Symfoware Server Mirroring Controller 運用ガイド
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第2章 DBミラーリングシステムの運用方法> 2.5 利用者業務の実行

2.5.4 副系ノードでの利用者業務の留意点

DBミラーリングサービスの運用中に、副系ノードでの参照系業務を実施する場合、以下に示すいくつかの留意点が必要です。留意点を守らなければ下記の問題が発生する可能性がありますので、十分注意してください。

■排他待ち、デッドロック回避のための考

DBミラーリングシステムでは、副系ノードのDBミラーリングサービスの運用中にデータベースの二重化処理として、副系ノードのデータベースに対して更新操作を行います。データベースの二重化処理と、参照系業務が競合すると、排他待ち、あるいはデッドロックが発生する場合があります。また、データベースの二重化処理が排他待ちになってしまうと、ノードの切替え時間にも影響を及ぼします。
排他待ち、デッドロック発生を防止するため、参照系業務で実行するアプリケーションに以下のいずれかの設定を行ってください。

■副系ノードの負荷への考

参照系業務のアプリケーションが、DBミラーリングシステムのデータベースの二重化処理に影響を及ぼすような負荷の高い処理を行うと、ノードの切替え時間にも影響を及ぼします。
参照系の業務アプリケーションは、データベースの二重化処理性能を考慮の上実行してください。

■縮退運用中の正系ノードの利用者業務への考

副系ノードでの参照系業務は、縮退運用を開始しても継続可能です。
しかし、以下の理由から縮退運用を開始した場合には、旧副系ノードの参照系業務を一旦停止して、ノード組込み後の新しい副系ノードで再開することを推奨します。

■DBミラーリングサービス運用中のトランザクション整合性の考

DBミラーリングシステムによるデータベースの二重化処理では、正系ノードのトランザクションを副系ノードでDSI単位に分割して多重でデータベースを更新します。このため、DBミラーリングサービスの運用中にデータベースの参照を行うと、DSI間でトランザクション整合性がない場合があります。なお、DSI間でトランザクション整合性がない場合でも以下が保証されます。


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