Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド
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第1部 J2EE共通編> 第3章 J2EEアプリケーションの運用> 3.3 J2EEアプリケーションの配備と設定

3.3.5 サーバ上の任意の位置で実行するWebアプリケーションの配備

 Interstage Application Server V7以前では、WebアプリケーションをIJServerに配備するためには、まず、以下の図のようにマシン上に展開されているWebアプリケーションから「WARファイルを作成」します。次に、作成したWARファイルを「IJServerに配備」します。IJServerに配備したWebアプリケーションはIJServerディレクトリ配下に展開されます。そして、IJServerはIJServerディレクトリ配下に展開された「Webアプリケーションを実行」します。

 本製品の8.0以降では、サーバ上の特定ディレクトリ配下に展開されたWebアプリケーションを、IJServerディレクトリ配下にコピーすることなく、IJServerで動作させることができます。
 Interstage管理コンソールで配備する際に、“サーバ上の任意の位置で実行するWebアプリケーションを配備する”を選択してください。なお、ijsdeploymentコマンドを使用して配備する場合については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

■1つのアプリケーションを1つのIJServerで実行する場合の運用方法

 サーバ上の任意のディレクトリ配下に展開されたWebアプリケーションをIJServerディレクトリ配下にコピーすることなくIJServerで動作させることができます。

  1. 開発したアプリケーションを保管
    アプリケーションの開発者は、開発したアプリケーションをサーバマシン上の任意のディレクトリに保管します。
     
  2. IJServerに配備
    運用管理者はサーバマシン上の任意のディレクトリに保管されたWebアプリケーションをIJServerに配備します。
     
  3. Webアプリケーションを実行する
    IJServerはサーバマシン上の任意のディレクトリに保管されたWebアプリケーションを実行します。
     
  4. アプリケーションを修正
    アプリケーションの修正が発生した場合、アプリケーションの開発者はサーバマシン上の任意のディレクトリに保管されたWebアプリケーションの資源を置き換えることができます。
    クラスファイル、JARファイルを置き換えた場合はクラスのオートリロード、再活性、およびIJServerの再起動後に有効となります。
    JSPファイルを置き換えた場合は、JSPファイルのリロード、およびIJServerの再起動後に有効となります。
    静的ファイル(htmlなど)を置き換えた場合は、置き換えた時点で有効となります。

■1つのアプリケーションを複数のIJServerで実行する場合の運用方法

 以下のように1つのWebアプリケーションを複数のIJServerで実行することができます。
この場合は、1箇所を修正することで複数のIJServerに修正を反映することができます。

  1. 開発したアプリケーションを保管
    アプリケーションの開発者は、開発したアプリケーションをサーバマシン上の任意のディレクトリに保管します。
     
  2. IJServerに配備
    運用管理者はサーバマシン上の任意のディレクトリに保管されたWebアプリケーションを2つのIJServer(WU001とWU002)に配備します。
     
  3. Webアプリケーションを実行する
    2つのIJServer(WU001とWU002)は、同じディレクトリに保管されたWebアプリケーションを実行します。
    注) この場合、複数のIJServerが同じWebアプリケーションを同時に実行するため、Webアプリケーション内の資源を書き換えるWebアプリケーションの場合は、資源を書き換える際には書き換える資源に対して排他制御を考慮する必要があります。
     
  4. アプリケーションを修正
    アプリケーションの修正が発生した場合、アプリケーションの開発者はサーバマシン上の任意のディレクトリに保管されたWebアプリケーションの資源を置き換えることができます。
    この場合、置き換えた資源は2つのIJServer(WU001とWU002)に反映されます。
    クラスファイル、JARファイルを置き換えた場合はクラスのオートリロード、再活性、およびIJServerの再起動後に有効となります。
    JSPファイルを置き換えた場合は、JSPファイルのリロード、およびIJServerの再起動後に有効となります。
    静的ファイル(htmlなど)を置き換えた場合は、置き換えた時点で有効となります。

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