Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド |
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第1部 J2EE共通編 | > 第3章 J2EEアプリケーションの運用 | > 3.4 Servletサービスの運用準備 | > 3.4.1 Webサーバの環境設定 |
ここでは、IJServerとSun Java System Web Serverを連携させるための環境設定方法について説明します。
Sun Java System Web ServerのWebサーバコネクタはNSAPI APIを使用したプラグインとしてWebサーバ上で動作するため、Webサーバの起動と停止に連動します。
IJServerとWebサーバをそれぞれ別のマシンに分離して運用する場合には、Webサーバコネクタの環境設定を行う必要があります。詳細は、“IJServerとWebサーバを分離して運用する場合の手順”を参照してください。
Sun Java System Web ServerのWebサーバコネクタでは、Webサーバ名が“FJapache”のInterstage HTTP ServerのWebサーバコネクタの設定を参照することで同様の動作を実施しているため、Sun Java System Web ServerのWebサーバコネクタを使用する場合でもWebサーバ名が“FJapache”のInterstage HTTP Serverを使用する際と同様に、Interstage HTTP Server とWebサーバコネクタの設定をInterstage管理コンソールから行う必要があります。
同一マシン上において、Interstage HTTP ServerとSun Java System Web Serverは、それぞれのWebサーバに異なるポート番号を設定することにより、共存することは可能ですが、Webサーバ名が“FJapache”のInterstage HTTP ServerのWebサーバコネクタを同時に利用することはできません。
InterstageとSun Java System Web Serverの連携は、以下の手順で行います。
サーバマシンに、Sun Java System Web ServerとInterstageをインストールします。
Sun Java System Web Serverを使用する場合は、Interstage HTTP Serverを必ずインストールしてください。Interstage HTTP Serverをインストールしないと、Sun Java System Web ServerとInterstageを連携させることができません。
また、Interstage HTTP Serverをインストール後、Webサーバ名が“FJapache”のInterstage HTTP Serverを削除した場合、Sun Java System Web Serverを連携させることができません。この場合、“FJapache”の名前でInterstage HTTP Serverを作成し直す必要があります。
Sun Java System Web Serverをインストールする際に、デフォルトインスタンスの実行時に使用するユーザおよびグループを指定しますが、“webservd”ではなく“nobody”を指定してください。
“nobody”以外のユーザおよびグループを使用する場合には、Interstage HTTP Serverの環境定義ファイルで定義されている“User”と“Group”を使用するユーザおよびグループに変更してください。Interstage HTTP Serverの環境定義ファイルの詳細については、“Interstage HTTP Server 運用ガイド”の“環境定義ファイル”を参照してください。
Interstage HTTP Serverの自動起動を抑止するための設定を行います。
Interstage HTTP ServerとSun Java System Web Serverを共存させる場合、Interstageの再起動を行った際には、Webサーバ名が“FJapache”のInterstage HTTP Server以外のWebサーバを個別に起動してください。
WebサーバコネクタをSun Java System Web Serverのプラグインモジュールとして動作させるために、Sun Java System Web Serverのmagnus.conf、obj.conf、mime.typesを以下のように編集します。
編集には、テキストエディタなどを使用します。
magnus.conf、obj.conf、mime.typesは、以下のディレクトリに格納されています。
server-root/server-id/config/
server-rootはSun Java System Web Serverのインストール先、server-idは、各サーバのServerIDを表します。たとえば、Sun Java System Web Serverのインストール先が“/opt/SUNWwbsvr”、ServerIDが“https-taro”の場合、以下のディレクトリにmagnus.confとobj.confが格納されています。
/opt/SUNWwbsvr/https-taro/config
StackSizeディレクティブに、262144(256K)以上の値を設定します。
StackSize 262144
ChildRestartCallbackディレクティブに、“on”または“yes”または“true”を設定します。
ChildRestartCallback on
Sun Java System Web Serverが同時に実行することができるプロセスの最大数(MaxProcs)と、各プロセスが同時に処理できるスレッドの最大数(RqThrottle)を設定します。
Sun Java System Web Serverは、最大でMaxProcsとRqThrottleを掛け合わせた数分、同時にリクエストを処理します。そのため、MaxProcsとRqThrottleは、以下の条件を満たすように設定する必要があります。
MaxProcs × RqThrottle ≦ Servletコンテナの同時処理数
たとえば、Servletコンテナの同時処理数を64に設定した場合は、MaxProcs × RqThrottleの値が64以下になるように設定します。
また、プロセッサ(CPU)が単一のマシンでは、MaxProcsの値としては、1が推奨されています。詳細についてはSun Java System Web Serverから提供されるマニュアルを参照してください。
MaxProcs 1
RqThrottle 64
最終行に、2つのディレクティブを追加します。
Init fn="load-modules" funcs="ijs_nsapi_init,ijs_nsapi_handler" shlib="/opt/FJSVjs5/gateway/nsapi/ijs_nsapi_redirector.so"
Init fn="ijs_nsapi_init" conf="/opt/FJSVjs5/conf/jk2/FJapache/workers2.properties"
“<Object name=default>”タグの次の行に1つのディレクティブを追加します。
<Object name=default>
Service fn="ijs_nsapi_handler"
・・・
</Object>
Sun Java System Web Serverでは、デフォルトではSun Java System Web Serverが提供するサーブレットおよびJSPが動作するように設定されています。これらを無効化してWebサーバコネクタで処理が行われるようにします。
Sun Java System Web Server 6.0の場合
mime.typesの以下の行を削除するか、またはコメント化します。
type=magnus-internal/jsp exts=jsp
Sun Java System Web Server 6.1の場合
magnus.confの以下の行を削除するか、またはコメント化します。
Init fn="load-modules" shlib="/opt/SUNWwbsvr/bin/https/lib/libj2eeplugin.so" shlib_flags="(global|now)"
obj.confの以下の行を削除するか、またはコメント化します。
NameTrans fn="ntrans-j2ee" name="j2ee"
Error fn="error-j2ee"
Interstageの環境設定(ワークユニットの作成、Webアプリケーションの配備など)は、Interstage管理コンソールで、Interstage HTTP Serverを使用する場合と同様の操作で行います。
ただし、Interstage HTTP Serverを使用する場合と、Sun Java System Web Serverを使用する場合とでは、以下の差異があります。
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