Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド
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第4部 Webサービス編> 第19章 Webサービスの運用

19.1 Webサービス(サーバ機能)の運用方法

 Interstage管理コンソール、またはコマンドを使用してWebサービスアプリケーションの運用操作を行います。

■IJServer作成、環境設定

 Webサービスを使用する場合、同一VMタイプのIJServerを作成します。

■アプリケーションの配備/配備解除

 Webサービスアプリケーションを含むWAR/EARを、従来のWAR/EARと同様に配備/配備解除します。
 アプリケーションの配備/配備解除について詳細は、“J2EEアプリケーションの配備と設定”を参照してください。

 WSDLファイル、およびWSDLファイルから参照されているリソース読み込み処理の、デフォルトのタイムアウト時間は45秒です。
 デフォルトのタイムアウト時間を変更する場合、Interstage JMXサービスが使用するjavaプロセスのシステムプロパティに以下の値を設定してください。

-Dcom.fujitsu.interstage.isws.deploy.wsdl.timeout=タイムアウト時間(単位:ミリ秒)

 “0”を指定した場合、タイムアウト時間は無制限になります。


 タイムアウト時間を90秒にする場合

-Dcom.fujitsu.interstage.isws.deploy.wsdl.timeout=90000

 また、プロキシを経由してWSDLファイルから参照されているリソースを取得する場合、Interstage JMXサービスが使用するjavaプロセスのシステムプロパティに設定します。

 システムプロパティに設定する値については、“プロキシを経由した接続”を参照してください。
 Interstage JMXサービスが使用するjavaプロセスのシステムプロパティの設定方法は、“運用ガイド(基本編)”の“Interstage管理コンソール環境のカスタマイズ”の“Interstage JMXサービスのカスタマイズ”を参照してください。

■Webサービスの公開URL

 WARファイルの場合、Servletの仕様に従ってWebサービスの公開URLをカスタマイズすることができます。詳細は、“マッピングが必要な呼び出し方”の“URLで指定して呼び出す場合”および“web.xml”を参照してください。

公開用WSDLの取

 IJServerにWebサービスアプリケーションを配備すると、そのWebサービスの公開用WSDLを取得できます。
 必要に応じて、このWSDLをWebサービスの利用者に任意の方法で提供します。

 公開用WSDLを取得する場合は、配備後にInterstage管理コンソールのワークユニット > “IJServer名” > [アプリケーション状態/配備解除]タブでWebモジュールを選択して、[Webサービス環境定義]タブより行ってください。

 WebサービスアプリケーションがSTATELESS Session Beanの場合、Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > “IJServer名” > [アプリケーション状態/配備解除]タブでEARモジュール、ejb-jarモジュールと選択して、[Webサービス環境定義]タブより取得してください。

■Webサービス環境定

 Webサービス環境定義の項目は、deployment descriptorに記載する項目です。
 Webサービスのdeployment descriptorについて詳細は、“Webサービスアプリケーション環境定義ファイル(deployment descriptor)”を参照してください。


 設定を変更するには、再配備を行います。配備後の設定変更はできません。

■Webサービスアプリケーションのモニタリン

 Interstage管理コンソールを使用して、Webサービスアプリケーションのメソッドごとに処理時間を参照できます。

 Webサービスアプリケーションのモニタリングについて詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプ、または“運用ガイド(基本編)”の“Interstageの運用”の“IJServerの運用”を参照してください。

 また、SOAPエンジン処理を含めた処理時間をServletの処理時間として参照できますが、こちらはメソッドごとではなくポートごとになります(ポート内のすべてのメソッドに関する合計や平均となります)。

■受信するリクエストメッセージサイズ(添付ファイルおよびSOAPメッセージ込み)の上限指定

 下記の方法で、Webサービスで受け付けるリクエストのサイズ(添付ファイルおよびSOAPメッセージの合計)を制限できます。
 なお、この条件を超えたサイズのリクエストを受信した場合、以下となります。

 ただし、Webサービスで、2ギガバイト(2147483647バイト)以上のリクエストメッセージは受信できません。2ギガバイトを越えるリクエストメッセージを受信した場合は、ステータスコード400でHTTPのエラーメッセージが返却されます。

◆Interstage管理コンソールからWebサーバのリクエストサイズ制限を設定する

 Interstage管理コンソールを使用して、以下の設定項目で、リクエストの上限サイズを指定してください。

 この制限指定は、Webサービスだけでなく、Webサーバで受け付けるすべてのリクエストに対して有効です。問題がある場合は、次の方法で制限指定を行ってください。

◆WebサービスのWebアプリケーション単位で、リクエストサイズ制限を設定する

 Interstage HTTP Serverの環境定義ファイルの<Location>ディレクティブおよび<LimitRequestBody>ディレクティブを使用して、制限指定を行ってください。
 <Location>ディレクティブでWebアプリケーションのパスを指定したうえで、<LimitRequestBody>ディレクティブでリクエストサイズの上限値を指定します。詳細については、“Interstage HTTP Server 運用ガイド”を参照してください。


 WebサービスのWebアプリケーション(パス:“myws”)のリクエストサイズを制限するInterstage HTTP Serverの環境定義ファイルの記述例(一部抜粋)
-----------------------------------------------------------
<Location  /myws>
    LimitRequestBody  1048576
</Location>
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