定義名
省略値:
 なし
使用例:
WebサービスクライアントのSSL通信に、定義名“WSClientSSL”のSSL定義を使用します。

com.fujitsu.interstage.isws.client.ssl.configname=WSClientSSL

添付ファイルの一時ファイル作成場所

com.fujitsu.interstage.isws.attachment.tmpdir

説明:
 一定以上のサイズの添付ファイルを受信する際、メモリ節約のため、内部的に一時ファイルが作成されます。また、添付ファイルに関するAPIを使用した場合も、一時ファイルが作成される場合があります。
指定可能な値:
 ディレクトリの絶対パス
 (ローカルシステムでJavaVMプロセスに書き込み権限があり十分な容量があること)
省略値:
 IJServer上で動作するアプリケーションの場合: JavaVMのカレント(システムプロパティ:user.dir)
 IJServer外で動作するアプリケーションの場合: JavaVMのTEMPフォルダ(システムプロパティ:java.io.tmpdir)
 これらのシステムプロパティの値がパスとして不正な場合、添付ファイルの受信に失敗します。
使用例:

D:\tmp\wsdataにプロセスごとにディレクトリが作成され、配下に一時ファイルが作成されます

com.fujitsu.interstage.isws.attachment.tmpdir=D:\\tmp\\wsdata


/var/tmp/wsdataにプロセスごとにディレクトリが作成され、配下に一時ファイルが作成されます

com.fujitsu.interstage.isws.attachment.tmpdir=/var/tmp/wsdata

添付ファイル受信時に一時ファイルを生成せずメモリのみで扱うサイズの上限

com.fujitsu.interstage.isws.attachment.memory.cachesize


指定可能な値:
 0〜2147483647までの整数(Kバイト単位)。
 負の値が指定された場合は0、それ以外の不正な値が指定された場合は、省略値となります。
省略値:
 16(Kバイト)
使用例:
64Kバイトまでの添付ファイルは一時ファイルを生成せずメモリのみで扱います。

com.fujitsu.interstage.isws.attachment.memory.cachesize=64

レスポンス返却時の、Webサービスアプリケーションで受信した添付ファイルデータ削除(資源解放)

com.fujitsu.interstage.isws.attachment.tempfile.keepmode

説明:
 Webサービスアプリケーションが、Webサービスクライアントから受信した添付ファイルデータをレスポンス返却後も保持するかどうかを指定します。
指定可能な値:
 trueまたはfalse(大文字と小文字は区別しません)。
 true以外の値が指定された場合はfalseになります。

 false(または省略値)を指定した場合、WebサービスアプリケーションがWebサービスクライアントから受信したDataHandlerオブジェクトと、そのデータ内容であるDataSourceオブジェクトは、レスポンス返却時に削除(資源解放)されることがあります。その場合、これらのオブジェクトは利用できなくなります。
 trueを選択した場合、レスポンス返却後も添付ファイルデータのオブジェクトは保持されます。

省略値:
 false
使用例:
レスポンス返却後も添付ファイルデータのオブジェクトを解放しません。

com.fujitsu.interstage.isws.attachment.tempfile.keepmode=true

WSDLでtext/plainに指定された添付ファイルのデフォルト文字コード

com.fujitsu.interstage.isws.attachment.plaintext.charset

説明:
 WSDL中のmime:content要素でtype属性がtext/plainとなっている添付ファイルについて、どの文字コードで送信するか、および、受信時にも文字コードが不明な場合にどの文字コードで受信するかを指定します。
指定可能な値:
 US-ASCII
 ISO-8859-1
 UTF-16
 など使用するJDKでサポートしている文字コード
省略値:
 UTF-8
使用例:
ISO-8859-1で送信し、受信時に文字コードが不明な場合はISO-8859-1として解釈します。

com.fujitsu.interstage.isws.attachment.plaintext.charset=ISO-8859-1

非ascii文字の送信形式

com.fujitsu.interstage.isws.utf8encoder.notascii.charref

説明:
 SOAP通信における文字列データ中の非ascii文字を、そのままの文字で送信するか、XMLの文字参照形式に変換してascii文字を用いて送信するかを指定します。
 XML規約に従っている限り、受信側でこの変更によるデータの違いは発生しません。通常は本設定項目を変更する必要はありません。
指定可能な値:
 trueまたはfalse(大文字と小文字は区別しません)。
 true以外の値が指定された場合はfalseになります。
省略値:
 false
使用例:
通信における文字列データ中の非ascii文字をXMLの文字参照形式に変換してascii文字を用いて送信します。

com.fujitsu.interstage.isws.utf8encoder.notascii.charref=true

ディレクトリサービスによる認証の有効化

com.fujitsu.interstage.isws.enable.directory.authentication

説明:
 JNDIを使用してServiceをlookupするWebサービスクライアントアプリケーションが、ディレクトリサービスが認証した情報を使用してHTTPリクエストの送信を行うかを指定します。本項目にtrueが設定された場合は、“HTTP接続に関する設定”の“Webサービスのユーザ名/パスワードを設定する方法”による設定のかわりに以下をBasic認証のユーザ名/パスワードとして使用します。
指定可能な値:
 trueまたはfalse(大文字と小文字は区別しません)。
 true以外の値が指定された場合はfalseになります。
省略値:
 false
使用例:
ディレクリサービスが認証したユーザID/パスワードを使用します。

com.fujitsu.interstage.isws.enable.directory.authentication=true



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