Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド
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第4部 Webサービス編> 第17章 Interstage Webサービスの機能

17.1 Webサービスの標準規約

 Webサービスの開発・運用に関連する標準規約を以下に示します。

■Web Services for J2EE 1.1

 Webサービスアプリケーション、およびWebサービスクライアントで利用するAPI/deployment descriptor/モジュールの構成物など、J2EEにおけるWebサービスのアプリケーション作成方法や配備処理について規定したものです。
 本規約で、WebアプリケーションやEJBアプリケーションと同様に、Webサービスアプリケーションを標準に従った方法で開発可能になり、また、同じ仕様に準拠した製品への配備ができます。

 Webサービスアプリケーションの実装を、Webサービスエンドポイントと呼びます。

 APIには、JAX-RPC1.1およびSAAJ1.2を使用します。これら個々のWebサービスアプリケーションの実装と、それに対してアクセスするアドレス(URL)を定義したものをポーと呼びます。1つのWebサービスは1つ以上のポートから成り立ちます。

 Webサービスクライアントは、J2EEアプリケーションクライアントとしても動作します。


 Interstage Application Serverでは、以下の機能をサポートしています。

  1. ServletコンテナまたはEJBコンテナ上でWebサービスエンドポイントを、標準の方法でWebサービスとして提供できます。
  2. ServletコンテナまたはEJBコンテナ上のアプリケーションやJ2EEアプリケーションクライアントがWebサービスクライアントとなり、Webサービスを利用できます。

■SOAP Messages with Attachments

 SOAPを使って添付ファイルを送受信するためのメッセージの形式について定めた規約です。添付の仕組みとしてMIMEの仕様を利用しています。

■JAX-RPC 1.1

 Webサービスアプリケーション、およびWebサービスクライアントを実装するためのJavaの標準APIです。Ver.1.1からWS-I Basic Profile 1.0(以降、WS-I BP1.0)に対応しています。

 JAX-RPC 1.1の詳細については、JAX-RPCのWebサイトを参照してください。


 Interstage Application Serverでは、Enumerationをサポートしていません。

■SAAJ 1.2

 Webサービスで送受されるSOAPのメッセージ内容を、XMLレベルで参照/更新するJavaの標準APIです。SOAPの添付ファイルの参照/更新も可能です。Ver.1.2からXML部分をDOM Level2としても利用できます。

 SAAJ 1.2の詳細については、SAAJのWebサイトを参照してください。

 SAAJ-APIの使用方法については“SOAPメッセージの低レベル処理”を参照してください。

■WS-I Basic Profile 1.0

 Webサービスの標準仕様であるSOAP/WSDL/UDDI、および同時に用いられるHTTPなどの仕様について、Webサービスとしての相互接続性向上の観点から以下のように詳細化・制約付加を規定した規約です。

 詳細は、“WS-I Basic ProfileおよびAttachments Profileに準拠した開発”を参照してください。


 Interstage Application ServerによるWS-I Basic Profile 1.0準拠の範囲にUDDIは含まれていません。

■WS-I Attachments Profile 1.0

 添付ファイルを利用した場合のWebサービスの相互接続性向上のために、SOAP、WSDL、等の仕様について、仕様の明確化や使用範囲の限定を行った規約です。SOAP Messages with Attachmentsをベースに、仕様の明確化や使用範囲の限定、WSDL定義を定めています。
 WebサービスをAttachments Profileに準拠させることにより、添付ファイル付きSOAPメッセージを送受信する際のシステム間での相互運用性が向上します。Interstage Application Serverでは、添付ファイルを利用するWebサービスの開発において、“WS-I Basic ProfileおよびAttachments Profileに準拠した開発”に従うことで、WebサービスをAttachments Profileにも準拠させることができます。


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