Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド
|
目次
索引
|
2.3.5 XMLパーサの設定
ここでは、IJServerで使用するXMLパーサの設定方法について説明します。
Interstageでは以下のXMLパーサが使用可能です。
- Xerces2
- Crimson (SunのXMLパーサ)
注) JDK/JRE1.4の場合のみ、使用可能です。
- Fujitsu XMLプロセッサ
- その他
■IJServerごとに使用するXMLパーサを設定する
使用するXMLパーサは、Interstage管理コンソールを使用して、以下のどちらかの方法で設定します。
- [ワークユニット] > [新規作成] > [詳細設定] > [共通定義] > [使用するXMLパーサの種別]
- [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [詳細設定] > [共通定義] > [使用するXMLパーサの種別]
また、isj2eeadminコマンドで設定することも可能です。詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
設定する値は以下です。
- Xerces2 (デフォルト)
- Crimson
注) JDK/JRE1.4の場合、かつ、コンテナのWebサービス機能が無効の場合にだけ指定できます。
- Fujitsu XMLプロセッサ
注) Fujitsu XMLプロセッサをあらかじめインストールしておく必要があります。Fujitsu XMLプロセッサがインストールされていない場合はエラーとなります。
- その他
この場合、XMLパーサのjarファイルが保管されているディレクトリをフルパスで指定します。指定したディレクトリ内にはorg.w3c.dom、org.xml.sax、javax.xml.parsers等のインタフェースとXMLパーサの実装クラスの両方を保管してください。どちらか一方のみの場合は、IJServerは起動できません。
設定後にXMLパーサのjarファイルが削除されるなど設定内容に不備があった場合にはデフォルトのXMLパーサが使用されます。
注) 指定するディレクトリはワークユニットの起動ユーザに対するRead権限が必要です。
XMLパーサは、指定した種別により以下のようにIJServer起動時のパラメータに設定されます。
XMLパーサの種別 |
JDK5.0 |
JDK1.4 |
Xerces2 |
なし
※JDKに含まれるXMLパーサが使用される |
IJServer起動時に以下が“-classpath”に設定される
C:\Interstage\J2EE\lib\xerces\xercesImpl.jar
C:\Interstage\J2EE\lib\xerces\xml-apis.jar
/opt/FJSVj2ee/lib/xerces/xercesImpl.jar
/opt/FJSVj2ee/lib/xerces/xml-apis.jar |
Crimson |
未サポート |
なし
※JDKに含まれるXMLパーサが使用される |
Fujitsu XMLプロセッサ |
IJServer起動時に以下が“-classpath”に設定される
Windowsの共通ファイル フォルダ\FujitsuXML\xmlpro.jar
Windowsの共通ファイル フォルダ\FujitsuXML\xmltransx.jar
/opt/FJSVxmlpc/lib/xmlpro.jar
/opt/FJSVxmlpc/lib/xmltransx.jar |
その他 |
IJServer起動時にJava VMオプション:“-Djava.endorsed.dirs”に指定したディレクトリが設定される |
以下にはXMLパーサのクラスは設定できません。設定した場合は無視されます。
- J2EEプロパティ
- ワークユニットのクラスパス
- IJServerのSharedディレクトリ
■アプリケーションごとに使用するXMLパーサを指定する
他のクラスと同じように以下の設定を行うとアプリケーションが個々に使用するXMLパーサを設定することができます。
- EARファイル内に含める
- ejb-jarファイル内に含める
- WARファイル内に含める
- 使用するXMLパーサは、IJServerのXMLパーサの環境設定で指定したXMLパーサと以下のインタフェースのレベルを合わせる必要があります。インタフェースのレベルが合っていない場合は、XMLパーサが使用できない可能性があります。XMLパーサが使用できない場合は、ワークユニットの環境定義で選択したXMLパーサとアプリケーションが使用するXMLパーサのインタフェースのレベルが合っているか確認してください。インタフェースのレベルが合っていない場合は、アプリケーションが使用するXMLパーサのインタフェースのレベルをワークユニットの環境定義で選択したXMLパーサに合わせてください。
- JAXP(javax.xml.parsersパッケージ)
- SAX(org.xml.saxパッケージ)
- DOM(org.w3c.domパッケージ)
- IJServerのXMLパーサの環境設定で指定したXMLパーサと同一のXMLパーサは、指定しても無視され、XMLパーサの環境設定で指定したXMLパーサが使用されます。
- 以下のようにXMLパーサの種類を指定する場合は、IJServerのXMLパーサの環境設定で指定したXMLパーサを指定する必要があります。
IJServerのXMLパーサの環境設定で指定したXMLパーサと違うXMLパーサを指定した場合は、IJServerの起動に失敗します。
- システムプロパティでの指定
DOM:javax.xml.parsers.DocumentBuilderFactory
SAX:javax.xml.parsers.SAXParserFactory
- 以下のjaxp.propertiesでの指定
JDK5.0系使用時:C:\Interstage\JDK5\jre\lib\jaxp.properties
JRE5.0系使用時:C:\Interstage\JRE5\lib\jaxp.properties
JDK1.4系使用時:C:\Interstage\JDK14\jre\lib\jaxp.properties
JRE1.4系使用時:C:\Interstage\JRE14\lib\jaxp.properties
JDK5.0系使用時:/opt/FJSVawjbk/jdk5/jre/lib/jaxp.properties
JRE5.0系使用時:/opt/FJSVawjbk/jre5/lib/jaxp.properties
JDK1.4系使用時:/opt/FJSVawjbk/jdk14/jre/lib/jaxp.properties
JRE1.4系使用時:/opt/FJSVawjbk/jre14/lib/jaxp.properties
Copyright 2008 FUJITSU LIMITED