Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (データベース連携サービス編)
目次 索引 前ページ次ページ

第13章 マルチスレッドアプリケーションの環境> 13.1 マルチスレッド環境のアプリケーションの構成

13.1.3 マルチスレッド環境を考慮したアプリケーションの注意事項

 マルチスレッド環境で、CORBAアプリケーションを作成、運用する場合の注意事項を以下に示します。

使用するデータベースとアプリケーション言語

 マルチスレッド環境で動作するアプリケーションがSQL文を発行してデータベースにアクセスする場合、使用できるデータベースは、Symfoware/RDBのみです。

 Symfoware/RDBにアクセスする処理部分のアプリケーション言語は、C言語とCOBOLです。C++言語のアプリケーションを使用する場合は、データベースにアクセスする処理部分を、C言語あるいはCOBOLで作成してください。

 Java言語のアプリケーションを使用する場合も、データベースにアクセスする処理部分を、C言語で作成してください。

アプリケーション作成時と運用時

 アプリケーション作成時に、プロセスモード用のライブラリを使用することのないように注意してください。


 LD_LIBRARY_PATHに設定するライブラリ順番に注意してください。特に、スレッドモードで作成、運用する場合、CORBAサービスから提供されているlibOM.soは、CORBAサービスのインストールディレクトリ/libになるように設定してください。

XA連携用プログラムの作成


 サーバアプリケーションとリソース管理プログラムに結合するXA連携用プログラムも、スレッドモードで動作するように作成してください。otsmkxapgmコマンド実行時にスレッドモードのオプションを指定します。

 なお、Symfoware/RDB用とMQD用のスレッドモードのXA連携用プログラムをデータベース連携サービスのパッケージに標準提供しています。

リソース管理プログラムの作成とリソース定義ファイルの設定

 リソース管理プログラムも、スレッドモードで動作するように作成してください。otslinkrscコマンド実行時にスレッドモードのオプションを指定します。また、それに合わせ、リソース定義ファイル内に"THREADS=TRUE"を設定し、スレッドモードでリソース管理プログラムが起動するように設定してください。


目次 索引 前ページ次ページ

Copyright 2008 FUJITSU LIMITED