Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド
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第3部 EJB編> 第12章 Session Beanの実装

12.1 Session Beanの概要

 以下に、Session Beanの概要について説明します。

 また、Webサービス化するSTATELESS Session Beanの開発方法については“Webサービスの開発”を参照してください。

■ クラスファイルの構成

 Session BeanのEJBアプリケーションは、以下の5つのクラスファイルから成り立っています。それぞれのクラス名はユーザの任意の名前を付けることができます。

 下表1〜5のクラスファイルはEnterprise Beanを使用するためのインタフェースです。

 

クラスファイル名

内容

1

Homeインタフェース

EJB objectの生成を行うインタフェースを定義します。

2

LocalHomeインタフェース

同一JavaVM上で、EJB objectの生成を行うインタフェースを定義します。

3

Remoteインタフェース

ユーザのビジネスメソッドを呼び出すためのインタフェースを定義します。

4

Localインタフェース

同一JavaVM上で、ユーザのビジネスメソッドを呼び出すためのインタフェースを定義します。

5

サービスエンドポイントインタフェース

Webサービスでユーザのビジネスメソッドを呼び出すためのインタフェースを定義します。
このインタフェースはSTATELESS Session Beanでのみ定義できます。

6

Enterprise Beanクラス

サーバで実際に処理を行うクラスで、ユーザの開発するメソッドを実装します。

[相関図]

 以下に例として、クラスファイルとクライアントアプリケーションの相関図を示します。

[図の説明]

  1. HomeインタフェースはEJB objectを作成するためのcreateメソッドを定義します。
    クライアントより、createメソッドを呼び出すと、EJB objectを作成し、同じ形式で記述されているEnterprise BeanクラスのejbCreateメソッドを呼び出します。
    また、クライアントからHomeインタフェースのメソッドを呼び出すには、lookup()メソッドで、EJBHomeを検索してください。
  2. Remoteインタフェースもしくはサービスエンドポイントインタフェースは、Enterprise Beanクラスのビジネスメソッドを定義します。
    インタフェースで定義するビジネスメソッドの形式は、Enterprise Beanクラスに実装されるビジネスメソッドと同じ形式にしてください。
    Remoteインタフェースはjavax.ejb.EJBObjectインタフェースを継承しており、javax.ejb.EJBObjectインタフェースのメソッドを使用できます。
    SOAPとRMIoverIIOPの双方から呼び出されるSTATELESS Session Beanを作成する場合には、RMIoverIIOP用のインタフェース(Remoteインタフェース/Homeインタフェース)とSOAP用のサービスエンドポイントインタフェースの両方を作成してください。
    SOAPからのみ呼び出されるSTATELESS Session Beanの場合には、サービスエンドポイントインタフェースのみ用意する(Remoteインタフェースなどを用意しない)ことも可能です。
  3. ユーザは実際に業務を行うejbCreate、ejbRemoveおよびビジネスメソッドをEnterprise Beanクラスに実装します。

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