Symfoware Server Mirroring Controller 運用ガイド |
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第5章 異常時の運用 | > 5.4 正系ノードでのSymfoware/RDBの異常 | > 5.4.2 データベースの異常 |
正系ノードのデータベースに異常が発生した場合に、副系ノードへノードの切替えを行わずに、正系ノードのデータベースのリカバリを行う方法について説明します。
メディアリカバリ機能を利用したリカバリ
リカバリポイントを利用したリカバリ
RERUNログの連続性を保証できない(障害発生の直前の状態に戻すことができない場合の)リカバリを行った場合
本リカバリ方法は、利用者判断によるノード切替えの対象のデータベース資源に対するリカバリ方法です。
DBミラーリングサービスによるノード切替えを行う場合は"ノードの切替えを行ってからリカバリを行う場合"を参照してください。
データベースを配置しているディスク装置にメディア障害が発生したり、データベースが破壊された場合には、Symfoware/RDBのメディアリカバリ機能を使用して、障害が発生する直前に戻すリカバリを行ってください。
アーカイブログ運用を行っていない場合には、利用者業務を停止した全件複写によるデータベースのリカバリが必要です。
Symfoware Serverのメディアリカバリ機能によるデータベースのリカバリ方法の詳細については“Symfoware Server RDB運用ガイド”を参照してください。
正系ノードのデータベースのリカバリを行う場合、業務と整合性の合う地点までデータベースの巻き戻しが必要な場合があります。このようにある特定の時点までリカバリしたい場合、リカバリポイントを指定したSymfoware/RDBのメディアリカバリ機能によりリカバリを行うことが可能です。正系ノードのデータベースでリカバリポイントを指定してリカバリを行う場合、副系ノードのデータベースも同様にリカバリを行います。
リカバリポイントを利用したリカバリ操作の手順を以下に示します。
dxsvstopコマンドを実行しDBミラーリングサービスを通常停止します。
$ dxsvstop |
リカバリポイントを指定したSymfoware/RDBのメディアリカバリ機能によりデータベースをリカバリします。
データベースのリカバリでRLP管理オブジェクトもリカバリした場合は、RLP管理オブジェクトを初期化します。
データベースのリカバリでRLP管理オブジェクトもリカバリした場合は、データベースの関連付けを実施します。
dxsvstartコマンドを実行してDBミラーリングサービスを開始します。
$ dxsvstart -c |
正系ノードでのdxsvstopコマンド実行による副系ノードのDBミラーリングサービス停止を、以下のメッセージにより確認します。
SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 12136: DB mirroring service stopped in normal state by the demand from the other node . |
正系ノードと同じリカバリポイントを利用してSymfoware/RDBのメディアリカバリ機能によりデータベースをリカバリします。
データベースのリカバリでRLP管理オブジェクトもリカバリした場合は、RLP管理オブジェクトを初期化します。
データベースのリカバリでRLP管理オブジェクトもリカバリした場合は、データベースの関連付けを実施します。
dxsvstartコマンドを実行してDBミラーリングサービスを開始します。
$ dxsvstart -r |
DBミラーリングサービスを停止する前に、利用者業務を停止します。
利用者業務を再開します。
ある時点までのリカバリおよびリカバリポイントについての詳細は“Symfoware Server RDB運用ガイド”を参照してください。
RLP管理オブジェクトの初期化については“両ノードで同時に行うデータベースの定義の変更の流れ”を参照してください。
データベース資源の関連付けについては“セットアップガイド”の“ノード間のデータベース資源の関連付け”を参照してください。
Symfoware/RDBのメディアリカバリ機能の詳細については“Symfoware Server RDB運用ガイド”を参照してください。
副系ノードでリカバリポイントを利用してリカバリする場合の注意事項については“リカバリポイントの利用”を参照してください。
障害発生の直前の状態に戻すことができないリカバリを正系ノードのデータベースに実施した場合は、RERUNログの連続性が保証できなくなります。
その場合には、利用者業務を停止させて、副系ノードのデータベースも全件複写によりリカバリを行う必要があります。
全件複写によるリカバリの詳細は“全件複写によるデータベースのリカバリ”を参照してください。
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