Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
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付録D サンプルプログラム> D.4 実行手順(Solaris/Linux)> D.4.1 静的インタフェース

D.4.1.5 静的インタフェース/各種データ型(Windows(R)クライアント)

 各種データ型(Windows(R)クライアント)では以下をサーバアプリケーションとして使用します。

種別

ディレクトリ (注1)

静的インタフェース/各種データ型(C言語)

$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C/data/*

 クライアントアプリケーションディレクトリと同一名のディレクトリをサーバアプリケーションディレクトリとして使用します。例えば、$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C/data_win/anyをクライアントアプリケーションディレクトリとする場合、サーバアプリケーションディレクトリは$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C/data/anyになります。

注1)
 ここで使用している環境変数は以下のとおりです。なお、Interstageのインストールパスはデフォルトです。

環境変数

備考

OD_SAMPLES

/opt/FSUNod/src/samples

/opt/FJSVod/src/samples

<作成/サーバ>

 “静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<作成>を参照してください。

<作成/クライアント>

 クライアントアプリケーションの作成手順を以下に示します。
 Windows(R)クライアントでは、Microsoft(R) Visual C++(R) .NET Standardを使用します。

  1. スタブの作成(サーバ)

     IDL コンパイラを実行してスタブを作成します。

     IDLc simple.idl


  2. クライアントアプリケーションファイルの転送(Windows(R)クライアント)

     クライアントアプリケーションディレクトリ配下にあるすべてのファイルをWindows(R)クライアントへ転送します。
     以下にftpを使用したときの例を示します。なお、Windows(R)クライアントへファイルを転送するときは、以下のように指定します。

     ftp <Solaris/Linuxサーバ名>
     :
     get simple.h
     :
     mget *.mak
     bin
     mget *.mdp



  3. クライアントアプリケーションのビルド(Windows(R)クライアント)

     エクスプローラなどから、転送したプロジェクトワークスペース(.mdp)ファイルをダブルクリックしてVisual C++(R)を起動します。このとき、「変換しますか?」という問い合わせがありますので、「はい」を選択してプロジェクト形式を変換します。
     その後、「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択してクライアントアプリケーションを作成します。ビルド時に警告メッセージが出力されることがありますが、動作上は問題ありません。

<実行>

 作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。

  1. サーバアプリケーションの登録(サーバ)

     サーバにおいてregistar.shを実行して、サンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。

     register.sh


  2. サーバアプリケーションの起動(サーバ)

     exec-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを起動します。

     exec-SV.sh &


  3. クライアントアプリケーションの起動(Windows(R)クライアント)

     Windows(R)クライアントにおいて、Visual C++(R)のメニューバーから「デバッグ」-「デバッグなしで開始」を選択します。クライアントアプリケーションが起動されるので、結果を確認します。

  4. サーバアプリケーションの終了(サーバ)

     サーバにおいて、stop-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを停止します。

     stop-SV.sh


  5. サーバアプリケーションの登録削除(サーバ)

     unregister.shを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。

     unregister.sh



 exception のサンプルプログラムを実行すると、以下のようなメッセージが出力されますが、これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。

 id = [IDL:ODsample/exceptest/NOT_FOUND:1.0]:Detail [20] Count [3]
 IDL:ODsample/exceptest/NOT_FOUND:1.0


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